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はじめてのNLP

うまくいかない原因はあなたの思考習慣がつくっている

こんにちは!はじめまして。
私は、ピアノ指導者・NLP子育てコーチとして活動しております。具体的にはピアノを習うお子さんの支援、お子さんをサポートして下さる保護者の精神的支援です。さらにピアノ指導者の精神的支援の活動をしています。

私は、NLPを知るまで、対人関係がとても苦手でした。具体的には、話し合いができませんでした。原因は、話し合いができない家庭に育ったことがあると思います。

ピアノ教室に来るお子さんや保護者とのコミュニケーション不足に加えて、生徒の機嫌が悪くなるとどうしていいかわからなくなる。ピアノ教室の雰囲気が悪くなる。生徒がどんどんやめていってしまう。といった具合です。

私は危機的な思いで何か自分が勉強できる講座はないかと探し始めました。そこで「NLP」というキーワードが引っかかりました。NLPが学べるのは東京でも数社しかなく、お金と時間がとてつもなくかかることがわかりました。

たった一つ、東京のCPIという会社が、唯一「子ども」とのコミュニケーションが学べるとわかり申し込んだのです。

それが私がNLPとの出会いです。

NLPとはどんなことなのか、どんな風にNLPを活用しているのかを以下から説明していきます。

NLPとは

NLPとは、ニューロ・リングイスティック・プログラミングの略で
よく(神経言語プログラミング)と訳されます。

つまりNLPとは、五感と言葉を使って
脳に行動・思考・感情のプログラムを作る方法
のことを指します。

私たち人間には
意識と無意識の2つがあり、人間が意識して自ら行っていることは100%のうちの1パーセント~5パーセントほどと言われています。

残りの95%以上は無意識なんです。

意識と無意識の図は、よく氷山の絵を例にされますね。

意識と無意識 氷山の図

あなたが悩んでいる時は、悩む原因があって悩んでいるのですが、実はそれも思考のクセなのです。

人の思考には、ある程度の年を重ねてくると、さまざまな経験をした上で持った感情からついた行動パターンが出来ます。特にネガティヴな思考は、経験に基づいた嫌な感情があります。

嫌な感情を察知すると反射的に(無意識に)、過去の出来事の”感情”を思い出します。その体験は過去の体験と全く同じではないのですが、嫌だと感じてしまうと、自分を守るために反応を起こします。

NLPは、自分の制限をかけている思考に気づく経験

人は過去の経験に基づいてパターン化された思考のクセを持っています。
意識はしませんが、毎日の生活や習慣はその思考のクセ(思い込み)によってつくられています。

ですから、

  • 家族や周囲の人との人間関係にいつも悩まされていたり

  • 自信がなくて動き出せなかったり

  • 悪い習慣がやめられなかったり

するのは、無意識の思考のパターンがプログラムされているからなのです。

そこでこの習慣化されている思考・行動パターンを、コーチングによって無意識の扉を開けやすくしていきます。

コーチングとは

相手の話に耳を傾け、
相手を観察して無意識に働きかける質問を繰り返し、
相手の内面にある答えを引き出す目標達成の手法のことを指します。

コーチとクライアントが1対1で対話をしながら、
無意識を動かす質問を繰り返していくことで、クライアントに

・新しい気づき
・新しい視点
・考え方や行動の選択肢

を増やします。そして

・具体的な行動
・自分のあり方

を、クライアント自らが出していきます。自らの言葉で出したことが自分の意欲を高めるのです。

そのコーチングに、NLPの要素を加えたのがNLPコーチングです。NLPとは、前述したように、
五感と言葉を使って脳に行動・思考・感情のプログラムを作る方法です。コーチと対話をしながら、自分の使っている言葉の意味を具体的にしたり、自分の価値基準や自分に課しているルールを明らかにしていきます。

それにより、自分の思考回路が鍛えられ、感情のマネージメントが可能になっていくのです。

見る角度を変えて、自分の生き方のクセを見つけ出す

私の行動は、家庭の関わりや子どもを育てる観点では、かなり問題がありました。私の親の私への関わりが、愛からではなく親の都合という部分が多くあったからだと思います。

そのため、私は、自分に困ったことがあっても、できるだけ人に相談しないで自分で解決するようにしていました。

なぜならば私が困ると、私の母が嫌そうな顔をしたからです。それで、

  • 自分が関わると、人には迷惑。

と思っていました。

そして、そんな思考に基づいた行動パターンはこんなものでした。

  • 人から離れ、自分だけで解決する。

  • 人に相談をしないで、自己完結することでした。

しかしそのような行動をしていると、人間関係は築けません。相談しないで勝手に進めることになるからです。そういう不信感が積み重なって、家庭での行き違いがあり、またピアノ教室も、退会者が続出していたのだとわかったのです。

人とのやりとりは面倒くさいけれど、そんな面倒くさいやりとりをしても、自分を表現しながら相手の意欲を引き出すことを、私はNLPを使って、実践で学んでいきました。

思考に巻き込まれないようになる

NLPを日々実践していくと、人から何かを言われて傷つくことがなくなります。

人の行動には、思い込みがあります。

Aさんにとっては、他人から何かを言われると「自分が悪い」と思ってしまいました。
ところがBさんはそうは思わず「やり方が悪かったのだ」と感じています。

性格といってしまえばそれまでですが
性格は、家庭環境や人間関係で、本人がどのような認知をしたかによってつくられていきます。

Aさんは、何か失敗をした時、親や周りの人に「失敗は悪い」「あなたはだめだ」などと言われて育ちました。
それに対してBさんは、何か失敗をした時、親や周りの人に「うまくいかなかったのはなぜなんだろうね?」と言われて育ちました。

AさんもBさんも自分が失敗したと感じた時に、思い込みのシステムが、作動します。

思い込みは、自動的で、反射的に行われます。
それが真実なのか?を検証する時間はありません。

たとえばさきほどのAさんは、自分が失敗をすると
「自分が悪いから」と思います。すると、自分が悪いバイアス(先入観)が入ってしまい、ほかの失敗理由が考えられなくなってしまいます。

しかし「自分が悪い」というのは本当なのか?と、論理的に考えていくと、必ずしもそうではありません。

そもそも、自分が悪いとはどのような状態なのでしょうか?

自分が悪いという考えは、すなわち自己否定の状態です。
自分が悪いとは、たとえば

  • 自分には価値がない

  • 自分には能力がない

  • 自分は無力

というような判断を自分で自分に下しています。それを

自分が悪い

というあいまいな言葉で定義しているのです。

Aさんは「自分が悪い」というバイアスが発動すると、何も考えられなくなり、無気力になり、外に出たくなくなり、人と話しもしたくなります。

思考と行動はつながっています。無意識の行動は、ほとんどの場合、思考が自動化しているので意識できません。

そういったバイアスだらけの思考を、客観的に見られるコーチが質問を繰り返しながら、クライアントに言語化してもらい、見えないバイアスを見つけていくのです。

具体的な過去の経験や、その時の感情を思い出し、その感情を言語化すると、感情的なモヤモヤが、言語で表現されていくので、スッキリします。

だからこそ、NLPコーチングを続け、自分に問いかける習慣がつくと、うまくいかない時に、その思考に気づきやすくなります。

たとえば以下の文

  1. 私は子どもについて悩んでいる

  2. 私は子どもについて悩んでいる状態を知っている

1と2の違いがわかりますか?

1は子どもについて悩んでいる状態の中に入り込んでいます。
2は子どもについて悩んでいる自分を外側から見ています。

つまり、悩んでいる状態というのは、自分がその「悩み」に入り込んでいる思考に気づかない状態なのです。

いかがでしょうか?

NLPはその思考に巻き込まれた状態を、外側から見る感覚を養います。

今までAさんは自動化された嫌な状態を抱えると、そのまま無気力になっていきました。しかし、NLPによって思考回路を鍛えていくと、視点を変えることができ、沼に入りかけた自分にハッと気づける思考回路をつくれるのです。

この気づきが、行動パターンを変える第一歩です。

無意識の行動の元になっている思考に向かって問いかけをするのが、NLPコーチングです。

家族や他者との関係が変わる

私の場合、家事や子どもの教育について夫と認識のズレを感じることが多々ありました。自分のことをわかってもらえないやるせなさを感じていました。

しかし、今では、夫の価値観と同時に、その言動や行動に至った背景やその感情に注目しやすくなりました。

私の怒りや悲しみのきっかけは、夫の「言い方」でした。その言い方が、私の「自己否定」に聴こえていたからです。

言い方が気になるというのは、要するに、自分の受け止め方にバイアスがかかっているということです。つまり「言葉」と自分の「自己否定感」を結び付けて考えていることになります。

「おまえが悪い」=「自分には価値がない」

論理的思考で考えれば、どちらも証拠がありません。

「おまえが悪い」を、私は「自分には価値がない」と受け取りました。それは受け取る側の思い込みです。

そうではなく、
「おまえが悪い」と言った方の人間の経験してきた背景や、得てきた価値観を考えていくのです。相手の経験や背景を理解すれば、自分と相手は違う人間で、相手には相手の経験や感情があることがわかります。
自分は自分、人は人です。

そして他者との関係をさぐるには、代表システムの違いも挙げられます。

代表システム
人には、コミュニケーションに五感を使っています。そしてその五感のうちの3つ(聴覚・視覚・体感覚)があり、人によって得意とする感覚があります。人には利き手があるように、コミュニケーションの仕方にも、使いやすい感覚があるのです。

その感覚の違いを学ぶことで、

  • 家庭の中で家族が

  • 会社の中での人間関係で

  • トラブルのある相手が

どんな感覚を主に使っているかがわかり、どこですれ違っているのかが理解できるようになります。

2つの思考のタイプ

人の思考には、以下の2つがあります。

1.反射的に起こる反射思考
2.後でゆっくり考える論理的思考

1の反射的に起こる反応は、人の経験や感情が反射的に自動的にプログラムされています。何かの情報や事象に反応して、自動で始まってしまう思考のことです。これは、思考というより、感情的に反応してしまうので、反射的に起こる思考は感情です。
反射思考は、自動的に出る過去の記憶からの思考なので「その背景まで考慮した、熟考した思考」とは言い難いものです。

反射思考は、感情の記憶によって自動的に起こっているだけなので、同じような情報や事象で、同じような行動が繰り返されてしまうのです。事実かどうか検証することもありません。その結果、思考が狭められた状態になり、1つの視点からしか見られません。すると、他者の意見に耳を傾けることが難しくなります。

2の論理的思考は、文字のとおり、論理的に現状を把握して、目的や問題を明らかにしていく思考のことです。

論理的思考は、物事を順序立てて根拠と結論に矛盾なく考える方法です。
論理的思考をベースにすると、論理の飛躍の原因となる感情や偏見(個人の体験に紐づいた価値観)に捉われない判断が可能になります。

NLPは、自分の反射思考や感情を振り返り、論理的な根拠や結論を幅広くとらえ直します。つまり論理的思考・客観的思考を鍛えることで、反射的な反応、すなわち自分を守るための思考を少なくしていけるのです。

感情には言葉がない

あなたの悩みを解決するのは、あなたです。

無意識は言語に表れます。
行動にも表れています。

しかしひとつ問題があるとすれば、感情は、言葉がありません。

感情や気持ちとは、言葉をもたないので、その時感じた無力感、喪失感、無価値感を言語化せずにずっと抱えてしまうと、思い込みをつくります。

誰しも考えには思い込みがあります。

思い込みには、ポジティブなものとネガティブなものがあるのですが、特にネガティブなものは、自分の行動を制限していきます。

  • どうしてもこの一歩が踏み出せない

  • 自信がない

  • 人生に希望がもてない

  • 閉塞感がある

それは過去の経験や、その感情とつながっています。
その感情を振り返っていき、感情に名前をつけて手放していく作業がNLPです。

それに反して、ポジティブな思い込みもあります。

自分がポジティブでいられる時は、ネガティブな時と違った思い込みがあるはずです。

私の場合は、ピアノに関することで外出する時はまったく罪悪感を感じなかったのです。そこには、自信がある・ないは関係がありませんでした。

不安を全く感じず行動できることがあると思います。
そこではポジティブな思い込みが働いています。

問題はいつでも起こる

NLPが身に着き、日々感じることは、「悩み」の元になるこだわりが薄くなりました。

こうでなければいけない

というこだわりが大きいと、人間関係において摩擦が起きます。

「すべき」の多い人は、相手に対しても「すべき」と思っています。相手への要求が多い人は、自分にも厳しく律してきたはずです。それが普通になっているので、そうでない人が許せないのです。

でもそれは、これまで生きて来るのに必要な要素だった、というだけです。
思い込みを客観的に振り返り、自分の生き方を”ここまでくるのに必要だった”こととして認められれば、過去からの生き方を肯定しながらも、緩みをもたせることができるようになります。

自分の悩みは、自分の思考でつくっています。NLPを使って自分の思考のクセに気づけば、必ず変わっていけます。

私にとって、NLPを知る前のピアノ教室の保護者さんのご意見はすべて「文句」だと思い込んでいました。
保護者の意見を聞く時は怖くてこわくて仕方がありませんでした。

しかし、意見を聞くのが怖いという大元の原因が、自分の過去の経験と感情から来ていることがわかったら

「誰かの意見は文句である」から
    ↓
「誰かの意見は私にチャンスを与えてくれる」と書き換えました。

すると、問題が起こった時に「自分のチャンス」だと思えるようになり、反射思考がなくなったのです。

突然起こる問題にビクビクしていた私が、突然どこかしらチャンスがやってくると思えるようになると、余裕をもって受け止め、落ち着いて取り組めるようになりました。

私の無意識は、NLPに導いてくれました。

今までやってきたことを急に変えられるものではありません。
でもだからこそ、NLPをこれからも使っていくのです。
そして今は、誰かがチャンスをもってきてくれるのです。

さまざまな問題点がある自分だけれど、私の無意識はいつも私を守ってくれているのです。

あなたが自分で自分のセルフコーチングができるようになるまで、私があなたの外側の目・耳になり、サポートしていきます。


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