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人生のデザインへの情報アーキテクチャーの応用

表参道のウェルビーイングスタジオNative Stellar Alchemy(通称:館)のオーナーNaokoです。

近々、館で新しいサービスを提供開始しようと思っているのだけど、それに先駆け、どうしてそういうことをやろうと思ったのか、そこにつながる私の変遷というか、思考について紹介しておこうと思う。

Naokoのバックグラウンド|情報アーキテクチャー

私はこれまでIT、デザイン、ウェブ業界にいた。
職種としてはPR、Communication Managerとして籍をおいていたけれど、それ以前にいた大企業など含め、プロジェクト上でも、私自身の興味関心領域、そして専門性としても、IA(情報アーキテクチャ)、UX(ユーザーエクスペリエンス)、SD(サービスデザイン)ということをやってきた。

そのなかでもIAというのは、UXやUI(ユーザーインターフェース)、エディトリアルデザインなどと切っても切り離せない分野であるだけでなく、本質的には「理解のデザイン(Understanding Design)」であり、UXやSDのみならず、誰のどんな形であれ「コミュニケーション」というものが必要とされる領域、すなわち、世の中の森羅万象のベースとなる普遍的な概念であり、practiceであり、disciplinary(学際的)でもあるという感覚から、キャリアチェンジした現在でも関心が薄れることはない。

とはいえ、ここ数年は国際会議などにも参加していないので、キャッチアップはできていないんだけど。

一般的にIAの具体的な仕事としては例えば、

  • 全体構造設計(ストラクチャー、ワイヤーフレーム)

  • 名前をつける作業(ラベリング)

  • 分類する作業(カテゴライズ)

  • 動線を設計をする作業(ナビゲーション)

  • コンテンツストラテジー(コンテンツ戦略)

といったものが想起されると思う。

こうした仕事は、AかBのどちらがパフォーマンスがよいかを測るなど定量的なデータや、膨大に蓄積された経験則などに基づいて落とし込まれた基本パターンなどを用いることで、最大公約数的に、最低限のユーザビリティを担保することもでき、必ずしも、ゼロからやらなくてもいいケースもある。

でも、実際にウェブサイトやアプリなどを含む情報やコミュニケーションに触れる人間はもっと複雑で、感情的で、一人ひとり考え方や行動の仕方、またその判断の拠り所となっている基準は違っているから、実際にはもっと泥臭く、もっと主観的に、パターンでは取りこぼしてしまうようなものも考慮に入れる必要がある。

それゆえ、アウトプット的な作業に入る前にリサーチや分析があり、メタ視点を持ちながら、起きている事象や行動の本質的に意味するところは何なのか、抽象度を一段も二段もあげて整理したりもする。

要は、具体と抽象を行き来しながら分析と統合を繰り返す

そうやって、一見関係ない物事のなかに共通点を見出したり、隠されていた意味を明らかにしたり、全く連絡手段のないところに道を作ったりして、複雑なものを理解可能な形に落としていく

複雑なものの理解

複雑なもの、理解しにくいものというのは、なぜそうであるかといえば、例えば、

  • 情報量が多くて圧倒されてしまう

  • 並びが支離滅裂であるなど一般的な思考の順番になっていない(一貫性や客観性に欠ける)

  • 利害関係や関係する領域など関係性がややこしい(複数にまたがるなど直線的でない)

  • そもそもの内容が難しすぎる(天文学とか)

  • そもそも言葉がわからない(馴染みのない他言語や文化的背景とか)

などなど色々な理由が考えられる。

さっきも書いた通り、人間はとても複雑である。
この5つ挙げた例で考えても、やはり人間はとても複雑で理解するのが難しい。

デカルトを代表とする心身二元論の思想下で、機械論的唯物論が発展し、人間を含む全ての生命体を機械的に捉えたり、体がまるで機械のようであるという考え方が広く根付いている。

そして、基本的にそれは西洋医学にも引き継がれている。

ゆえに、病気の原因は臓器や器官(機械の部品)にあるという考えから、病気の原因や特定の場所に不調があれば、それら臓器や器官、組織を対象に治療が行われるという形になっている(いわゆる対症療法=アロパシー)。

けれども、人間は線形ではなく、複雑系。

だから、もっと全体感をもって、何が何に関連しているのか、表面的にあらわれていることの本質的な意味はどこにあるのか、一体何をキーとしてそこに繋がりができているのか、といったことを明らかにする深堀り的な意味において、本当は、機械の分解のような形ではなく、理解のデザインであるIAの、ホリスティックでユニバーサルなアプローチがとても近いように感じられる。

腸は消化器系というカテゴリーに収められるけれど、「第2の脳」とか腸内細菌叢との共存、といった違った視点から眺めることもでき、そうなると、一つのカテゴリに収めることは難しい。

レベル感がちょっと違うけど、IAでは「カモノハシ分類」と呼ばれるものがある。

カモノハシが哺乳類でありながら卵を生むという変わった繁殖形態をとるところに由来しているのだが、卵生だから鳥類なのか、いやいや母乳で育つから哺乳類なのかと、MECE(もれなくだぶりなく)に分類するのが難しく、両方にまたがってしまうケース。客観的に分類しようとしても、一意にならないことはある。

やむなく複数のカテゴリーにおさめて、利用者がもっているメンタルモデルに応じて、彼らが想起するキーワードからコンテンツや情報に到達できるようにする場合もあるけれど、MECEになっていないということは、実は抽象度をあげると別のカテゴリーが存在しうるのではないか、という思考の発展にもつながるし、既存カテゴリーによる識別だけでは理解に到達できないのだということにも気づく。

あるいは「ビッグヒストリー」と呼ばれる学問分野のように、歴史は一つの直線上にのっているのではなく、ある意味樹状にさまざまな方向性に伸びたもののなかから、分岐したり統合したりしていて、領域や時間軸をまたいで影響を及ぼし合っていて、「歴史学」「地理学」「生物」「化学」といった分野ごとの考察ではなく、領域横断で統合してみなければ、やはり理解ができないということもある。

現象の裏に隠された、見えない意図、意味を見つけ、新しい切り口で提示する、このIAというエキサイティングな専門性の応用範囲は大変広い。

意味や意図というレンズであなただけに見える世界

長年いたITやデザインの業界を出て、ウェルビーイングスタジオを立ち上げたりセラピストになったという私のキャリアチェンジを見て

「なんで???」

という反応をされることも多いが(もちろん自分でもだいぶキャリア転向したな…と思わなくもない)、実際には、やってることは何一つ変わらないというか、使うツールが変わっただけで、インテンションやコンセプトは全く同じなのである。

これは昔、パラレルキャリアについて相談されたり、講演依頼されたときとかにも話していたし、むしろこれ自体がIA的プロセスであるとも言えるけど、結局自分がやっていること、核となっていることに関して、抽象度をあげた上で、具体に落とすという行き来を繰り返しているだけなのだろう。

セラピストの前は、同じく会社員をしながら、パーソナルスタイリストをやったりもしていたけれど、あくまでIAという理解のデザインという抽象度の高いものがあって、具体的に落とすとそれがファッションだったり、ホリスティックヘルス(セラピスト)だったりする、ただそれだけのこと。

世の中では基本的に、ファッションはファッション、医療は医療、リラクゼーションはリラクゼーション、ビューティーはビューティー、というように分類される。

しかし、私が持っている「レンズ」を通して眺めると、ファッションもホリスティックヘルス(統合医療や予防医学、リラクゼーションやインタビューティーなどなど)も、同じカテゴリ分類なのであり、他者にとって細分化されたカテゴリが私には同じに見えるということは、上位レイヤーの(抽象度の高い)、ある意味パッと見では見えないカテゴリが私には見えるということでもあって、それは他者には見えていないかもしれない世界とも言える。

同様に、あなたが見ている世界が、私に同じように見えているとは限らない。

人々は世の中を形作り理解するために「ストーリー」を用いている。

そしてそこには、どういう立ち位置で、どういう経験からそう見てるのか、アイデンティティの規定が関わってくる。

そしてそこから生まれる、人それぞれが持っている「レンズ」によって、表面的に見えている出来事、それの一般的な解釈、捉え方・見え方は異なってくるし、条件反射というか即座の無意識的なリアクションもそこから生まれる。

だからよく、スピリチュアルな人たち(に限らないかもしれないけど)が、「目の前に起きる現実はあなたが作り出している」とか「意識は現実化する」とか言っているけれど、そりゃそうだ、って話。

その人だけのレンズ、つまり、意味、意図がやはりそこにはある。

アプリやウェブサイトの場合は、いくらパーソナライズ機能があるとしたって、ベースとなるサービスプラットフォームはたった一人の個人のためのものではなく、多数の人が利用するものであり、またビジネス的な便益からも、やはり最大公約数をもって、おおよその人が使えるようにする必要があるから、全員にとって一人ひとりの意味や意図が反映された形にするのは不可能である。

けれど人間の人生においては、それは誰のものでもなく、その人の人生であって、誰のパラメーターでもなく、自分の軸で、自分が主役として活動し、活躍できるべきだ。

そうなると、その人だけの、意味、意図で、個性や才能が発揮された方がいいし、個々人がそうあることで、全体的な調和が作られると私は思っている。

あるいはどこかのタイミングで、本来自分がもっていたはずの意図や意味が、歪んだり壊れてしまい、そのことで個性や才能の発揮に行き詰まっているのならば、やはり元の様子に戻れた方がいい。

意味の理解は「生きやすさ」を助ける

起きる現象に対して自分がどう感じているかを客観的に眺めてみると、そもそも自分がなぜそう感じるようになったか、過去の経験や記憶に影響を受けていることに気づいたり、自分にどんな意図があるのかわかることがある。

マインドフルであることは意識を向けることであり、自分の意識が何に反応したのかがわかることは意味の理解につながる。

意味がわかると、あるいは意味のあるものと理解できれば、人は受容できたり、前進できたりするものだと思う。

抗うことは摩擦が大きくなることであって生きづらさが増す。
うまく受け流す、あるいは帆に受ける風のようにときには推進力として使う。

そうやってうまく使えたのなら、生きづらさの解消に役立ったり、自分の個性や才能を生かして、自分らしくよりハッピーに生きられるのではないだろうか。

自分自身についての意味や意図を理解することは、自分自身の人生をデザインすることにもつながっていく。

意味の理解を助けるウェルビーイングなツール

そんなふうに、一人ひとりが人生をデザインしていくということをサポートできるんじゃないかと思って、2019年に表参道にウェルビーイングスタジオ「Native Stellar Alchemy」(通称:館)を立ち上げた。

だから、館は決して、マッサージ屋というわけでもないし、占いの館とか、ハーブ屋というわけでもない。

ツールとして「星読み」「チネイザン」「ロミロミ」「フィトテラピー」「星読み×潜在意識セッション」「セルフコンパッション」などなど色々扱っているのは、それらが、自分の感覚に意識を向け気づくことや、現象の背後にある意味を探るヒントを得るのに有用だと思うゆえのチョイスである。

自分のキャラクター設定が分かることで、人生や自分の行動、考え方、なぜかナチュラルにできてしまう得意なことや、逆に苦手と感じてしまうことへの意味を理解する助けとなる「星読み」(占いではない、統計データの分析と解読である)

顕在意識にクリアに登ってきているわけではなくても動物的感覚でなんとなく分かっていることを体や内臓が教えてくれる「チネイザン」(腹部デトックスマッサージ)

そして、本来の自分らしさにアラインメントを整えて調和を図り自分に愛をきちんと向けられるようになる「ロミロミ」(ハワイに古来から伝わる、全身オイルマッサージを含むホリスティックヒーリングシステム)

ハーブやアロマなどを用いて身体への薬効のみならず心にも働きかける「フィトテラピー」(植物の薬理作用を用いて自己治癒力や免疫力を上げる)

今起きている問題や感情に関して、自分でも気づいていない潜在意識領域のルーツを掘り当て、そこに関連する問題を芋づる式に解決していく「星読み×潜在意識」

どんな状況下でも自分を肯定的に受け入れられる心理状態に導き、ウェルビーイング、レジリエンスを高める「セルフコンパッション」

といった具合に。

意図や意味にフォーカスしながら、具体と抽象を行き来し、分析と統合のプロセスを繰り返す「理解のデザイン」であるIAが、ウェブサイトのデザイン、エディトリアルデザインに欠かせないものであるように、色々な領域で具体と抽象、意識と物質、意図と現実を行き来する、こうした館のプログラムは、主体的に自分の人生をデザインしていくことにも生きてくるのだ。

しかし、自分の意識が何に反応したのかについて自分がわかる範囲というのは、顕在意識にあがっているものに関してだけである。もちろん、それすらも気づくにはメタ視点が必要になるから難易度は高いのだけれど、それができたところでそれで全部というわけでもない。

実際には自分が気づいていない、あるいはなぜか忘れてしまっているような、無意識下の方に膨大な情報がある。

どうやったらそれに気づいたり、情報を引っ張り出せるだろう?

「星読み×潜在意識」のセッションで、そういったところも扱っているけれど、さらに現実にマニフェストさせたり、より統合のプロセスの部分を強化していくことができないだろうか。

そんなことを考え、「Quantum Alchemy(クオンタムアルケミー)」という新サービスを提供していくことにした。

随分長くなってしまったので、新サービス「Quantum Alchemy」については、次の記事で紹介していくことにする。

星読み、ロミロミ、チネイザン、フィトテラピー等のご予約、お問い合わせ:

Native Stellar Alchemy(通称:館)は南青山(表参道)にある、紹介制・会員制のウェルビーイングスタジオです。紹介制ですが排他的にしているわけではないので、表参道でロミロミやチネイザンを受けたい方、星読みを受けたい方、フィトテラピーのご相談など、ご興味がある方はお問い合わせください。

◎メールアドレス:
info★nativestellaralchemy.earth (★を@に変えてください)

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※○○のなかは、ロミロミ、チネイザン、星読みなど適宜

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