
はじめてのNLP
自分の思考次第で景色は変わる
こんにちは!私は、ピアノ指導者として、またNLP子育てコーチとして活動しております。そしてサブ的に、子育てをしている親御さんやお子さんを支援している職業の方の悩みを聴いて、主体的に行動を支えていく活動をしています。
私は、コミュニケーションがとても苦手でした。私の意思をあまり必要としていない家庭に育ったことが原因にあります。
ピアノ教室に来るお子さんや保護者とのコミュニケーションに問題を感じて、東京にコミュニケーションを学びに行った先に、たまたまNLPがありました。私は、ただ講義を受けて、コミュニケーションの練習をするぐらいに考えていました。しかしこの講座をきっかけに、自分の思考の問題点がわかり、問題解決にはどうしたらいいのかがわかるようになり、それを一つずつ実行することで人間関係がみるみる変わっていきました。
NLPとはどんなことなのか、どんな風にNLPを活用しているのかを以下から説明していきます。
NLPとは
NLPとは、ニューロ・リングイスティック・プログラミングの略で
よく(神経言語プログラミング)と訳されます。
人の思考には、ある程度の年を重ねてくると、さまざまな経験をした上で持った感情からついた行動パターンが出来てきます。行動パターンには、ポジティブなものとネガティヴなものがあるのはご存じでしょう。ネガティヴな思考は、経験に基づいた嫌な感情があり、それを感じると無意識に、自分を守るために何かの反応として持ち続けていることがあるのです。
反応は、自分を守るためにしていることが多いので、不都合が出て来てもそのパターンをなかなか変えることができません。
たとえば私は、人と離れて行動するというクセがありました。
幼稚園のママさんたちと親しくなりたいのに、一緒に話していると苦しくなってしまい、結局一人行動に戻ってしまいました。
私は仕事のピアノ教室で、生徒であるお子さんたちが素直にピアノに向かってくれれば何の問題もありませんでした。しかし成長途中であるお子さんたちは、何らかの理由で、指導者である私に反抗してきたり、黙ってしまったりとレッスンが進まないことがあります。そうした時に私はどうしていいかわからずにやり過ごすしかありませんでした。うまくリードできず、その当時、指導していた生徒さんがすべてやめてしまったのです。そして、入れ替わりに入ってきたある生徒さんが、ある時期そのような困った状況になりました。私はとてもストレスを感じていました。
今まで、生徒さんがやめたことの原因は自分にあると思っていましたので、危機的状態でした。「この状況をなんとかしなければいけない。コミュニケーションを学ばなければいけない。」
家にあった一冊の本「先生と生徒の心をつなぐNLP」(堀井恵著)を頼りに、NLP子育てCOACHという講座を見つけました。そして東京に8回の講座を受けに行くことになったのです。
講座の初日。私は当然のように一人行動をしていました。普段はお弁当など作りたくないと思う自分なのに、その時は初日にたまたまお弁当を作っていました。それがきっかけで、講座の時には毎回お弁当を作るようになっていったのです。でも講座の時には、自然とお弁当を作らなければいけない、と思っていました。本当はほかの受講生と話しがしたかったのに。
なんだかわからないけれど・・・してしまう。そして、苦しい
これは無意識の行動でした。そして、それは自分を守っている行動だったのです。
私の場合は、元の原因として「母から離れる」にありました。
私の母は、私が成人してから過干渉なところがあり、私を悩ませていました。就職をしていったん母と別々に暮らすことができたものの、結婚して職場を辞め、再び母と一緒に働き始めました。母とピアノ教室をやるのは苦痛でしかありませんでしたが、私はピアノを教えることにやりがいを感じていました。当時の自分の環境では、自分のピアノ教室を開業することができなかったからです。
その間、夫の会社の移転があり、数年は母のピアノ教室から離れた時もありましたが、ある時期からまた母の手伝いをすることになりました。
しかし、父が亡くなり、母が実家に一人になり、前日に実家に泊ってくれと強要され、泊りがけでレッスンをするようになると、母の愚痴を聞かされる時間が多くなり母に攻撃されることも増えました。さすがに私は「もう母とはできない」と感じるようになりました。そして、母のピアノ教室をやめることにしたのです。
紆余曲折がありましたが、とうとう母の教室をやめることができたのです。しかし、それは私に新たな思い込みをつくっていました。
・母と関わると自由でなくなる。
・一人ならやりたいことができる。
母との関係だけに当てはまっていたはずが、
「人と関わると自由でなくなる」という新しい思い込みをつくっていたのです。そのために私はいつも一人でいたのです。
つまり、私は一人でいることが自分の安全だと思っていたのです。
母に以外の人間関係にまで影響を及ぼしていた・・・と気づいたことがNLPの成果でした。
NLPは、自分の制限をかけている思考に気づく経験
自分の無意識を言語化して、悪しき習慣や悪しき考え方を手放し、新たな思考を入れ、行動を変えていきます。
無意識を動かす質問をすることで、その時の感情を思い出す手法をNLPコーチングといいます。
見る角度を変えて、自分の生き方のクセを見つけ出す
私は、家庭や子どもを育てる観点では、かなり問題のある思考を持っていると思っています。親の関わりが、愛からではなく親の都合という部分が多くあったからだと思います。
できるだけ、人の手を煩わせないようにする。
できるだけ、自分の中で解決する。
自分が関わると、人には迷惑。
そう思っていました。
そういった思考に基づいて行動パターンが決まっていきます。
NLPで自分の思考パターンを理解して、自分の歪(ひず)みに気づき、だいぶ膿を出した後ですが、ずっと続けてきた思考というのは、そんなにすぐに切り替わるものではないなと感じています。
だからこそ、NLPが私には必要だと感じています。
日々、自分の思考をチェックしながら、経験しています。失敗は多いけれど、気づけば良いだけで、自分を責めることはありません。
うまくいかなかったけれど、心はとても平穏です。
うまくいかなかったからこそ、気づけることがあります。
思考に巻き込まれないようになる
人から何かを言われて傷つくことがなくなりました。
NLPの前提でこんな言葉があります。
失敗はない。そこには学びがある。
思考と行動はつながっています。無意識の行動は、ほとんどの場合、思考が自動化して意識できません。
だからこそ、NLPコーチングを続け、自分に問いかける習慣がつくと、うまくいかない時に、その思考に気づきやすくなります。
私は子どもについて悩んでいる
私は子どもについて悩んでいる状態を知っている
1と2の違いがわかりますか?
1は子どもについて悩んでいる状態の中に入り込んでいます。
2は子どもについて悩んでいる自分を外側から見ています。
つまり、悩んでいる状態というのは、自分がその「悩み」に入り込んでいる思考に気づかない状態なのです。
どうですか?
NLPはその思考に巻き込まれた状態を、外側から見る感覚を養います。
ですから、嫌な状態を抱えると、ハッと気づく思考回路をつくれるのです。
この気づきが、思考を変える第一歩です。
無意識の行動の元になっている思考に向かって問いかけをするのが、NLPコーチングです。
NLPを学ぶと家族や他者との関係が変わる
私の場合、家事や子どもの教育について夫と認識のズレを感じることが多々あります。最近は特に、相手の価値観、相手が(こうしなければいけない)と思っていること、そこまでに至る感情に注目しやすくなりました。
私が怒ることが減ったのは、注目すべき点が
「言い方」ではなく
「その言い方」がどのような価値観や経験から来ているのかを考えるようになったからです。
夫の言い方がきついと感じ、それまで卑屈になっていた私
だったのが、
夫の言い方がきつく感じる → 私の問題(※)
夫の言葉の背景→彼の価値観・彼が大切にしていることを探す
夫の言い方がきつく感じるのは、私の問題だと思います。
自分が気にしていたり、罪悪感を感じていると、そのように感じることがあります。
夫の指摘は夫の枠組みで言っていることであり、私が感じていることとは別のことです。
他者との関係をさぐるには、※代表システムの違いも上げられます。
代表システム
人には、コミュニケーションに五感を使っています。そしてその五感のうちの3つ(聴覚・視覚・体感覚)があり、人によって得意とする感覚があります。人には利き手があるように、コミュニケーションの仕方にも、使いやすい感覚があるのです。
その感覚の違いを学ぶと、家庭の中で家族がどんな感覚を主に使っているかがわかり、どこですれ違っているのかが理解できるようになります。それも1つの手がかりです。
悩みを解決するのは、自分
あなたの悩みを解決するのは、あなたです。
私は、あなたの話しで「気になるキーワード」「言葉の使い方」に注目し、その認識をあなたと同じ絵を見られるまで、質問を繰り返します。
無意識は言語に表れます。
もちろん行動にも表れています。
その思考や行動の仕方を注視するのが私の仕事です。そこにたいてい、ヒントが詰まっているからです。
あなたは、その無意識の困った行動から、今後はどうしたいのかを自分で選びます。
悩み相談をしたくても、来られない人もいます。
相談に行かない方が良かった経験があったのかもしれません。それが自分を守れた方法だったのかもしれません。
ですが、その行動に苦しくなってしまうのであれば、それはもう手放してもいい時期にきているのだろうと思います。
問題はいつでも起こる
NLPが身に着き、日々感じることは、「悩み」の元になるこだわりが薄くなっただけだと思います。
こうでなければいけない
というこだわりが大きいと、人間関係において摩擦が起きます。
自分の悩みは、自分の思考でつくっているので、自分の思考のクセに気づけば、とらえ方や周りの反応に臆せず、変わっていけるのです。
私にとって、NLPを知る前のピアノ教室の保護者さんのご意見はすべて「文句」だと思い込んでいました。
保護者の意見を聞く時は怖くてこわくて仕方がありませんでした。
しかし、意見を聞くのが怖いという大元の原因が、自分の経験とその時の感情から来ていることがわかった後、
私は「誰かの意見は文句である」→「誰かの意見は私にチャンスを与えてくれる」と書き換えました。
すると、私の反応が変わったのです。
さまざまな問題に、長年、嫌だと思ってきましたし、疲れると思っていました。今は違います。
問題が起こった時に「自分のチャンス」だと思えるようになったら、それは既に「私の困りごと」ではないのです。不定期に、どこかしらチャンスがやってくると思うようになり、余裕をもって受け止め、落ち着いて取り組むようになったのです。
私の無意識は、NLPに導いてくれました。
人から離れて一人でいる私のクセ。
今までやってきたことを急に変えられるものではありません。
でも、それは自分が自分を守るためにやってきたことだった。
そして今は、誰かがチャンスをもってきてくれるのです。
さまざまな問題点がある自分だけれど、私の無意識はいつも私を守ってくれているのです。
あなたが自分で自分のセルフコーチングができるようになるまで、私があなたの外側の目・耳になり、サポートしていきます。