医療マンガ大賞

#IMART2019 :(4) 情報爆発後の漫画家たち~新世代のネット巧者とベテランの新境地

(3)のマンガアプリ大座談会×3に続き、今度はネットが当たり前になった現代の、若手~ベテラン漫画家の最前線を語るセッションを2つご紹介します。

IMARTには、多くのマンガ関連企業関係者が登壇していますが、マンガの話を語るなら漫画家の話を聞かないわけにはいきません。

今回は、ネットやデジタル技術を上手く活用し、この広く、ノイジーで、埋もれがちな広大なるネットの海の中で活躍する漫画家たちにフォーカスした2つのセッションをご紹介します。

【DAY2】
新たなマンガ家の姿 vol.1 ベテラン漫画家が開拓する新境地

デビューした時は紙のマンガしか無かった。今はネットがあって当たり前で、むしろその中で戦う。マンガの作り方も売り方も、なんなら出版社との付き合い方も大きく変わった。

そうした変化の時代に、強かに、戦略的に、そして自分の得手や好きなことを活かし、新たな境地で作品を作るベテラン漫画家たちがいます。

今回は、3人のユニークな動きをする方々を迎えました。

森田崇さんは『アヴァンチュエリ』で連載打切り、媒体移籍、最後にはデジタルで自費出版と、数奇な道行きを経て、原作の本国フランスと連携し、最近は聖地巡礼旅行ツアーまで行いました。

樹崎聖さんは、ジャンプでデビュー後『交通事故鑑定人 環倫一郎』がヒット。後にはマンガ制作教本『10年メシが食える漫画家入門』も評価され、後進育成にも熱心です。現在は、モーションコミックDoMixの制作や、そこから展開した舞台「モーションコミックライブ」なども展開。漫画家として独自の境地に至っています。

こしのりょうさんは代表作『Ns'あおい』『町医者ジャンボ!!』などを映像化させた、ベテランの漫画家です。現在は、佐渡島庸平氏率いるコルクラボのコミュニティ活動や、医者・看護師ほど読みたい専門マンガを作っていくことを目指しています。最近「医療マンガ大賞」という、あるジャンルに特化した独特の取組を始めました。

それぞれ独自の境地に立ち、ユニークな道を行く3人のベテランの話は必聴です。


【DAY3】
新たなマンガ家の姿 vol.2 今ネットで人気の漫画家が最も大切にすること

Twitterやpixviなど、ネットで初めて発表した作品などが評価され、出版社から発刊する本でデビューすることが、珍しくないことになってきました。

一時は、そうしたプロセスでデビューする作家の修練不足や、デビューしては1冊ですぐに泡と消えることなどが問題視されるなどもありました。ネットに強い作家も限られた人数だった時代もありました。

今現在、「ネット巧者」とも言える、ネットをベースとして様々な展開をする作家も増えています。その地位も安定してきました。今回は、ネットで活躍する注目の「巧い作家」3人に登壇していただきます。

カメントツさんは、元々ネットでバズるコンテンツを多く作るユニークな存在で、Webではオモコロで名を上げ、その後友人の結婚式をきっかけに描いた『こぐまのケーキ屋さん』が大ヒット。現在は京都精華大学新世代マンガコースの講師もつとめます。

横山了一さんは『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』『戦国コミケ』など、続けて自主的に描きながらも、高い頻度でバズる作品を作りました。現在は広告マンガの制作でも活躍されています。

若林稔弥さんは、少年マガジンで『徒然チルドレン』を3年間連載。その後、Twitterで『幸せカナコの殺し屋生活』を発表。記事を出すたびにバズる巧さには、ファンも同じプロも唸ります。PixivFanBoxや音声配信など、新しいことを色々と試みられていることでも注目です。

ネット漫画家第2世代と申しますか、純粋なボーンデジタルに限らない、様々なパターンで「ネットを当たり前に活用する」3人の活躍は、最早安定したプロ漫画家の風格と、新しい世代の在り方を同時に見せてくれます。


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