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ピアノを習うなら長い目で

ピアノを教えていると、様々なタイプの生徒がいます。
覚えるのが遅い子もいれば、早い子もいます。レッスンでは上手くできなくても、家で頑張る子もいれば、その逆もいます。



生徒が困難に直面しても、先生と親が諦めずに支援を続けると、ある日突然、
「これがやりたい」「これが楽しい」と、生徒が急に上達し、ピアノに積極的に取り組むようになることがあります。

もし途中で諦めていたら、今の生徒の輝きはなかったかもしれません。

小学校高学年になると、心の成長とともに急に上達する子供が多くなります。しかし、中学生になると、親がピアノを積極的に続けさせようとすることは少なくなります。

しかしピアノが楽しくなるのは中学生からなのです。

小学生の間のピアノは、まだ単なる習い事の段階です。
この時期は、基礎練習や教則本を使って段階的に音符を読めるようにすることで、将来ピアノを楽しむための準備をしているのです。
今は与えられた曲だけを練習していたり、やらされている感じかもしれません。


お子さんが音楽をやる意味は、なんだと思いますか?
私は、自分の好きな音楽に巡り合うためだと思っています。
世の中には、曲はたくさんあって、一生あっても弾ききれるものではありません。

でも、自分の求めていた音楽に出会ったら?
今やっている基礎力の蓄積の成果は、そこから3年も4年も後のことなんです。
そういう視点をもっていれば、人生が豊かになっていくと思います。


最近は、長い目で子どもの成長を見守る親が少なくなってきたように感じます。すぐに結果を求める世の中になってきましたね。

でも、ピアノを習わせるなら、長く続けさせることをおすすめします。ピアノは10年くらいの長い期間で見ると、子どもの成長がよくわかります。
すぐに上手くならなくても、焦らずに続けることが大切です。時間をかけて練習を重ねれば、必ず子どもなりの成長が見られるはずです。


子どもの脳の発達は、一人ひとり違います。

学校の勉強のように全員を同じペースで進めると、理解できない子もいます。そんな時、「頭が悪い」と決めつけるのではなく、少し時間をかけてあげましょう。繰り返し学ぶことで、必ず理解できるようになります。

ピアノも同じです。今は弾けない曲があっても、いつか必ず理解し、弾けるようになる日が来ます。
大切なのは、「わかる」ことと「できる」ことは違うということです。理解していても、すぐにできるようにならないことはよくあります。

ピアノのレッスンでは、そんな状況でも、褒めたり、時には叱ったり、一緒に進んだりしていきます。
諦めずに続けることが大切です。たとえ苦労しても、続けてください。必ず、その子なりの成長が見られます。
長く続けることで、諦めなかった経験が子どもの未来につながっていきます。

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はるよ★学び
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