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2020年 かに座の新月・皆既日食・夏至

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今回は、強烈な日食と夏至が重なり、2020年の折り返し地点でもあるため、普段より少し早めに書き始めることにしました。珍しく、新月の日に出すことができそうです。わたしの住んでいる地方では、からりと晴れ、日食をはっきりと感じることができました。みなさんの地域ではどうだったでしょう。

本題に入る前にまず、前回の月でサポートをしてくださったみなさん、そして、メッセージを添えでくれたみなさん、ありがとうございました。こうしてみなさんの声を聴くことができると、励みになります。そして、サポートしてくださると書いていても勇気づけられます。ひとりで書いていると、なんだか壁に向かって独り言を言っているような気持ちになることもあるものです。毎回1万5千字以上を書いていて、かと言って短くすることもできず、挫折しそうな気持になったこともあります。けれど、みなさんの声が聴け、サポートしていただき、とても励みになりました。サポートのお金がたまったら、もっと星やカードのことが勉強できるよう、少しずつ本や資料を集めることに使いたいと思います。その時は、お知らせしますね。すでに思っている本がいくつかあります。そして、みなさんに、もっとたくさんの話しができるようになりたいと思っています。本当に、ありがとう。

さて、メッセージをくれた方の一部にはお返事として少し書きましたが、今は、感情の大高潮という感じのときです。いろいろな感情が溢れてきます。それは、暴力的ともいえるほどの力です。悲しさ、やるせなさ、悔しさ、怒り、恐怖、後悔・・・どこからともなく襲ってくることでしょう。ちょっとしたことで心が揺れたり、ふとしたことで悲しくなったり、誰かの言葉をきっかけに埋もれていた感情が噴出したり、なにがなんだかわからないうち涙が出たり。

星が、感情の大高潮警戒警報発信中です。

下にこの新月・皆既日食の日本のチャートを掲載していますが、日本では、多くの人が、ものすごく敏感になっていて、恐怖を感じているようです。それでも、表面的には取り繕っていて、なにごともなかったかのようにふるまおうとしているとしています。そして、一生懸命情報収集して、なんとか、仕事をまわしたり、これからの展望を見つけようとしている人たちがいるその一方で、イライラしている人、爆発する人、怖くてどうしようもなくなっている人、感じることやなんとなくわかることがいっぱいあるのに言葉にならない人、こっそり泣く人、たくさんいるという風に記されています。

個人的に感情的になるだけでなく、政治レベル、権力者レベルなどでの異変や事件が起こりやすいときです。政治家同士のぶつかり合い、秘密の暴露、失墜、いろいろなことが起きそうです。すでに起こっているとも言えます。エクリプス(日食・月食)の力は通常の満月や新月より何倍も力が強いからです。

そして、この新月の影響は、12月の冬至まで少なくとも続き、そのあとの未来まで影響を及ぼします。

感情の大高潮は、日本だけでなく世界中で起こっています。そして、この日食の影響を特に受けやすいのは、今回の場合、中東から、特にインド、中国、香港などのアジア圏だと言われています。

すでに、みなさんもご存じのように北朝鮮が韓国に抗議して、連絡所を爆破しました。6月16日のことです。実は、これが起こる前から、北朝鮮は何度も韓国に勧告は出していました。そのことは、わたしの収集していた情報の中にすでにあったのですが、あまりにもお伝えすることが多くて伝えていませんでしたが、前々から両国の間の緊張感は高まっていたようです。日本では、NetflixでCrush Landing on You (愛の不時着)という北と南の男女が恋に落ちる韓ドラが大人気のようですが(わたしはすでに冬に観ていたけれど、面白かった)現実では、両国、すれ違っているようです。1年以上いざこざが続いたあげく、金正恩氏が感情的になって爆破を命じたとも言われています。今の星の情勢からゆくと、とても納得のゆく動きではありますが、これ以上こじれないことを祈っています。

また、インドと中国の国境でもいさかいがあり、石の投げ合いなどをして、国境兵士たちが殺し合いをしています。インド側の兵士は20人以上が河に転がり落ちたり殴り殺されたりして、死亡したと発表されています。中国側の負傷者の詳細は不明だそうですが、両国も、北と南の朝鮮のように、これまでずっとにらみ合いが続いていたそうです。

中国ではすでに新しいCOVID19のクラスター症候が出始めていて、北京では警戒態勢に入っています。香港では相変わらず抗議運動が続いています。

今回の日食は特にアジア圏を中心に影響が出ると言われていますが、日本でも影響が出るかもしれません。

ところで、日食と月食では、日食のほうが力が強いとも言われていますが、日食の場合、主に、権力者や為政者に強く影響が出て、月食の場合は庶民に影響が及ぶと言われています。日本は、ちょうど東京都知事選と重なります。次の月食(庶民を表す)が、投票日の7月5日なので、非常に興味深い選挙となります。

都知事選はいわゆる地方選挙ではありますが、東京都は国の首都であり、人口が日本で最も多い街。また、NY市とワシントンDC、ベルリンとボンという風に、政治と経済または文化の拠点が分かれている他の国々と違って、経済も文化も政治の中枢も同じ都市にあり、その上中央集権制度の強い日本では、かなりの影響力を持つ地方選ともいえます。また、この歴史的とも言えるエクリプスシーズンのど真ん中に行われる選挙でもあり、結果はなんであれ、この国の未来にとって重要な鍵となるでしょう。

また、中国で新たにCOVID19の感染者が発生しているように、東京でも発生し始めています。これからの動向を見守ることになります。一部では、中国で新たに発生しているケースは、潜伏期間が長く1か月以上もある、新しいタイプだという噂も流れていますが、真相はこれからわかってゆくことでしょう。

世界的に見ると、アメリカではジョージ・フロイド氏殺人事件をきっかけに、平和抗議デモが全米各地で続いていますが、そんな中で、警察官たちの暴挙も続き、市民を殺したり傷つけたりしています。そのため、警察官たちを監視するシステムを導入することになったと連邦政府は発表しています。アメリカ経済と文化の中枢であるニューヨーク市では、ビルの一階にほとんどみな板が張り付けられ、誰も入ったり窓を割ったりできないようになっていて、市内は物々しい雰囲気で、閑散としているそうです。そこに、アーティストたちがスプレイペイントをして、さまざまなメッセージを載せているとNYの友人たちが言っていますが、そこもNYらしいところでもあります。

それにしてもアメリカは、感染者数も多く、経済も停滞しており、4000万人以上が失職、労働人口の1/3が失業保険の受給をしているという空前の事態になっています。同時に、混乱の影で、連邦政府労働省が、国庫の国民年金のお金に企業のトップたちが私的な投資に使ってよいという案を通し、大変なことになっています。これからの経済状況が不透明というだけでなく、ほぼ確実に経済恐慌がくることが予想されているからこそ、富を一点に集中させて奪えるものは奪おうという姿勢にも見えます。日本では、この機に乗じてどんな裏工作がされているのか・・・ちょっと気になるところでもありますが。

一方、ブラジルではCOVID19感染者数が100万人を超えたというニュースも数時間前(6月20日夜)に発表されています。

人間社会は、混乱、暴力、疫病、そして混乱に乗じた陰謀という、典型的な混乱の時代の様子を示しています。

さて、そんな中ですが、ちょうどこの新月が今年のターニングポイントでもあり、とても重要なときでもあるので、今年後半とそれ以降の話しをしておきます。

2020年の今年は、この新月と皆既日食、そして夏至の重なる6月21日が、1年の真ん中であり、ターニングポイントとして、雰囲気が変わってゆきます。これまでも混乱や衝撃はありましたが、これから緊張度が高まり、組織や人々が闘いのモードに入ってゆきます。アメリカのジョージフロイト氏殺人事件や、前後して起こった木村花さんの誹謗中傷による自殺事件は、これから続く6か月の前置き、プレリュードのようなものだったということです。

すでに日本では、COVID19感染が本格化したころから、マスクをしていない人や、咳をする人、また、感染者に対するひどい中傷や嫌がらせが始まっています。本当は、大切に労わられるはすの感染者をいじめるほど、人々の気持ちが暴力的になっていて、日本の問題のひとつのいじめが顕著化しています。感染して復帰した人が、「戦時中の日本のような誹謗中傷の雰囲気だ」と、あるインタビューで行っていましたが、これからどうなるか・・明らかになってゆくことでしょう。なにしろ、平坦な道ではないことは確かです。

これからの星の動きとしては、まず、この新月・月食・夏至の高エネルギーのすぐ後に、海王星が後退し始めますます混乱が深まり、感染にも影響を与える可能性があります。そのあと28日の午前中に火星が牡羊座入りします。雰囲気がガラリと変わり、緊張感が増します。また、通常火星は、ひとつの星座に滞在するのは2か月弱なのですが、今回は6か月間牡羊座にいることになり、年末まで、地上をさまざまな炎で包むことになります。感情的にめらめら燃える人が出てくる人もいるでしょうし、闘争心に燃える人、実際の争い、はたまた実際に火事が起こる可能性もあります。

そのすぐ数日後の30日に、日本で緊急事態宣言が4月に出されたころと同じ星の動きがあります。これは強いエネルギーを持っているため、30日を挟んで前後しばらくの間影響が出てくることでしょう。なにか、隠されていたものが表面化するか、感染が広がるか、はたまた、なんらかの新しい動きがあるか。そして、次の月の7月5日の満月・部分月食の日が東京都知事の投票日となります。その時にも、なんらかの結果や崩壊が見られることでしょう。
7月1日には、それまでみずがめ座にいた土星がまたやぎ座に戻っているため、この7月5日のやぎ座の満月・部分月食前後は、なんらかの組織や権力構造に動きがあることが予想されます。

そして8月から闘いの様子がますます激しくなります。春先にさまざまなことが起こりましたが、それがもっともっと凝縮され、激しくなったような事件が起こり続けることが予想されます。感染関係なのか、自然災害なのか、政府や医療体制や企業などの組織になにかあるのか・・具体的なことは星にはわかりませんが、動きが激しくなります。そして9月から11月の間は、もしかすると、ロックダウンが解除された国々でロックダウンが再び起こる可能性もあります。

もし、この期間に再びロックダウンが起こったら、春のようなのんきな様子ではなく、もっと厳しい状況になることでしょう。医療関係は大変なことになるかも知れません。そしてもしそれがロックダウンでなかったとしても、何らかの試練や苦難が起こることが予想されています。10月の中旬は特に緊張度が高くなります。11月下旬から少しずつ落ち着き始め、12月の冬至のころをきっかけに、なんらかの希望の光、また、これからの未来が見え始めます。

ただし、2020年の余韻のようなものは2021年の年頭まで続きます。そして、2021年から経済的な落ち込みが始まることでしょう。ある意味、今は、まだ楽なときだと考えたほうが良いでしょう。20世紀初頭の大恐慌も真っ青な経済的混乱と困難が訪れることが予想されています。そしてそのことを、為政者や一部の経済人たちはすでに予測しているかのように、影での工作がすでに始まっています。上に書いた国民年金に企業のトップたちが手を出し始めただけでなく、アメリカでは税制を利用して、お金が一部の富豪たちにものすごい勢いで集中し始めています。

日本国民たちは、なんとなくこれからの動きや、影の陰謀などをどこかですでに感覚的に察しているとも星には出ています。それに対して国民がどう出るかは、国民の選択であり、これから明らかになってゆくでしょう。

星では、2020年をきっかけに、世界的にこれまでの社会のありかたが崩壊し、新しい時代が訪れるという風に出ていますが、どんな新しい時代にするか、は、人間にかかっています。今の大混乱が落ち着き始めるのは2024年から25年くらいという予想です。しばらく時間がかかることが予想されますので、それを踏まえて、一人一人ができること、やりたいこと、を考え始めるのが良いと思われます。この新月は、それにふさわしい新月ともいえます。

大変なときですが、ある意味、さまざまなものが崩壊して、真っ白いキャンパスが目の前に現れたときともいえます。そして、理想の未来を描くとき、夢を見るとき、ビジョンを明確にするときでもあります。

夏至と日食が重なること自体が珍しいのですが、この夏至は今年のターニングポイントというだけでなく、今年2020年自体が、人類にとって大きなターニングポイントでもあります。2万年のサイクル、6000年のサイクル、2000年のサイクル、500年のサイクル、35年のサイクル、18年のサイクル、13年のサイクル、8年のサイクル、これらすべての節目であり、そして、人類が絶滅へと向かうか、独裁管理政治へと向かうか、はたまた、人種、性、他星人などの多様性を認める自由と愛と平和に基づいた未来を作ってゆくか・・・そのターニングポイントでもあり、今から半年は、とても重要なときです。

そんな中、みなさんにできることは何か?それは、自分の使命と課題を知り、思い出し、それをまっとうすることです。そして、何度も言うように、ビジョンを描きその実現をするために歩み続けることです。そうすれば、おのずと物事は運ばれるほうへと運ばれることでしょう。自分の課題や使命がわからない人や、何となく分かってはいても確信を得たい人は、星やカードに聞くと良いでしょう。わたしも近い将来、占星術とカードを併用した個人鑑定を始める予定です。その時にはお知らせします。この荒波の中を生き抜き、かつ、自己変革を起こして行くには、自身の星を知ると、とても助けになることでしょう。逆にわたし自身は、知らないでいることが想像できないです。

なにしろ、今は、身動きできないほど感情的に、精神的にいっぱいになっている人も多いかと思います。思いを言葉にすることもできない人も多いことでしょう。そんな時は動く必要はありません。言葉にする必要もありません。ただ、下のメッセージも参考にし、感情を受け止め、それぞれのペースで、前に進んで行ってください。

では、具体的な今回のかに座の新月についてお伝えしましょう。

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かに座の満月皆既日食/夏至 かに座0度21分 午後3時41分東京時間

とにかく感情的になりやすい。ちょっとしたことでイラついたり、腹が立ったり、悲しくなったり、感情のオンパレードになる。それは、一般の人々だけでなく、権力者や組織にも同じようなことが言える。権力者の間、国と国との諍いや摩擦が絶えない時期
行動力はある程度ともなう。これまでやりたかったけれどなかなか最後までやり通せなかったことなどがやれるようになる。未完成だったプロジェクトなどを完成させることのできるエネルギーがある。ただし、不安や疑いや恐怖心や怒りが湧き上がってくることもあるので、努力が必要になる
昨年4月ごろから考えてきたこと、思っていたこと、努力してきたことなどの結果や結論が出てくるとき。特に、家庭生活と仕事のバランス、仕事の仕方や、家族との付き合い方、住む場所、仕事の内容、自分にとって家族とは何か、自分にとっての平穏とはなにか、安心できる場所、安心できる環境はなにか・・わかってくるとき
国と国、権力者たちの間、さまざまないさかいのあるとき。個人レベルでは、そんな中、自分にとっての生きやすい場所、安心できる未来を考えるとき。しかし、感情的になりやすいため、平安な時間、空間を持つ努力が必要とされる。瞑想はとても有効。そして、つねに自分の呼吸に意識を持ってゆくとよいとき
健康、生活習慣、食べ物などに注意するとよいとき。パンデミックのことだけでなく、普段からの生活態度、食の内容などに意識を向け、悪習慣を変えるチャンス。健康になれるきっかけのとき
ものごとがなかなか前に進みにくくなるだけでなく、コミュニケーションツール(電話、パソコンなど)に支障が出やすくなり、交通機関にも乱れが出やすくなる。PCの整備、データのバックアップをするとよい。また、交通事故も起きやすいときなので、安全運転、平常心運転をこころがけること
たくさんの思い、感情が出てくるが、言葉にしにくいと感じる。無理にはしないほうが良い。思いを現す言葉が出てこなかったら、歌を歌ったり、絵を描いたり、ただ思いのままを日記にしたり、ダンスをしたりして表現するのもいい。また、雨の音を聞きながら、ぼんやりする時間や、笑いあえる時間を持つのも吉
上にも書いたように、大きな節目。自分の感情や気持ちに耳を澄ませるとよい。同時に理性的、客観的判断をするのが難しいときなので、自覚をもつとよい。ものごとはなかなか思うように進まないし、疲れやすい人も出てくる。眠りが乱れる人も出てくる。多くの人がこの世を去ってゆくときでもあるため大変ではあるが、それでも、やることはやらなくてはならないとき。ここでの行動が後々に影響をあたえることになる
アッと驚くようなことが起こるかもしれないとき
医療体制になんらかの変化が起こる可能性がある。医療崩壊するのか、これまでの製薬業界中心の医療や、医者に完全に命を任せるやり方ではなく、伝統医療や民間療法が見直されたり、命を自分の手中に取り戻すことになるのか。いずれにしろ、なんらかの変化の兆しあり。癒しのエネルギーもあり
ものすごく敏感になるとき。同時に、国家や人々が保守的になり、恐怖から守りに入りたくなる人が増える。ほんとうは家の中で火事が起こっていても、外向きにはなにごともなかったかのようにふるまいたくなる
愛情関係で癒しの訪れるとき。周りが慌ただしく不安定で、別れる人たちや、大切な人を失う時期でありながら、真実の愛を見つけたり、自分にとっての本当の愛の形を見出す人も出てくる。ただし、深い傷に触ることになるため、勇気も必要
逆上して、これまで大切にしていたものを壊すような発言をしてしまいがちになるので、要注意のとき。長い時間をかけて培ってきたものを一言で一瞬にして失ってしまうかも。なにか言う前に、3呼吸くらい置いてから言うとよい
誤解をしやすいときなので、相手の言葉に傷ついたり、腹を立てたら、一度は確認してみるとよい。また、契約やなにか新しいことを始めるのにはあまり適していないとき。もしどうしてもやらなくてはならない場合は、確認、再確認、再々確認してからおこなうこと。これまですでにやっていたことを続けるのにはよいとき。整理整頓もよい
大変なことが多い中、これまでの努力が実り、周りに認められるようになる人が出てくる。逆に、悪事や秘密が暴露されたり、それがきっかけで転落するひとも出てくる。また感染が再び広まるような、なにかの転機が訪れる可能性が高い
家について考えるとよいとき。どこに住みたいか。どんな家に住みたいか。考えたり、理想を描いたり、引っ越しや、住む家を決めたりするとよいとき。または、今いる場所を快適に、よりよい場所にするのにもよいとき
亡くなる人が増えたり、別れのあるとき

かに座の象徴:
母性、乳房、癒し、感情、感性、芸術性、創造力、包容力、恐れ、安心、気分の移り変わり、繊細さ、水、シャイ、静かさ、海、月の満ち欠け、家族、家庭、家

かに座のポジティブな面:
とにかく優しい、人の気持ちを汲み取る、困った人を助ける、慈愛のこころが深い、敏感さを持つ、育むこころと能力を持つ、家族を大切に思う、素晴らしい母親、芸術性が高い、創造力があり良いものを理解する能力も高い、美味しい食事

かに座のネガティブな面:
被害者意識にとらわれやすい、引っ込み思案になる、一度傷つくとなかなか立ち直れない、人見知りをする、安心と安定をもとめすぎ冒険ができない、世界が狭くなりがち、怖がりになりすぎる、気持ちがコロコロ変わるため言うことがよく変わる、気分屋

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かに座のメッセージ

この月は、歴史に残る月だ。長い長い間、待ち望んだ月だ。12月の冬至にやってくる目覚めのときの月を導く月だ。新しい時代への扉を開く月だ。

よく聞きなさい。

おうし座が地面を表すとしたら、かに座はこの星の海を表す。海は、天から降ってくる雨を山々から集め、天の色を映し、そして月の動きとともに満ちたり引いたりする。海には数えきれないほどの生き物が棲んでいて、多くの恵みをもたらす。しかしこのところ、人間たちが空を汚し、山を枯らし燃やし、毒を流し、海の生き物たちをなにかに憑りつかれたかのようにに漁ってゆき、今、海は、命の灯を消す寸前にある。

月と海は、女であり母である。海の荒廃した状況と、踏みつけられてきた女と母の怒りが、今回の月の星に現れている。女たちが、こころの底から怒っている、そして、叫んでいる。変化の時だ、と。もうたくさんだ、と。

5千年以上の父権制度の中で、女性たちはずっと第二市民だった。第一市民の男の奴隷であった。聖書の最初のページにも、女は飯を炊き、男の孤独をなぐさめるために、男が自分のあばら骨から作ったものだと記されているくらいだ。そして、聖書の中でも、現実でも、女たちは強姦されてきた。暴力を受けてきた。冒涜されてきた。見世物にされ、侮辱されてきた。その尊厳は奪われ、汚されてきた。自由を奪われてきた。ジョージ・フロイト殺人事件でアメリカは大騒ぎしているが、確かにアメリカの黒人たちの受けてきた仕打ちはひどい。しかし、女性のほうが比較にならないほどの仕打ちを受けてきている。その中でも、黒人女性たちの受けてきた仕打ちは、言葉には尽くせないほどだ。

海は泣いている。女たちは泣いている。そして、心の底から怒りを抱えている。それは、地上のどの国の女たちも同じだ。アジアから見ると、アメリカやヨーロッパの女たちが解放されているかのように見えるかもしれないが、彼女たちも苦しい歴史を歩んできている。中世のヨーロッパでは、戦争に出かけ、他人の土地を荒し奪おうとして家を留守にする男たちに、女たちは貞操帯と呼ばれる金属のオムツのようなものを履かされ、鍵をかけられていた。女を所有する「夫」と名のついた男しか、そこに触れられないように。女自身もそこをまともに洗うこともできないでいた。女は、道具でしかなかったのだ。掃除をし、料理を作り、性のはけ口にされる。奴隷であった。男の所有物であった。

アメリカ大陸には、白人たちが押しかけて原住民たちを、ナチスがユダヤを殺したの数よりもっと多くをも殺したが、合衆国となるまでの北米には、ヨーロッパ人は男ばかりがいた。女は圧倒的に少なかった。そんな状況の中で何が起こったかというと、数少ない女たちは、強姦と奪略の対象になった。モノだったのだ。そして、なんとか結婚にこぎつけた女たちも、男が奴隷の黒人女たちを同じ家の中で強姦しもてあそぶのを受け入れなくてはならないような屈辱的な生活を強いられていた。血を分けた兄弟に何年もの間強姦され続けた女性も少なくない。長い間、選挙権さえなかった。

日本の女たちも同じような歴史をたどっている。世界の片隅で起こっていることが、他の場所でも起こっていることがよくある。日本の男たちは。性の奴隷の女たちを外に「囲う」という形で檻の中に閉じ込め、家では「貞操」という名前をつけた家事手伝いの妻という女を飼い殺しにして生きてきた。今でもその図はそれほど変わっていない。男が勝手に欲情して女の同意を得ることなく暴力的に強姦しても、女がそそのかしたことになるから、夏の暑い盛りでも女は胸を締め付けるブラジャーをしなくてはならなくなる。乳首を見せてもよいのは、男と、性の奴隷たちだけなのだ。妻の座を手に入れる一般女性は、真夏でも胸を締め付けながら生きなくてはならないのが日本だ。子供たちをも慈しむ乳首は、夫だけが所有するものであり、他人が見てはならない。女に自発的所有権はない。これは、西洋的考えが明治以降に入ってきたものだが、もともとから女性が日本社会の第二市民であったからこそ、すんなり取り入れられた。

中国の男たちは女の足を糸や紐でグルグルに巻き付け、足が大きくならないようにして遠くへは歩けないようにして家で女を飼っていた。そんな風にして作られた奇形の足を、纏足と呼ぶ。

それでも女たちは耐えてきた。海の潮が、日々、同じように満ちては引き、満ちては引くように、女たちも血潮の満ち引きの中、子供たちを産み、慈しみ、育んできた。殴られても、バカにされても、無理強いされても、耐えてきた。

いつかきっとわかってくれるだろう。いつか伝わるだろう。この愛が。この思いが。

そう思ってきた。

しかし、そうはならなかった。女たちの思いは伝わらなかった。海の思いは伝わらなかった。1970年代に比べて、今の海には、生き物が5パーセントしか残っていないという恐るべし調査結果が出ている。このまま行けば、近い将来、まったく生き物のいない海になるだろうと言われている。まさしく、死海だ。人間の女たちも子供を産まなくなって久しい。少子化と叫ばれるが、子供を育てるだけの力も、愛も、女たちには残っていないのだろう。精子や卵子を保存することを推奨する自治体も出てくるほど、新しい命の誕生が難しくなっている。

気づいていただろうか。世界で最低ラインの女性の立場を持つ国でついこのパンデミックの間に起こってきたことを。その一端が給食だ。

今回、COVID19パンデミックで、日本では企業より商店よりなにより、最初に学校が休みになった。昼間学校に行っていた子供たちが家にいるようになった。そして、軒並み給食センターも休みになった。母親たちは、立ち往生をした。子供たちの昼食は誰が作るのだ?家に子供が毎日いるようになっただけでも大変なのに、その上食べさせなくてはならない。

そのことを、政治家はもちろん、誰も考えなかったようだ。共働きの家庭も多いというのに。非常時だから、文句を言いにくかったのもあるだろうが、女たちは常に奴隷だから「やって当たり前」だと思っていたとしか思えない。

パンデミックでロックダウンが始まっても、學校給食は作り続け、各家庭に配って回っていた国もあったが、日本の女たちは世界でもその地位が下から数えたほうが早いくらいに低いためか、政治を握っている男たちも家庭の男たちも、女たちのことなど考えもしなかった。考えていたら、少しは論議になっただろう。しかし、どこからもそんな声は上がってこなかった。そして、奴隷生活に慣れているせいか、女たちも声をあげなかった。

女子供、という言い方がこの国にはあるが、国が窮地に立たされると、必ず社会的弱者にまずそのしわ寄せが行く。そして、男性本位社会においては、ほとんどの場合、それはいつも女子供だ。そのことは、しかし、話題にもニュースにもほとんど上らない。なぜって、奴隷の状況をわざわざ書く、奴隷主の新聞があるだろうか?だから、多くが水面下で起こる。家庭内暴力が起こっているだとか、子供たちが行き場を失っているだとか、そんな話しはちらほらあったが、では、それに対して組織的に対策が打たれたかというと、給食さえ支給されなかった。

しかし、女たちには、生まれつき鋭い感覚がある。それは直感という言葉では表せない、もっと本能的なものだ。お腹の底から感じる、全身の肌で感じる、本能的判断力だ。かに座の力だ。生産的で、鋭く、そして美しい力だ。

男たちがいくら嘘をついても見抜く。男はこんなことをよく言う。

「家族のために会社がやめられない」「会社は嫌だが仕方ない」「お前たちのために我慢してるんだ」「俺が養ってるんだ、文句はあるか」

家族のために会社がやめられないのではなく、やめたらどうやって生きていったらいいのか、本人にわからないからやめられないことを女は知っている。会社が嫌なんじゃなくって、自分自身の生き方が嫌なのを女は見抜いている。我慢してやっている、というよりは、我慢しなくてもいい生き方が見えないし、見えてもそれをやる勇気がないことも知っている。養っているという薄っぺらいプライドでしか生きてこれないから、そんな尊大なことが言うことも・・

女は知っているのだ。

子供は、育ててもなんの得にもならないことを。大変なだけだ。子供には個性がある。規則なんて通じない。それぞれの個性、それぞれの性質、それぞれの体質、総合的に理解して対応しなくてはならない。ただただ作業をしたり、上司から言われたことをそのままやったり、失敗しても始末書を書けばおしまい、なんてことは、子育てには通用しない。

始末書を書いたところで、誰も、子供が床にしたうんこを拭いてはくれないのだから。しかもその上なんと、金にもならない、地位ももらえない。人為的なわかりやすい保障や対価はないのだ。

なぜなら子育ては、企業生活のような人間の産んだゲームや幻ではないのだから。生身の、大自然=神を相手にした、嘘のつけない仕事なのだ。結果もすぐに返ってくる。数値などではない、もっと複雑で深くて、まっすぐな形で。

子育ての成果というのは、お金なんていう単純な数値には置き換えられないのだ。男たちはそれを知っている。だからこそ、子供になにか問題が起こると「お前の教育が悪い」と、言って逃げてきた。

女たちは、本当は知っている。男たちの嘘も、何が正しいことで、なにが正しくないことかも。だから、政府がいくら子供を産めと言っても、簡単に首を縦に振らない女が増えた。

しかし、長い時間の中で、女たちは飼いならされてきた面もある。通貨制度を含めた社会構造が男性優位というよりは、男性特有構造であるため、女が社会的にその中で生きようと思ったら、女の性をゆがめるか、男性におもねなくては生き抜くのが難しい。だいたい、争うより美しく生きたい女たちが、極端な競争原理の中で生きるのは、無理がある。それで、女も自分に嘘をつき始めた。自分にはなんの力もないのだ、とあきらめることにし、嘘を言い聞かせてきた。

戦争に息子が行くと言えば、女たちは送り出してきた。夫に殴られても殴り返さないできた。逃げないで生きてきた。そして気づいたら女同士でいじめ合うようにさえなってきた。奴隷はいじめをするのが定番なのだ。そして、男のゲームに乗ってきた。本当は、男たちが作った大きな組織が作り出した、病院という組織が勧める値段のする薬より、家の庭や道端に生えている薬草のほうが効力があることを知っていたのに、知識さえ置き忘れてきた。魔女狩りにもあって男たちに焼き殺され、男の作った教会に知識と知恵を盗まれた記憶もあるからだろうが、それにしても、奴隷でいることを受け入れてきた。

女には、女性の性には、変化を嫌うところがある。家を作り、そして、それを守りたいという本能がある。動きたがらないところがある。カニが、浜に穴を掘ってそこから出たがらないように。そっと周りを観察して、誰もいないのを確認して、しかも横向きにささっと走るように・・。まっすぐに走って敵を見出して戦うなんてことはしたがらないところがある。変わることを拒むところがある。平和主義なのだ。保守的なのだ。それが裏目に出ている。そして、奴隷でいることに甘んじて、自分を被害者だと勘違いしている。

女たちよ、そして、自身の中にある女性の性に目覚めている男たちよ、気づき、認めるときだ。

あなたは単純な被害者などではない。この社会を作った共謀者ともいえる。あなたは、男の記してきた歴史の中で、男の作った幻のストーリーの中で、幻の女を演じてしまったのだ。男の地位が自分の地位だと思い込み、男に守ってもらえなかったら生きてゆけず電球さえ自分で変えられない存在だと思い込み、男に愛されることに自分の価値があり他の女はみんな敵だと思い込み、そうやって思い込むことを選んできたのだ。そうして、変わることを拒んできた。

あなたは、気づくときだ。

変わるのが怖いあなた。本当のこをと言いたくないあなた。傷つくのを恐れるあなた。変化や争いを厭い嫌うあなた。実はあなたは、一度決心したら、変わるのは早いのだ。一度全身全霊で納得したら、勇気をかき集めるなんてややこしいこともせず、ただ、ひたすらに走り始める。小さな息子が自動車事故にあい、車の下敷きになったのを目の前にした女性が、その車を素手で抱え上げて息子を救ったことが、大きなニュースになったことがあるが、あなたは、カーディナルの星座なのだ。女なのだ。そして母なる星なのだ。守るべきものを見つけたら、信じるものを見つけたら、偉大な力を発揮する。変わり身も早い。

変わる決心をなさい。変わるときが来た。

時代の転換期の真ん中の今、あなたは、変わるチャンスを与えられている。これは、あなたが生きている間、二度とない大きなチャンスだ。これから先、あなたの子供も、孫も、その孫の孫も、こんな時代を生きることはない。

変わるためにはまず、感じなさい。感じることを自分に赦しなさい。

自分の中にある、深い深い悲しみ。深い深い傷。深い深い怒り。光も届かないような海の底に、ゆらゆらと揺らめいているヘドロのように溜まっている感情。そして、その底に、埋めてきた希望や夢がある。見たくはないだろう。変化を嫌うあなたは。できれば波風を立てたくないあなたは。争いたくないあなたは。傷つきやすいあなたは。

けれど、見つめなさい。感じなさい。そのあなたの受け身さが、世界を追い込んでもいるのだ。自分さえ我慢すればいいという、その奴隷根性が世界を腐らせているのだ。あなたのその売春婦根性が「好かれる女になりたい」などと情けないことを言わせ、尊厳を失ってきているのだ。あぁ、風上にもおけない。

すっと風上に立ち、みんなにかぐわしき香を運ぶ女になりなさい。腐敗臭のだたよう怒りや誹謗中傷や自己憐憫ではなく。

自分のことが好きになれる人生を生きなさい。誰にも好かれなくても、男に弄ばれる女ではなく、自分の足で立つ女になり、誰をも貶めず、誰をも妬まず、誰をも誹謗中傷しない、愛と希望にあふれた女になりなさい。誰にも愛されなくても、自分を愛す、そして人を愛す女になりなさい。

受け身でいることはある意味簡単だ。なぜって、責任を負わなくてもよいのからだ。男の指示に従い、男が失敗したら男を批判したり慰めたりするだけで、自分の責任は追及しなくてもいいのだから。

戦争反対というのは簡単だ。平和が良いというのは簡単だ。美しいところに安全に住みたいというのも、口で言うのは簡単だ。あたしは自分の家と庭のことしか考えたくない、と言って屏の中での奴隷生活はある程度は楽だろう。履かされてもない纏足を自ら履くようなことだが。外で男がセックスを他の女としてきても、この屏の中でさえ生きられたら、と自分に言い聞かせることもできる。

しかし、考えてみたまえ。その自分の家の塀の向こうの平和を誰が作り、誰が守るのだ?誰かが作ってくれるのを待っているのだろうか?屏の外から金やモノやさまざまなものが入ってきているというのに、屏の向こうの世界は見て見ぬふりをしていればいいというのだろうか?それは、どこかの国の大統領みたいじゃないだろうか?

そして、男たちが争いを始め、兵士として前線に出かけるとき、産み育ててきた息子を平気で送りだしてきたのは女たちではないだろうか?平気ではなかった?ハラワタがちぎれそうだった?いや、平気だったはずだ。なぜなら、自分の命は守り、息子は殺したのだから。殺し合いの場に、息子を殺人者に、そして、被害者にさせる場に送ったのだから。

この世の半分は女だ。女たちがみんなで、命を張り、体を張って「行かせない」と行ったら、戦争なんて起こらないのだ。だって、女が死んだら、食べ物を作るのは誰になる?戦争は、食べ物戦争だ。食べ物のある国が最終的に勝つ。覚えているだろう。先の大戦で、海外で日本兵の多くが餓死で死んだことを。女がいなくなったら、次世代の兵士だって生まれない。どうするのだ?第一、男たちは、女たちもいない、食べ物さえ生まれない場所を、命を懸けて守ろうとするだろうか。考えてみたまえ。男たちは、なにを護ろうとして命をかけて戦っているのだろうか。そして、女たちは、なぜ、男たちを戦場に送り、銃後を護ってきたのだろうか。

他の女(息子の愛する女性)には息子を渡したがらないのに、戦争には万歳をしながら送り出してきたのが、母親であり女たちだ。

なぜだ?

根本的な疑問だ。

女たちよ、あなたが怒っているのは知っている。星に、そのことがまざまざと刻まれている。その予兆はMe, too (ミーツー)ムーブメントで前から起こり始めていたが、2019年の春から特にそれが水面に現れ始めていた。もう悲鳴を上げていた。職場でも家庭でも仲間同士でも、本当に癒される場がない。本当の自分でいられる場所がない。本音で話すと、誰かから上げ足を取られそうな怖さもあっただろう。つらかったことだろう。多くの女たちが、辛い過去を抱えている。それは、強姦であったり、暴力であったり、義母の嫉妬といじめであったり、級友からの意地悪だったり、母や祖母の苦い経験を背負わされていたり・・・そして一番つらかったのは、誰も自分に「期待しなかった」ことだろう。人間としての期待をされなかったことだろう。

どうせ女なのだから高学歴であっても仕方ない。女なんだから周りに従え。好きなことをするんじゃなくって好かれる女になれ。女で社会で活躍するつもりなら男の百倍は働け、または、ずる賢く立ち回れ。子供は産むな。政治力ではなくマスクの絵柄や巧妙な嘘で勝負するんだ。そういわれてきたのだろう。

そして、誰も言わなかったのだろう。

あなたのビジョンはなんだ?それに向かってまっしぐらに走るんだ!わたしたちは、あなたをいつも応援している。男も女もゲイもレズもトランスジェンダーもない。一人の人間として、夢を掴むんだ!

そうやって、人間である前に女であり、あなたは期待されない者として生きてきたことだろう。

しかし、時代は急激に動いている。誰にも応援されなくても、妬まれても、女のくせに、と言われても、自分で自分のビジョンを持ち、自分でそれに向かって歩き始めるときだ。

まずは、感性のアンテナを立てなさい。これまでアンテナを折って折って、感じないよう感じないように生きてきたため、逆に、今は感じることを自分に赦すのを怖く思うかもしれない。しかし、怖くても、やればできる。少しずつ始めればいい。そして、慣れてしまえば、そちらのほうがどれだけ自由で、パワフルになれるかがわかるだろう。

それだけではない。他に選択肢はないのだ。変わるしかないのだ。感じるしかないのだ。

あなたがいくら変わることを拒んでも、世の中は変わっている。いくら、変わりたくないと叫んでも、周りは変わっている。感じたくないと言っても、感覚が死んだままでは、生きていることにならない。死んだまま歩いていることになる。ただの幽霊だ。そして全身が鋭い感覚で感じているのに、それを抑え込もうとすることは、あなたを疲弊させ、病み、自分も周りも追い詰めることだろう。

そして何より、これはあなただけの問題ではない。これまで、脈々と生きて死んでいったあなたのおばあさんとそのお母さんとおばあさんたち。これから先の未来に生きてゆくあなたの子供たちと子孫、そして人類全体の問題でもあるのだ。あなたがここで自分を生きなかったら、あなたの人生が満たされることはなく終わるだけでなく、人類が待ち望んできたときに生まれてきたあなたがその大きなチャンスを捨てたら、逃げたら、先祖たちは嘆くことだろう。子孫たちは「あんなすごい時代に生まれることができたのに、一体全体なにをしていたんだろう。こんな世の中しかわたしたちに遺せなかったなんて」と、腹を立てることだろう。それも、人類が人類を絶滅させていなかったらの話しだが・・。

大切なことを教えてあげよう。感情は、17分しか続かない。だから、感じたら、すぐにキャッチするのだ。そしてもし17分以上怒っていたりしたら、それは、脳が繰り返しその記憶を再生しているだけで、感情ではない。固執と妄想だ。感情とは、もっとピュアで動きがあり、とても鋭いものであると同時に儚いものでもある。この感情を、大切にすることが求められている。そこには、長い間人類が培ってきた知恵があるからだ。

もし、自分の感情に耳を澄ませることに慣れていなかったら、今日から以下のことをするとよいだろう。

1. まず、体やこころに何らかの動きがあったら、ちょっとだけ立ち止まってみる。体のどこかが痛んだり、緊張があったり、こころがざわついたり、怒りを感じたり、なにか歓びを感じたら、静かに立ち止まるのだ。そして、注意を払ってみる。なんの評価も批判もしてはならない。ただ、体のシグナルや感情を認識するだけでいい。そして呼吸をする。

2  .感情や体のシグナルを受け入れたら、自分に聞いてみる。なにが起こっているの?その次に、周りを見渡してみる。なにか、関連することが起こっているかもしれない

3  .自分の中や自分の外に、原因や関連性がわかったら、それに対してどう対応したいか、なにをしたらいいのか、自分に聞いてみる。そして、それを行動に移してみる。

4.  それを、日々繰り返す。そうするうちに、自分の中にあるアンテナが磨かれてゆき、自分の本心、方向性がわかるようになる。

5.  朝晩、目覚めたときと眠る前に瞑想をする。体をリラックスさせ、背筋を伸ばした形で座り、呼吸を整えたら、未来の理想のビジョンを描く。そして、ビジョンの中にいる自分の気持ちを明確に感じてみる。

6  .最後に、そのビジョンの中の自分になるには、これまでの習慣や癖で捨てたほうが良いものを思い浮かべて、自分でそれを捨てることを誓う。そして、新たに手に入れたい習慣や、やり方を思い浮かべる。そうして、その思い浮かべたことをやりながら一日を過ごしたら、夜また同じような瞑想をして、それをどのくらいやったか、やれなかったか、瞑想の中でチェックする。もしやっていなかったら、責めることはせず、淡々と観察し、明日はできるようにどうしたらよいかを考えて、想像して、未来のビジョンの中にいる自分を思い、感じ、それから眠る。

これを繰り返してゆくうちに、だんだん感情的知性と感性は磨かれ、ビジョンは明確になり、未来のビジョンに向かって歩くことができるようになるだろう。しかし、ずっとこれは繰り返される必要がある。

これから東京では都知事選がある。この選挙は良い練習になるだろう。

数ある立候補者の中から誰かを選ぶため、感情的知性を発揮させなさい。ちゃんと彼らの演説や背景に耳を澄ませ、この人だったら、本当に都民のこと思い、寄り添って政治をしてくれるな、と思える人を感じとりなさい。そのために、ちゃんと調べなさい。今も、情報の混乱は起きている。嘘を言う候補者たちもいるだろう。ルックスや服装、声の大きさや、政党の名前よりも、履歴、声の質とエネルギー、その人の選ぶ言葉、体の動きや姿勢、マイクの持ち方、そんなものから感じ取りなさい。政治家は、手腕もそうだが、誠実さが大切だ。そしてなにより、あなたのビジョンの中に立っているあなたを応援してくれそうな人、大切にしてくれそうな候補者を探しなさい。

女のくせにとか、でしゃばるなとか、庶民の夢なんて気にする必要はないとか、あたしだけが女王でいればいいのよあんたは邪魔よとか、票さえ入れてくれればいい後はひっこんでいろ、そういう、あなたのビジョンを乱し、ビジョンの中に晴れやかに立つあなたを貶めるような人はやめなさい。あなたが、女として、一人の人間として、堂々と、晴れ晴れと、風上に立っていられるような人間になれるような社会を目指していそうな人を選びなさい。きちんと都民と対話するような人を選びなさい。完璧な立候補者はいないだろう。けれど、都知事としての仕事を本気でやろうとし、都民の立場に立つことのできる能力のある人、人の声に耳を傾ける、その人なりのビジョンを持つ立候補者はいるだろう。後は、都民と一緒に成長してゆけばいい。

政治とあなたは一つだ。女だから政治はわからない、なんて言っていたら、化石時代のチリに埋もれてしまうことだろう。政治に男も女もゲイもレズもない。人の生きる場所にまつりごとがあるだけだ。政治がわかりたかったら、まず、自分の家族を見つめるとよいだろう。一番身近で最小単位の人間社会は、家族である。そこではどんな政(まつりごと)が行われているだろうか。実権のない父親が金だけを運び、実権を持つ母親が父親の愚痴を影で言いながら父親には媚を売っているだろうか。子供たちに、あなたのためよ、と言いながら、実は自分の孤独や欲を満たすためにやってはいないだろうか。よくいる政治家たちのように。父親が財布も実権もすべて握り、母親は被害者の不幸の顔をしながら楽を選んで奴隷の地位に甘んじているだろうか。それとも、父親も母親も友情を基盤とした愛情関係を築き、性的にも精神的にも互いに満たされており、子供たちにも公平な対応をしているだろうか。家族のあり方をみて、政治を学ぶと良いだろう。そして自分の目指す政治を発見してもゆくと良いだろう。


あなたが積極的に外に出たがっていないこと、恐怖でいっぱいで、安全を求めていることは知っているが、あえて言おう。この選挙は、あなたが変わるために、様々な意味で、大切で有益な練習となるだろう。ひいては、世の中を変える力にもなる。今は、急激な成長が求められている。選挙に参加、やってみなさい。大声で正義を叫ぶ必要はない。誰に投票するか人に言う必要もない。ただ、淡々と感情的知性を磨き、やりなさい。歴史的な瞬間を生きていることを自覚し、時代を自分の手で動かしてみなさい。そして、結果はどうであれ、投票することで、あなたは自分自身の手にパワーを取り戻し、そして、開放への一歩を歩むことになる。

星は見ている。

泣きたくなったら大泣きしなさい。腹が立ったらその自分を抱きしめてあげなさい。決して自分で自分を貶めてはならない。感性も自尊心も、高めるための努力を日々しなさい。

まずは、感じなさい。

あなたの望み、あなたの光、あなたの愛、あなたの本当の姿。

あなた自身が愛なのだから。

そして、世の中を広く見渡しなさい。自分の家と、屏の中と、週刊誌と、韓ドラと、SNSと、自分の身の回り半径50センチの世界だけではなく、あなたの住む町、あなたの住む島(日本に本州、九州などを含めた2000以上の島がある)、あなたの住む国、あなたの住む星、そして、あなたの住む宇宙。見渡しなさい。そして、感性のアンテナを立て、さまざまなものをキャッチしなさい。

女だからって無知でいなきゃいけないなんてことはない。女だからこそ、広く見渡しなさい。命を、美を、健康を、愛を育てる性なのだから。広い見識と知識が必要だ。なぜって、ものごとはすべて一つなのだから。

学びなさい。

感情的知性は、頭脳的知性の支えだ。感覚を磨き、情報を集めなさい。冷静に分析しなさい。そうやって、知性と感性を磨いてゆくのだ。これからは、無知ではいられない時代だ。

そして知りなさい。

あなたがどれだけ大切な存在かを。

あなたのその笑顔が誰かをどれだけ安心させるかを。あなたのその手がどれだけ癒しの力を持っているかを。あなたのその声がどれだけ周りを清める力を持っているかを。そして、あなたの存在自体が、まわりを温め、勇気を与え、安心させる灯りであることを。

女性の解放、そして女性の性がパワーを取り戻すことが、新しい時代への第一歩となることだろう。いや、女性の解放なしには、これからやってくる新しい時代に光は射さないことだろう。

未来は、あなたの気づきと成長にかかっている。

幸運をこころから祈る。

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文・写真 by 目(さっか)

もしここに書いてあることがあなたのこころに響いたなら、感じることがあったなら、ためになったなら、はたまた、よくわからないけど伝わってくるものがある、でも歓迎。下の「サポートをする」ボタンから喜捨してください。もしかすると、簡単に書いているように見えるかも知れません。でも、ここに書いてあるのは、これまでの長い間の占星術家としての訓練と、世情を見極めた上に時間をかけて書いたものです。ぽ~んと、あなたの気持ちをサポートと言う形でわたしのバスケットに投げてくれたら、笑顔でしっかりキャッチします。助かるし、嬉しいし、励みにもなります。

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写真上:ヤマモモを集めて帰ったら、小さな小さなカマキリの赤ちゃんがいた。そっと、外に出してあげた。



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