あなたも共依存の傾向があるかも?共依存症者の特徴5つ その②
共依存症者には5つの特徴がある。
前回の記事でそのうちの3つを話したので、残りの2つ「常に自分を後回しにする」「現実を見つめることができない」について話していく。
本に書いてある内容では分かりにくかったり、納得しづらいことがあったので、私なりの解釈も付け加えてある。
④ 常に自分を後回しにする
人の顔色をうかがい、言いたいことや、やりたいことを我慢してしまうことは、誰にでもあることだと思う。
でも、それが行き過ぎていると、常に誰かの機嫌を気にして過ごすようになる。
恋人の機嫌がいいとホッとして自分も喜びなどを表せるけれど、不機嫌だと「自分のせいだ」と考えて、必死で機嫌をとるように努力する。
これは、自分よりも恋人を最優先にしているということだ。
どうして自分のことを後回しにしてしまうのか。
これは、自分自身を無価値だと考えているからである。
自己評価が低く、極端な例だが「私なんかに幸せになる資格はない」と考えてしまう人もいる。
正直、この傾向については、私はあまり納得していなかった。
恋人を最優先にしてしまうところはあるが、かといって自分の自己評価が低いとは思えないからだ。
もちろん、幸せになる権利や資格だってあると思っている。
だけど、最近少し分かってきたんだ。
自分の価値や評価だと思っているものが、表面的なものでしかないってことに。
私は、自分が、「そこそこ賢くて、わりと愛嬌のある顔をした、けっこうスタイルの良い、それなりに思いやりのあるいい子」だと思っている。
そう、とんだナルシスト野郎だ。
上の言葉を価値と評価に分けると、価値は「賢い」「愛嬌のある顔」「スタイルの良い」「思いやりのあるいい子」で、それに対する評価はどれも「そこそこ」以上だと思っている。
つまり、人並み以上だと評価しているということだ。
これだけ見ると、自分の価値を高くみているように思える。
実際、そう思っていた。
でも、賢さや容姿など、いわゆるステータスになり得るものをあげ連ねて、だから価値があるんだ!と思うことは、むしろ、空っぽの自分に無理やり価値を引っ付けているだけに思える。
多分、自分に価値があるとか、自己評価が高いって、そういうことじゃないんだ。
ステータスなんて関係なく、何ができるとかできないじゃなく、「私」という存在に価値があると思えるかどうか、なんだと思う。
もっと簡単に言えば、私が価値としてあげた「賢い」「愛嬌のある顔」「スタイルの良い」「思いやりのあるいい子」って項目をすべて失ったとしても、自分に価値があると思えるかどうかってこと。
それなら、間違いなく、私は自分を価値のない人間だと評価する。
この考え方が正解かどうかは分からないけど、もし同じように、「いや、私自己評価低くないけどな」って思う人は、上の観点で考えてみると、新しい発見があるかもしれない。
⑤ 現実を見つめることができない
友人から別れたほうがいいとアドバイスされているのに、(いつか心を入れ替えてくれるはず)とか(これくらい大した問題じゃない)とか(本当はそんなひとじゃない)なんて考えて、なかなか別れられないことはないだろうか。
これは、現実を自分の都合のいいほうに歪めて認識してしまっている。
辛い現実から身を守るために、そういう考え方をしてしまうのは誰でもあることだけど、明らかに苦しい恋愛をしているのに、そんな風に自分に都合よく考えてしまうのは、やはり病的である。
もう一度だけ、もう一度だけ信じてみよう。きっと変わってくれるはず。
そう自分に都合よく考えて、何度同じ傷を負っただろう。
本当は、分かっているはずだ。
信じたって祈ったって、変わりっこないってことに。
別に、相手を悪く思う必要はないと思う。
友達の言うような本当にひどい人間ではない!と思う心まで、否定しなくていい。
でも、「ひどい人間ではないけれど、相手との恋愛で自分は苦しんでいて、このままではその苦しみからは逃れられない」ということは認めないといけないんだと思う。
共依存の特徴5つを見てきたけれど、自分自身を振り返ることができて、とてもいい時間だった。
私なりの考え方だけれど、誰かの参考になれば嬉しく思う。
次回からは共依存症者の恋愛パターンについてまとめていく。
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