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日記 20200622-0708


 2020年6月22日

 とある出版社が新しい新書のレーベルを立ち上げるらしい。あれ、ここ、既に新書出してなかったっけ。実はこの出版社が出していた新書サイズは厳密には新書ではなかったのだ。新しい新書レーベル発足に伴って、これ等の古い新書サイズをどう処理したものか知り合いらしい書店員さんが悩んでいた。トイレットペーパーが積まれている。そのうえに、何故かポケットモンスター SPECIALが面になって展開されている。私は文学系の講座を受講している。講師から分厚い紙束を渡される。過去に新人賞で惜しくも落選した幾つかの作品が印刷されたものらしいのだけど、非常に分厚い。近くに座っていた女性が歌い始めた。どうやら彼女は紙束に掲載されている詩の作者のようだ。彼女の歌うサビのフレーズ、何処かで聞いたことがあるような? 掲載された作品の一つは、女の子が主人公だけど作者は還暦を過ぎた男性なのだという。詳しい批評は宿題になるので、手始めにある一作について講師が説明を始めた。はて、紙束は先程鞄に片付けてしまった、どれだろう? ここにある水木しげるの世界、というのは分かりますね、と講師は水木しげるの世界について語り始める。昨日傘を職場に忘れてしまった。小雨だし、バスと電車を乗り継いでいくのだから大丈夫だろうと出勤したら、雨宿り出来ないバス停で濡れてしまった。電線から塊が爆撃する。銀杏のしたに避難するけれどやはり塊が爆撃する。田端駅では竹箒でコンクリートを削ろうとするようなざしゅう、ざしゅう、ざしゅうという音が響き、薄れ、上野駅ではホームの屋根から雨量にそぐわない滝のような雨垂れが線路に注がれている。職場に私の傘はなかった。あれ? 今日も雨で暇を持て余したのでこっそりプロットを書き続けた。法隆寺の写真をInstagramに流してスマホの容量を空ける準備をする。帰宅後は艦これをだらだら。今夜はスペシャル・リザーブを開封。ロックに注いでみる。香りは鼻の通りがすっきりするような爽やかさ。白州ベースとのことだけど、白州に比べると苦味の押しが強い印象。舌にじっくり残る。この残り香に、ドライフルーツのパイナップルの濃縮された刺激的な酸味が上手く接続する。この組み合わせは魔境だ。同じ氷で白州を舐めてみると、間違いなくスペシャル・リザーブのほうが風味が強い。白州の詫び錆びのある抑制された苦味もいいけれど、スペシャル・リザーブの威勢の良い苦味も悪くない。公式のテイスティング・ノートは見付からなかった。今夜は酔いが回るのが早い。

 2020年6月23日

 取り敢えず、何かの事件を解決しようというらしい。私達は、てんでばらばら、記憶の断片のあちこちに千切れてしまって、その記憶の断片と一緒に漂流してしまう。登校中の中学生達と擦れ違った。何気に久々の光景だ。今日は胃腸が露骨に悪い。何故か膝まで痛い。気圧? 湿気? 寒暖差? 明らかに手足の動きが鈍くなっていて、今日は重力が強い日なのだと諦める。今日の私は心が狭いので、無駄に意地を張って無駄にストレスを溜める。帰りにユニオンに寄ってマイナーを攻めてしまった。秋葉原で氷室の天地の残りの巻を探したのだけど、11巻だけが見付からない。いつもの中華料理屋は今日も宴会をしていて五月蝿い。秋葉原の女の子達は相変わらず華やかにうろうろしている。朝にクリーニングも受け取っているので荷物が嵩んで動きづらい。艦これの操作が下手糞だ。今日も駄目な日。最近は駄目な日が続く。天候が安定しないのが悪い。身体が動かない日は、動かない日に相応しく寝込んでしまうのだけど、問題はお風呂に入らなきゃ寝れないことである。でも遂に眼科に予約の電話を入れたので大いなる一歩。法隆寺の写真も順調にInstagramに放流。寝る前にスペシャル・リザーブのロック、ドライパイナップル。苦味のなかにほんのり甘味も混ざっている気がする。舌には残るし、喉にも響くけど、喉や食道には残らないのですいすい呑める。お風呂上がりにストレートを軽く嘗めてみた。残る。断然舌や喉に残る。ロックほど苦味は強く感じないけど、一嘗めがビリビリ容赦なく残る。他のウイスキーのストレートと比較しなければ。ソーダ割りも試してみた。目測で1:5ぐらい。ソーダ割りにすると、薄ら苦い炭酸の液体というだけで飲んでて楽しくない。そういえば、私が二十歳を過ぎてバイト先の飲み会で初めてハイボールを呑んだとき、何やこのただ苦いだけの液体、って結局呑み切れなかったんじゃなかったっけ。私が呑めるのはハイボールじゃなくてジンジャー・ハイボールだ。とはいえ苦味が印象的なジャパニーズ・ウイスキーではなくて、ピートの効いたスコッチや、辛味の強いバーボンをソーダで割るとどうなるのか、ここは宿題。

 2020年6月24日

 レビュー大会が開かれていたのだけど、会話が噛み合わないうちに脱落者が出た。みんなの用意した背表紙をざっと見ると結構ダブっている。今日の記憶はこれだけ。もっと険悪な何かが起きていたはずなのだ。最近はどうも忘れっぽくて困る。朝から左眼が充血気味だし、踵が痛い。この二日程はThe BeatlesのDay Tripperばかり口ずさんでいる。普通に制服姿の子供達を見掛けるようになった。昼間から胃腸が悪い。白米を三杯食べて、胃薬を飲んだ。今日も重力が強いのでゆっくり歩く。胃腸が悪いと無性にお腹が減って食べ過ぎてしまう。それでまた胃腸を悪化させて食べられない、という負の連鎖。秋葉原で氷室の天地を探したら、流石秋葉原、特装版まで見つけてしまった。知らない短編集まであった。それで私はすっかり疲れてしまった。秋葉原は今日も通路を埋め尽くすような混雑で、駅前には気持ち悪い馬の被り物のドラマーがいる。今日は何だか物を考えるのが面倒臭い。今日何があったかも上手く思い出せない。ほぼ毎日通っている御近所に古美術店があった。あった? あれ? 酒屋さん、お花屋さん、お寿司屋さんが並んでいたのは知っている。けれどお花屋さんとお寿司屋さんの間に、こんな古美術店なんてあったっけ? そもそもこんなところにお店の類いなんてあったっけ? 私は後部座席に座っている。後部座席には摘まみがあって、知らず知らず摘まみを触ったらフロントガラスの色調がバグって狂い出したので、またか、と他の同乗者達に怒られた。運転席の青年が狭い路地をバックで進んでいくのだけど、まぁ危ない運転で、何度も接触しかけて住民のおばさんに怒られる。途中で七人兄弟と名乗る一団に擦れ違った。そのうち二組は双子だ。長女・次女にあたる双子の行く末について、同乗者の一人が何か切ないことを言った。私が後部座席に乗り込むまでに、私の冒険はもっと続いていて、無能かと思われた太っちょの人物が部下を駆使して敵の大将に致命傷を与えたりする展開に巻き込まれたはずなのだけど、そんな記憶は何処に仕舞ってしまったのやら。私は寂しくなる。私は失われてしまった記憶と、そこに生きていた人達との存在しない会話のことを思って悲しくなる。普通に寒い。めっちゃ寒い。艦これを触りながら記憶を思い出そうと努めたけれど、懐かしさの欠片に寂しい気分になるばかりだ。気がつけばレベルが103になった。月末でイベント前なのに眠気ばかり強くて任務消化が捗らない。首が厭に痛い。早朝までだらだら艦これをしていたら地震が起きた。今回の地震は揺れが長い。二階でからんからんと鍋が落ちたような音がした。部屋がメキメキする。人間の体でさえ幾らでもメキメキするのだから、木造アパートの一部屋ぐらい地震でメキメキしたって可笑しくはない。2-5を周回して任務を消化してるのだけど、大破撤退、索敵不足、編成間違い、T字不利、ルート逸れ、押し間違い撤退、準備不足と運の悪さが重なって、二時間近くやってるはずなのにボスコマで二勝しか出来ていない。まだレベル25のままだった青葉さんの索敵値が低過ぎる。探電乗せると火力が減るし。ドラム缶乗せたら水上爆撃機積めないし。編成が重たいから折角貯めた資源が減るし、バケツも馬鹿みたいな速度で消える。やっぱり2-5は鬼門だ。雷巡殺し損ねて雷撃事故で中破して次の戦闘でカスダメ喰らって大破撤退とか、本当に酷い。結局今日のところは諦める。早朝に無駄なストレスを溜めて眠るのは不本意。

 2020年6月25日

 二階にいる猫は、紐で何かを脚に括りつけられている。猫はそれを引き摺って生きている。私達は何かのゲームに参加している。詳細は忘れてしまったけど、各地でアクションをこなしつつ謎解きに挑戦するものらしい。どうやら裏では同時進行で命懸けの怪事件が起きている。運良くとあるゲームの上位に食い込んだ私達の元に、猫に変えられてしまった少年がやって来た。彼は先だってもメッセージを残したらしいのだけど、曲がった線で描かれた変な図形にしか見えなくて意味が分からなかったのだ。挑戦者の命を狙う犯行予告が出された。どうも頭上から襲われるらしい。私達はバスに乗っていて、突如、窓際の席に無数の落石が降り注いだ。私は咄嗟に両腕で頭を覆う。何とか大事に至らずに済んだけれど、バスに乗り合わせていた乗客の何人かが武器を持って襲ってきた。けれど私のボディーガード、まるでエルキュール・ポワロみたいな太っちょの探偵が、棒を振り回してこれを見事に撃退してみせた。他の乗客達が彼の活躍に感動して、彼の鞄に名刺代わりに自分の手荷物を差し込んでいくので彼は御満悦だ。そのうちの一人が、今回の出来事の鍵になる土地の権利書を差し込んだ。これは思わぬ収穫と探偵はにやりとする。呼吸が何度も息詰まって、首は凝り固まって胸が痛い。私は私の失われた記憶を思い出そうと頭を捻りながら、枕の位置を反対にしてうとうとする。新しい記憶が増えて、また消えた。仕事終わりに冷やしラーメンを食べた。葱が沢山浮かんでいる。葱は胃腸に負担が掛かるから怖い。でも結局全部食べて胃薬を飲む。銭湯に行く。アキレス腱に豆が出来ている。靴の背がアキレス腱に触れないように歩くと、今度は足の裏が裂けるように痛くて、私は右足を引き摺りながら夜を歩く。駅から部屋までの十五分、神経過敏がダウナーな方向に痺れている。艦これの2-5の単発任務が終わらない。段々苛々してきた。鈴谷さんに瑞雲ガン積みしてやっと索敵値が足りてボスマスに流れるようになったのに、ボスを仕留めきれず、羅針盤逸れ、道中大破撤退地獄に陥り、挙げ句がボスコマに進む直前でフリーズする始末、なんでこんな理不尽な運ゲーで神経削りながら折角貯めたバケツと資源を無駄にせなあかんのや、なんて心の底の汚い西日本弁が沸いてくる。明日は眼科に行かなければならない。未だに給付金は一切の音沙汰がない。疲れている。何だか色々と疲れている。慢性疲労のなかで月末の艦これのイベントに突入して私は無事に生き延びれるのだろうか。氷室の天地のドラマCDを聴きながら、妖怪3足りないで夜中に悲鳴を挙げた。運ゲーにも程がある。ふざけんな。

 2020年6月26日

 地元を歩いている。前を歩いているのは親戚のお嫁さんだ。私達はお墓のある山際の方向に歩いていくけれど、田舎の斜面に突如コンクリートの壁と階段が聳えていて、こんな場所に何を作ったんだ? と私は訝しく思う。私達はお墓には寄らず隣の集落まで歩いた。隣の集落には、駅舎があって、小さな商店も並んでいた。あの寂れた田舎に駅? 本当に? 私達は駅前で親戚のお婿さん達と合流した。このお嫁さんも、お婿さんも、私は一度も面識のない人達である。艦これはメンテナンスに突入した。無駄な2-5周回のせいで勲章集めもウイークリー任務消化も出来ないままイベントに突入しそう。中学次代の同級生LINEでいつもの二人が下世話な話で盛り上がる。周囲はもう特に反応しない。二人は誰にも祝福もされない充実っぷりをアピールし続ける。私は二人の行く末が心配になるのだけど、多分一番酷い生活をしている私に、彼等の人生を心配する権利なんてないので、放っておくしかないのだ。地面のアスファルトが熱を吐き出して埼玉は暑くて暑くて仕方がなかった。川口のそごうがあと248日で閉店してしまうのだそうだ。こんな巨大なビルが閉まったら、この街の営みはどうなるのだろう? ATMで間違えて五円と入れたら本当に五円だけが出てきた。ABCマートで職場用の靴を手に入れる。UNIQLOのレジの行列が凄い。私には縁のない高級な衣料品店は普段通りに振る舞っている。あと248日しか寿命がなくても体内は普通に動き続けるんだ、なんて思う。さて本日の私は給付金を見込んで色々と買い揃えてるんだけど、六月のうちにちゃんと給付金は振り込まれるのだろうか。一年ぶりぐらいに眼科に行った。コンタクトレンズが高くて困る。待合室では子供がごねてお母さんを困らせている。角ハンガーを探してドン・キホーテに寄る。ごちゃっとした場所を探索するのは好きなのだけど、窮屈な場所では息切れを起こす体質なので適当に買い込んでから脱出した。真向かいは工事現場になっている。そごうが閉店する真後ろで、また新しい何かが建設されている。駅前の図書館がやっと再開したらしいけど、この大荷物で図書館に乗り込むのは気が引けてしまう。駅のおにぎり屋さんでは店員さんが会計の打ち込みを間違えて待たされる。口汚いおじさんが駅の構内で大声で喧嘩を始める。駅員さんがそれを監視している。部屋までの十五分が暑くて堪らない。ダンゴムシの幼虫! と叫びながら、子供が公園へと走っていった。今日は室内のほうが涼しい。室内のほうが暑い日と、室内のほうが涼しい日との違いが何なのか、私にはまるで分からぬ。艦これのメンテナンスの延長が告知されていた。今日中には間に合わなさそうだ。また軽く三時間程寝落ちていて、うとうとしながら、何かしなきゃ、何かしなきゃと焦っていたのだけど、実際眼を覚ましてみると別に遣らなければならないことなんてなかった。下手な体勢で寝たので背中が痛い。久々にTwitterを開いて、旅徒然の写真を幾つか挙げた。ずっと離れていた好きな漫画家さんのアカウントを確認した。時々時事ニュースに触れるRTが流れてくると、慢性的な神経過敏に陥っている私は酷く鬱な気分になってしまう。普段はこんなにも穏健な漫画家さんなのに。いや、そもそも、私は余りにも長く世界から離れ過ぎて、誰かの共感を求める言葉が尽くザクザクと鎖骨の隙間あたりに刺さる脆い体質になってしまったのだ。漫画家さんの二匹の飼い猫のうち一匹が亡くなられたかもしれない記述があって、過去の呟きを遡ってみたのだけど、決定的な記述まで辿り着けなかった。あんなに可愛くて、ずっと私を癒してくれた存在の最期を確認出来なかったというのは、Twitterから離れても全く困らない生活をしてた私の、最後にして唯一の後悔になるかもしれない。急に寂しくなった。最近は神経が安定してるつもりだったけど一旦傾くと揺れ幅が大きい。私はどうしてこんなに脆くなってしまったのだろう。百円で買ったサニーレタスを食い散らかす。これを笑える程度の元気はあった。
https://togetter.com/li/799935
Twitterに艦これのスクショを挙げて処理していたら深夜三時になっていた。Twitterをアンストする前に、猫妹さんがやっぱりお亡くなりになっていたことを決定的に確認した。それも五月の頃。随分遅れてしまったけれど、御冥福を御祈りします。誰かの、何かの死は、いつも悲しい。私達は不可逆の世界をゆっくり、ゆっくりと歩いていくのだ。

 2020年6月27日

 職場用の新しい靴を履いた。新しい靴が足に馴染まなくてまともに歩けない。比喩ではなく、本当に、両足を引き摺って歩いた。今日は土曜日だからバスはいつもの時間に来ないし、二十分蒸し暑い朝を歩いたらへとへとになってしまった。紐を結び過ぎると甲の部分が痛いし、緩めると踵が酷く擦れる。薬指の爪が剥がれそうになる。膝が痛い。重心が偏って踵も痛い。というか下半身の全てが痛い。半日働いて既に限界がきた。多分親指に豆が出来てる。何とか一日耐え切ったけど小指がもげそうだ。とても部屋まで歩いて帰れないと、堪えられずに中敷きを抜いた。靴屋の店員さん曰く、甲のあたりに余ってる部分があると靴擦れの原因になるから、と追加の中敷きを勧められて実質六百円ぐらいで買い足したのだけど、どう考えても中敷き抜いて余裕持たせたほうが楽に歩ける。多少擦れる感じはあったものの、爪が剥がれるとか指がもげるとか皮膚が裂けるとか踵が壊れるとかいう悲惨な状況に比べれば遥かに天国だった。騙された、とは言わないまでも、もうちょっと店員さんと相談すべきだった。昔から靴選びには酷く難渋している。私は無駄に足が大き過ぎる。スニーカーならゆったりしたのを買えばいいのだけど、職場用の靴となると、なかなか予算内で合うものがない。今日は本屋でまた散財した。それはともかく、給付金を当てにして靴やコンタクトレンズを新調したのに全く音沙汰がないので、早くも預金残高が大変なことになってきた。理不尽な市民税も今月一杯が期限だ。本格的に生活への不安が沸いてきた。七月は実家の仕送りに頼りきることになるかもしれぬ。しかも艦これのイベントのために三千円で保有艦数枠と編成記録枠まで買ってしまったし。こんな夜にはスペシャル・リザーブのロック。相方は冷やしたバナナチップスチョコ。それからチーザ。今日のリザーブは鼻に抜ける。食道にも残る。月末なので艦これの3-5で勲章回収をしてるのだけど、ゲージ削りは順調だったのに、ラストダンスに突入した途端こちらの命中率が謎の激減、雷撃事故で大破撤退の連発、やっとボスコマに到達したと思ったらT字不利を引いてカスダメ合戦という醜さ、帰宅してから延々と回してるのに全く先に進まない。アルコールを投入したせいで頭が熱くなって苛立ちが止まらない。2-5での任務挑戦失敗といい、イベント挑戦前に縁起が悪過ぎる。何とか意地を張って3-5と2-5の勲章を回収して、1-6を遣ってる途中で眠たくなって二の腕を頭に乗せてうとうとしていたら、何処かから雨音のような、ばち、ばちゃ、ばちゃ、みたいな耳鳴りがした。最近虫歯らしき疼痛がして不安になる。

 2020年6月28日

 私達は余り居心地の良くない国で、余り居心地の良くない冒険をしていたようだ。頭を丸めた僧侶のような、悪魔のような顔をした男性と、あと至極地味な格好のプロゲーマーみたいな男性が、この可笑しな国を終わらせるために暗躍している。僧侶は壁をよじ登っているうちに襲撃を受けて体が朽ちて、この二人が出会った時、何か歴史が動き出す、或いは、巻き戻るらしい。ところで私達はその国の命により、愛着のあるとある道具を自ら破壊しなければならないことになってしまった。私達は仲間と協力して、ふざけた振りをしてどうにか誤魔化した。私はその国のルールに従って余所者であることを示す灰色のカーディガンを羽織っている。その国の国民であることを示す明るいカーディガンを着た知人が、親しげに背中を叩いてきた。その国の何かの精神が終わったあと、私は何処かの部屋で、部屋の隅に放り出された寝具と衣服を漁って、車に乗り込んだ親族のみんなから、帰るよーと声を掛けられたので急いで着替えを済ました。エスカレーターがカートで塞がっていた。エスカレーターの手摺の回転で籠が回転している。カートをどかしてエスカレーターに乗り込むと、中腹でまたカートが引っ掛かっている。カートのなかには財布らしきものがある。私は上階の店員さんを呼んでこれを引き継いでもらう。私はこのスーパーマーケットの上階のアパートに住んでいて、同じアパートの何処かに知人も住んでいる。私の部屋には誰かが一緒にいて、私達は何かテレビを見ている。私は突然合唱コンクールに参加させられて歌わされた。でもわりと何とかなった。同人誌即売会はあっという間に終わり、知人の皆さんとも別れて帰宅する途中、懇親会に申し込んでいたことを思い出した。もうこの時間では間に合うまい。公民館のような場所にふらっと立ち寄ると、神棚の前で何か儀式が行われている。祖母が牛乳を飲んだりぶちまけたりしている。親戚の叔母さんが、合唱コンクール良かったよと誉めてくれた。テレビではアニメ調のキャラクターが動いていて、卑猥な物語が放映されていた。河原の土手に騙されて呼び出された女の子達が襲われていたりした。ゲームの新規イベントの告知CMもやっていた。左眼に当てていた掌を剥がしたら、コンタクトレンズが剥がれた。それも両眼とも。地面に落とさないように気をつけて洗面台まで運んでケースに沈めたけど、コンタクトレンズって、こんなに巨大だったっけ。私は知らぬ間に部屋の角に作られていた洗面台の鏡を見る。不自然に私の右眼の黒眼が横を向いていて、化け物のような顔だった。私はだらだらとpixiv百科事典を彷徨しながら1-6を消化した。そろそろイベント参加に向けて心構えを整えたいのに、何故か危険生物とか巨大生物とかを検索し始めたりする。ボウモア12年のロック。安定の磯臭さ。先日ドン・キホーテで買ってきた紋次郎いかを二本ほど食べる。noteの日記の編集作業をしていたら段々疲れてきた。私はトイレを掃除している。デッキブラシで床を磨き、ついでに巨大な照明の表面まで擦ったら飛沫が顔に飛んできた。慌ててうがいするのだけど、喉が上手くがらがら鳴らせない。それどころか喉が詰まって息が出来なくなる始末だ。ボウモア12年のソーダ割りを試してみた。これは新鮮だ。磯臭い炭酸水って不思議。でも磯臭さに炭酸の刺激が足されると丁度いい気がする。ドン・キホーテで買ってきたストーンヘンジのキャラメル・ポップコーンを開ける。異様な確率で噛み砕けない芯が入っていて、終始べっぺと芯を吐き捨てていた。私は遂に艦これのイベントを始めた。E-1の乙難度、最初の輸送作戦は大発積みまくって特に問題なくクリア。次のボスコマも最短一発で進めた。夜戦勝負になるとはいえS勝利も可能な展開。いよいよ蒸し暑さに限界が来た。これはきつい。外気温はそこまでなので、どうやら部屋のなかに熱が籠ってしまったらしい。季節が季節なので黒い悪魔対策の罠を部屋のあちこちに撒いただけでふらっと来てしまった。本当は窓を全開にして空気を交換したいところなのだけど、私の部屋の古びた網戸に蚊避け効果を期待するのは無謀である。廊下から遠距離で飛ばしてた扇風機を部屋のなかに引き込んで、最高風速にセットする。E-1乙難度はラストダンスで行き詰まった。S勝利も充分狙える編成だったはずなのだけど、旗艦で守ってる綾波さん改二をピンポイントで撃ち抜いてくるわ、お供の潜水艦を殺し損ねて攻撃を全部吸われるわ、開幕雷撃と通常攻撃と雷撃戦と夜戦で確実にこちらの編成を中破以上に追い込んでくるわ、なかなかトドメの一撃にまで辿り着けない。最後も綾波さんを開幕雷撃で撃ち抜かれる嫌な流れだったけれど、控えていた夕立さんの渾身の夜戦カットインで何とか突破。薄雲さんを獲得。初の乙難度攻略だ。甲難度も行けたかも知れないけど、今回の目的は難度を下げてでも全海域を突破することなので、先ずは最初のステップを登るのが大事。次も乙難度で遣ってみるつもりだけど、私は未だに札システムが余り良く分かってないのだ。初手から大発積める面子や駆逐艦主力や阿武隈さん改二を使いきったんだけど……まぁいいか。攻略中は島風さんを拾ったに留まった。途中撤退のリスクが少なくて、友軍も支援艦隊無しでもS勝利を狙えるし、この面子で掘りに挑むのは全然ありだと思う。

 2020年6月29日

 私達の細やかな冒険については、もう記憶が曖昧で思い出せない。何かのカードゲームが関わっていたような、ないような。兎に角、彼女は何の躊躇いもなく率先して敷地内に入っていった。スタッフさんにちょっかいなど掛けていた。それを追い掛けていくと、大きな門があって、ここが君が探していた場所だ、と言った。太陽が上手い具合に隠れて、木の葉が透き通りながら微かに赤らんでいる。美しい光景である。私はすかさず写真に収める。敷地の裏手は住宅地になっていて、右手に見える山の斜面に、私が探していたはずの寺社仏閣の一部が見えた。と、誰か水を抱えて慌てて走っていく。私も見よう見真似でバケツに水を汲んで追い掛けていくと、住宅地の一角の和菓子の製造工場で事故が起きたらしく、駐車場で職員さんが手作業で菓子の製造をやっていた。この手作りに清潔な水が必要だったようで、何処かで適当に汲んだ私の水では駄目だ。何だかんだで私はとある街に辿り着いた。漫画の頁を撃ち抜いてしまえば銃弾など当たらない、とメタなことを男性が豪語する。敵に囲まれても漫画的な表現をメタに使って切り抜けて、経験値ががっぽがっぽ入り、何故か一緒に敵モンスターも経験値をがっぽがっぽ貯めてどんどん強くなり、その街の周辺のモンスターは、友好的だけど異様に強くなってしまった。奥さんは動物が嫌いなのではなく、動物を飼うと自分より先に死んでしまうのが悲しいだけなのだった。日向でバスを待っていたら脚が焼けた。今日は朝から電車があちこちで止まり、遂に山手線では人身事故が起こる。昨日も寝付きが悪かったし、朝から体調は良くない。でも初手で座席を確保出来たのは良かった。今日は重力が強い日だった。面白いほど全身が動かない。眠気が襲ってきてパソコンの画面が飛び飛びになる。立ってられない体調でレジ打ち業務はつらい。仕事は最低限だけ頑張って、とっとと退勤して星乃珈琲で自分への慰労のためにスフレパンケーキ食べた。喫茶店が静かに落ち着いていたことなんて一度も無かったけれど、私は何度でも喫茶店に静けさを求めてしまって、不用意な喫茶店の雑音に神経を乱すのだ。若い女性が東京喰種について急に大きな声で説明し始めた。良く耳を済ましたら、客ではなく、どうやら従業員が裏で東京喰種の話題を喋っているらしかった。日記の編集を進めた。段々と首が疲れてきた。こめかみの血の気が無くなってきた。体液が下に引っ張られるような倦怠感。重力が強い日に無理して文章を書こうとするものじゃない。夜に向かって喫茶店は騒々しくなっていく。雇用契約がどーこー生臭い会話も聞こえてくる。山手線がまた止まったらしくて(湘南新宿ラインが死んだ余波のようだ)京浜東北線も朝のラッシュに匹敵するような混雑で、背中が抉るように痛くて、首も凍って回らなくて、座席はおじさんに割り込まれ、息も絶え絶え、運良く座席が空いたけれど、私は難しい顔をして首を捻っている。駅で飛び起きて飛び降りたから動悸が酷くて、胸部、背中、首、頭、あちこちが多発的に痛くて、今日はバスで帰ろう、とバス停に向かうけどベンチは全滅していて、あと十分が立ってられなくてなか卯に逃げた。なか卯の冷やしうどんをちびちび食べてたらちょっとまともになった。首から胸に掛けてびっちり湿布を貼って部屋で横になっていたら幾分か回復した。E-2も乙難度で挑む。対地装備が可能な面子を軒並みE-1の輸送で使いきってしまったせいで手駒が全然足りない。恐るべき札制度、特に駆逐艦が全然足りぬ。まだレベルは低いけど、大淀さん改と、まだ運良く残ってた霰さん改二に対地を積みまくる。経験的に輸送部隊編成が一番軽くて確実にボスコマまで進める印象がある。で、無事に最短一発で集積地ボスコマに到達。1200とか意味不明な耐久だったけど夜戦まで持ち込んで対地ガン積みの霞さん改二が命中したら中破でも600、小破なら900という数値を叩き出して初手から連続S勝利、と幸先は良かったのだけど、後半になって失速、ラストダンス突入後は名物吐き気がする程のmiss連発による泥沼、やっと取り巻きを追っ払って小破霰さん改二の手番に持ち込んだのに見事に外して夜中に悲鳴を挙げた。悲鳴としか言い様のない悲鳴だった。その次は、これまた取り巻きは排除出来たのに、夜戦で霰さん改二をスナイプされてまた悲鳴挙げた。というか道中の雑魚敵相手すら昼戦の命中率が半分を切って、雷撃事故リスクが跳ね上がって先に進めない理不尽な運ゲーに神経が削られる夜である。何とか運を手繰り寄せて集積地ボスを撃破する。しかしギミックを解除しないと次のボスコマに辿り着けない。水上部隊でも上ルートを通ってしまうので、下ルートを追求するために機動部隊であちこちの空襲マスで片っ端から制空権奪い合って、結局全てのマスを踏んでギミックを解除した。機動部隊編成で下ルートから攻めるのだけど随伴が耐久値800とかふざけた数値で、ゲージは削れてもS勝利は支援艦隊を出さなければ難しそうだ。寝る前にE-1を掘ったらガングートさんが落ちて引っくり返った。まさかの海外艦ドロップ。神通さんに夜戦装備をガン積みして、旗艦の綾波さんさえ狙われなければ夜戦カットインで充分に殺せる。掘りの負担も少ないし隙あらば回していきたい。寝る前に夜食のおやつラーメンを砕いて口に流し込みながらスペシャル・リザーブのロック、なんてまるで中年みたいなことをした。

 20200630

 決死のバトルが続いていた。詳細は覚えていないけれど、殆んど相討ちみたいなバトルが続いた。某人気漫画の登場人物達がここではすっかり出鱈目に改編されていえ、出鱈目な作戦に相討ち覚悟で決死で挑まされるのだ。今日も重力が強い。雨が降ったせいなのか底知れぬ眠気もある。でも雨が降って暇なので執筆メモが進んだ。今日は酷く騒がしい連中に遭遇する。栄養ドリンク飲んで頑張る。栄養ドリンクのお陰で後半は何とか乗り切る。日高屋で冷やし中華を食べてたら冷房の風と開いたドアから吹き込んでくる微かに雨礫を含んだ生温い風とが入り混じって落ち着かない。艦これは、今日は無理に攻略を進めずE-1で掘り作業、島風さんと神威さんが落ちた。王子駅前で突然電車が減速して、何事もなかったように元に戻った。車内に台車を持ち込んで通路を塞いでる乗客がいた。今日は早々に寝るつもりだったのに、掘りを始めたら順調にE-1でS勝利が狙えるようになって、挙げ句E-2にまで手を出してすっかり夜更かしだ。ジェムソンのロック、久々にレモン風味のスモークタン。気が付けば七月になっていて、一年の半分が死に絶えて、給付金が出てないのに住民税を払わねばならなくて、前日になってようやくマニュアルが渡されるというぶっつけ本番なレジ袋有料化が始まるのだった。四物血行散、迂闊に水で流し込もうとすると口のなかでダマが出来て惨劇が起こるので、歯で噛み砕いてから最後に水で漱ぐという、苦い夜。

 2020年7月1日

 薄着で寝たら寒くて腹を壊して眼を覚ました。何かカードゲームを遣っていたはずなのだけど、殆んど忘れてしまった。布団を掛け直しても胃腸が露骨に痛い。下痢っ腹だけど体温は36℃を越えないので、冬に着ていた上着を引っ張り出して無理して出勤する。今日からレジ袋が有料なので、ゴッホ展の図録の付録で貰ったエコバッグを用意。何気にキャッシュレス割引も六月で終了してしまって、nanacoを使っても割引されなくなったのはつらい。今日はバスの乗客が多い。案の定腹を壊して上中里駅で下車してトイレに籠る。結局座席は空かなかったし、ただ普通に立っているだけで鼾のような音を出し続けているおじさんが五月蝿い。朝からイカれたお婆さんがイカれている。朝から何度もトイレに逃げ込む。久々に、胃腸が悪いという理由でお昼に丸亀製麺でかけうどんを食べて、うとうと眠気が来たので今日も栄養ドリンクを突っ込んだ。午後はやっと胃腸が落ち着いて普通に働けた。久々に胃腸が悪いという理由でsoupstock Tokyoに寄った。disk unionにも寄った。電車は平然と混雑している。普通が普通に普通だ。Twitterは今日も醜さと醜さが背比べしていた。線路の向こうは柿色に染まって押し詰められて濃縮されて、強風が複雑に入り乱れて傘が差せず、いつものアパートからは日本語ではない騒ぎ声がいつものように響き、艦これのE-1掘りに勤しみ、やっぱり冬用の上着は暑くて玄関で靴を脱いでからまず上着を放り出した。実家から、どこそこさんの弟さんの娘さんが産まれたという連絡がきたのだけど、そのどこそこさんの弟さんが誰なのか思い出せないのだ。お盆は帰れるのだろうか。正直もう帰るの面倒なのだけど。暫くは艦これでフリータイムを潰す所存である。E-2乙難度、無事に攻略。しかし掘りをするには耐久値800の化物を殺し切れない(殺し切る人材をE-1に全部回してる)のがネックだ。頻発するT字不利、鉄壁の回避性能を誇る敵駆逐艦、消えていくバケツと資源……本番は友軍が来てからという感じだけど、E-2で新艦娘がドロップするらしいので試行回数は増やしておきたい。スペシャル・リザーブのロックを、ドン・キホーテで買ってきた北海道ジャーキーと合わせたのだけど、今日は物凄く酔いが回る、つまり眠気にも似た脱力感。Wikipediaでへうげもの関連を適当に読み流す。E-2掘りは基地航空隊で迷走する始末。配置転換中という特に意味のない邪魔仕様。深夜になって、新艦娘がドロップするのは第一ボスのほうだということを知る。第二ボスもレアドロップはあるけど、未所持だった大和さんと涼月さん×2を引き当ててるし、これはもしかして無理して回る必要なかった……?

 2020年7月2日

 最近は健忘が激しくて、何処で何に巻き込まれたのか余り覚えていないのだ。久々にM君に会った気がする。それは……何処で? 今日は寝起きから部屋が蒸し暑くていけない。仕事終わり頃になって一際疲れが襲ってきて、最後の最後に些細なミスを連発して呼吸が足りなくなった。マスクを外せれば余程に呼吸も楽になるだろうに。段々と頭が痛くなってきた。背筋が狂っている。今日は三食に栄養ドリンクを付けた。帰宅後はひたすら艦これで掘り続けた。海防艦改修に失敗したり、潜水艦相手で初手大破撤退したりと心労は募るけれど、掘りの結果は充実。でも、ただでさえS勝利ガシャンが精神を削ってくる第一ボス戦なのに乙難度ですら新艦娘遭遇に50周とか70周とか100周とか掛かったという情報まで流れてて、正直気が狂ってるとと思う。S勝利ガシャンは本当に神経に悪い。支援砲撃サボられてのS勝利三連続ガシャンとか、流石にギャンブルとして失格だと思う。対地要員をE-1で使ってしまったせいで第二ボスと同程度に攻略難度が高いというのに、ガチャを引く権利すらガチャとか本当にやめろ、死人が出るぞ。ログアウトし忘れていたTwitterを覗いて、またこの世の地獄を見た。そんなに醜い地獄で泥水啜り合うのが好きだというのならみんな死ねばいいのだ。今回初めて単語ミュートを試して、一番見たくない言葉を幾つか登録してみた。でもトレンドや検索からは消せないらしい。意味がねぇ。兎角私は世界を狭くする。世界が広くなればなる程に、自分自身がその醜い世界の一部になってしまうというのならば、自分の制御出来る範囲の狭さまで世界を縮めるしかないのだ。醜いトレンドから逃げる方法を調べていたら、いっそトレンドの対象地域を外国にしてしまえというアドバイスを発見した。トレンドをイギリスにしてみたら、これは確かに効果的だ。英語に疎い私には全然トレンドの内容が分からない。ニュースの内容も全く分からない。ストレスが全然掛からない。久々に本垢でそのことを呟いたら、自分でも笑えるぐらい自分の文体を見失っていた。もうまともに呟くことも出来なくなっていた。私にとって、この文体が一人の孤独な物書きにとって何の役にも立たない文体であったということに気付いた。いよいよ私は私の言葉遣いに潜っていくことになるのだなと思った。氷が切れてしまった。ジェムソンのストレートを嘗めて夜更かしをしてたら、胃液が眉間にまで這い上がってきて気持ちが悪い。私の淡い高揚は単なる心身に溜まったストレスへの反応に過ぎず、私はカロリーメイトを齧りながら心を落ち着けるのである。二連続で支援艦隊がサボり、四連続S勝利ガシャン。これはひどい。三連続で支援艦隊がサボり、五連続S勝利でやっと、ありふれたコモン駆逐艦が落ちる。これはひどい。四回目で支援艦隊がやっと来て、見事に全て外した。初手でアタッカーを大破させられ対空カットインも発動せずA勝利でありふれたコモン駆逐艦が落ちる。これはひどい。ここまで泥沼の掘りは初めて。最後に到っては道中大破撤退。余りに不満だったのでE-1に憂さ晴らしに行ったら随伴潜水艦が殺せなくてA勝利止まり。これでは溜飲が下がらないのでもう一回E-1攻めてやっとS勝利で熊野さん拾って終わる。燃料が9万、弾薬が7万を切り、今後を考えるとこれ以上E-2で徒労に浪費している余裕はなく、明日はE-3攻略で一日を潰そう。因みに明日は、とても大変なことが起こるので、明日仕事が休みで本当に良かった。朝の六時にようやく寝る。

 2020年7月3日

 カードゲームの大会が開かれている。ルールを把握してない私はかなり苦戦しているようだ。半分艦これが混じってて、軽々しく編成した艦娘が轟沈し掛けて私は恐怖する。高級なカードが高値で売買されている。私は、とある家族を特別に地下ルートを使って別フロアに案内することになったのだけど、私は実は地下ルートの道筋を良く知らないのだ。地下は寒い。大雑把な矢印による案内を追い掛けていたら、いつの間にか屋外に出ていた。どう考えても、単なる別フロアへの近道にしては距離が長過ぎる。みんなどうやってこんな遠回りを便利に使っているのだろう? 私達は如何にも怪しい小屋を見付ける。小屋の真ん中、机のしたに怪しい丸い跡が残っていて、そのなかから細長い木箱が出てきた。私は、蛇、という一文字を発見した。恐らく蝮酒のようなものを作っているのだろう。よぼよぼの祖母が薄暗い部屋で何かを食べている。動作は緩慢で時々咳などする。私は祖母と何か会話する。E-3攻略を開始。もう人手が足りないので丙に難易度を下げる。潜水艦やら空襲やら相変わらず忙しい。ギミック外しのために右手ルートで制空権を取ったけど何も鳴らず、左手ルートで連合艦隊を通常艦隊で迎え打ってA勝利したら鳴った。左手上ルートも通信艦隊でS勝利、右手奥ルートも通常艦隊でA勝利でギミック解除。ボスマスは潜水艦。これは、如何に取り巻きを素早く粉砕し、対潜装備を備えたアタッカー達でタコ殴り出来るかという戦いだろう。という訳で基地航空隊の協力は必須なのに、配置転換中とかいう謎仕様を導入したのは一体何処のどいつだ。Instagramに少し写真を挙げた。軽くランニング。近所を三十分程度走る。線路は緑が深い。お金を降ろすついでに駅前の喫茶店で夕食を取りつつE-3を攻略。潜水艦ボスなのだけど、丙難度なので先に使っていた対潜要員をガンガン使って先制対潜×5で一方的にボコボコにする。驚くほど簡単に突破、伊47さんを獲得。道中戦と取り巻きは基地航空隊と軽空母で素早く片付けられるし、昼戦のうちに片が着くのでダメージも少なく、通常艦隊で支援艦隊も不要なので資源にも優しい。丙難度なのでドロップはしょっぱいけどE-1以上の安定感で周回出来るのでストレスも少ない。手数さえ揃っていれば難易度的には乙難度まで挙げたかった。E-1で温存出来なかったのが悔やまれる。隣に五月蝿い二人組が陣取ってしまったので喫茶店の環境は良くない。その二人組がいなくなったら、今度は斜め向かいのカップルだ。日記の編集をしてたら段々疲れてきて、しかも日記の内容も具合が悪い日だったりするから余計に疲れて血の気が引いてしまった。やっぱり作業中の姿勢が悪いんだろうか。糖分が足りなくて追加を注文したいのだけど、店員さんがなかなか近くを通ってくれない。電池が5%になって作業が進まなくなったので、編集が終わったnoteの日記を挙げたところで喫茶店を撤退。最後のほうの文章がちょっと下手だったから後で修正しよう。E-3掘りを進める。お手軽なのだけどドロップはしょっぱい。でも伊401さんが落ちて、これで潜水艦が六隻編成が出来るようになった。そこから伊400さん、伊13さん、まるゆさんと立て続けに潜水艦がドロップして遂に保有艦枠が足りなくなる。給付金が出ればあと二十枠ぐらい増やすのだけど……E-2-M掘りは現時点では負担が多過ぎるので、友軍解放まで放置しておくことにして、暫くはE-1とE-3で安定した周回をしよう。相変わらず、noteのタイトルに日記と書いておけば特に中身も見ないで勝手にいいねを付けてくる如何にも詰まらなさそうな連中が集まってくる。でもフォロワーさんの一人がいいねを押してくれたのはちょっと励みになった。雨が降る。雨のなか、ロッスアイスを買いに行く。ぽたん、ぽたん、ぽたんと規則正しい音が響いていて、まるで、部屋の内側に雨漏りしているかのようなはっきりした音なので、思わず窓際を確認してしまった。

 2020年7月4日

 今日は朝から眼が開かない。指先が乾いて、乾いた指で仕事をしてると黒板を引っ掛かれたような悪寒がする。脚が冷える、の、今度は腕が冷えるだ。頭の具合も宜しくなくて、うっかりと重大なミスを遣りかける。コピー機は知らないエラーを起こす。職場の一角が酷い臭いでマスクの内側に籠って近付けない。今日は運気すら悪いようなので、静かにこの重力の底を歩き切るしかない。今日も丸亀製麺でかけうどんなのだけど、一緒に食べた稲荷が喉に詰まってからしゃっくりが止まらなくなった。暫くしゃっくりしながらレジを打った。声を出すと喉が枯れた感じがある。段ボールに商品が上手く収まらなくて三十分も試行錯誤する。職場で電話を取ったら、まともな挨拶もなく、いきなり資産の運用がどうとか不自然な営業が始まった。このお店に関係のある営業ですか? と話を遮ったら、いいえ違います、個人様向けです、ととんでもない答えが返ってきたので、職場の電話で個人向けの営業は受けられないんですよと大声で言い返して電話を切った。今日はやはり星の回りが悪い日のようだ。恐らく無差別に固定電話に営業の電話を掛けまくってる業者なのだろうけど、こちらが最初にお店の名前を告げた時点で、既にコミュニケーションの前提が破綻していることが何故分からなかったのだろう? いや、こんな破綻したコミュニケーションを「強いられている」のであろう、電話の向こうの誰か、女性の、聞き取りにくい、淡々と機械のような声の誰かの人生とは、一体どんなものなのだろう思う。破綻するために無差別にコミュニケーションをばら撒き、踏み潰され、跳ね返され、淡々と電話が切れる音を聞くのだろう。他人事だから私は彼女のことを不憫だと思う。私は普通の当たり前のコミュニケーションで働いている。多少時々に吃りの気があっても、得体の知れないルールに乗せられて、約束された破綻を強いられたりはしない。それは、どんなに給料が上がらない職場であったって、胸を張っていいことなのだと思った。線路沿いの夕暮れが黄金色に輝いている。今日は線路の上流に向かって毒気のない透き通った空で、雲の凸凹の厚みに従って私達の頭上で赤く鈍く盛り上がり、電車の下流では青みを増した紫色の雲が壁のように縦に浮き上がっている。電車が地の底の暗がりを走り抜ける。とても美しい夕空だと思う。関東の空は奥行きが深くて、黄金色の果てを見出だすことは出来なくて、優しい程に眩しい。街路に折れると私達の街は一気に暗くなって、いつもより驚くほどに静かで、空だけが明るい。私達の身長で補える地平では眼の順応よりも早く夜が浸透して、空だけがまだ太陽の恩恵を浴びていて、天地の時間が大きく齟齬を起こす場面、自動車事故が起きやすい時間帯、或いは、逢魔時だ。交差点にぶつかる度に突然奥深く黄色い、或いは赤紫の壁が私達の遥か遠くに聳えているのに立ち会う。関東の空は奥深くで、今日の終わりを未練たらしく惜しむ。そうか、逢ってしまったんだね、と誰かが呟いた。一体私達は何に逢ってしまうのだろう? 私はとある田園風景の逢魔時を想像したけれど、この夕暮れの奥深さは、ただっ広い空の足元にのっぺりと伏したこんな閑静な住宅街だからこそ物語になるはすだ。私はすっかり闇に眼が眩んだ街を歩きながら、高速道路の高架ですっぱりと切られた夕暮れの残り香を追い掛けながら、電車で寝落ちて、半分すっきりと、半分どんよりとした、二つに偏ってしまった頭で、この私の感情に相応しい物語のことを考える。しかしその舞台は、何処だ? 鼓膜が麻痺したのかと思うほど静かな帰り道だったけれど、いつものアパートは今日も日本語ではない怒号が飛び回っていて、ああ、ここだけは本当に日本ではないんだな、と私は醜い苦笑を浮かべた。コンビニで夕食を買っている間に、空は黒ずんで枯れ果てて、すると私達の視線の高さの世界はかえってはっきりと見えるようになる。部屋で日記を書いてたら段々眠気が強くなってきた。神奈川の友達が熱海に日帰りで旅行していた。何故か、こちらのグループの通知がオフになっていた。どおりで私だけ反応が遅れ続けたわけだ。私は先日の飛鳥山公園と白山神社の写真を挙げて、それから、中学校時代の同級生のグループの方を通知オフにした。今夜は気心の知れた友達と、世知辛いけど、まぁまぁ楽しいお喋りをする。艦これのウイークリー任務を進めてネジを拾う。スマホの充電速度が遅過ぎる。また断線してたりしないといいのだけど。明日も仕事だからお休み、と送ってから、ボウモア12年のせいで猛烈に眠いのを押して艦これのマンスリー任務を一つ片付けた。何度も意識が吹っ飛んでスマホを落としながら無事に遣りきって、最後の気力を振り絞って日記をちょっとだけ書いて、限界だった。

 2020年7月5日

 何かの物語が終わった。高台の高校の教室には物語の関係者達が何人か紛れ込んでいて、物語が終わった暁に、彼等は自分達の新しい渾名を名付け合うことにする。その渾名というのは……全部忘れてしまった。個性的なキャラが集まっていた気はするのだけど。同人誌即売会のイベント会場を探して、私は知らない海辺の街を右往左往していた。時間を間違えたらしい。街はすっかり夕暮れている。間に合うだろうか。友達からの報告によれば、別のサークルに参加していたはずの後輩が文芸部に合流していて、私が卒業してからサークルの派閥に何か変化があったのかもしれない。私は知らない街の田圃道でその後輩と擦れ違う。右往左往の果てに、私は寮のようなところにいる。ここでは幽霊騒ぎが起きていて、私も心霊写真を一枚持っている。斜面におどろおどろしく立つ女性の影。それも何か陰謀が渦巻いているようだ。私は、最初は怖がっていたけれど、最後はやけくそで事件に向き合うことを決めていた。サッカーのチームは上位入賞を果たしたらしい 。私達はバレーを遣るらしくて、事前にゲームで予習しようと知り合いが提案する。私は朝早くに起きて窮屈な部屋で身支度を整える。相変わらず私は健忘気味で、私は私の記憶の破片に懐かしさだけ抱えて微睡みから落っこちる。あの寮のような場所で、私はどんな人達に出会ったのだっけ。健忘が酷過ぎると日記のコンセプトにも支障が出る。でも、それぐらいのほうが、実は健康的ではある。今日も眼が上手く開かない。天井は朝からドタドタする。体育祭の前にみんなで集まって、野球の練習をしていたのだけど、いつの間にか険悪な雰囲気になってしまった。事情を知らない厳つい顧問がやって来て私達を地べたに正座させる。責任は誰にあるのか、と問われて、何人かが正直に手を挙げた。先生は何に怒ってるのですか、自主連自体は他のチームも遣っていることです、と追及したら先生は困惑し始めて、女子の一人が、やたら厳しい声で、このままだと私達は最下位ですと断言した。学校の裏手、こちらにもサブの入場ゲートがある。私は……ここを歩きながら何をしていたのだっけ。枕の調子が悪くて首が痛い。喉も痛いし眼も痛い。朝から自棄に疲れている。職場まで、微睡んで眼を覚ましてを細かく刻みながら半分寝惚けて出勤する。今日は重力が強いというより筋肉が寝ているような重さで胃腸の具合も悪い。売場で子供が大声でごねる。あちこちでごねる。何分間も全く同じ文言を延々と繰り返し続ける女の子の奇声のせいで頭がおかしくなりそうだ。私は本当に子供が嫌いなんだなぁと思う。体力が足りないので肉を頼んだら胃に重たい。今日と栄養ドリンクを挟んで午後を乗り切る。いや、乗り切れなかった。新しい仕事があるのに凶悪な倦怠感でゾンビのようにふらふらしていた。腰が痛くて、脚が筋肉痛のように疲労する。あちこちの関節が痛い。最近やたら下半身がガタガタなのは、新しい靴が未だに体に合わないせいかもしれないけれど、しかし胃腸の悪化で襲ってくる背中の痛みや、奇妙な右眼の痒みまで重なってくると生きているだけで精一杯だ。雨の日曜日は、変な客が遣ってくる可能性が高くて、雨で具合が悪くなる私を更に追い詰める。特に盛り上がる様子もなく都知事選が終わった。だからって迂闊にニュースサイトなど開こうものならあっちこっちで醜さが背比べしていて神経を痛めてしまうし、私は九州の大災害のことすら調べることが出来ないまま、自分の不調に閉じ籠り続ける。艦これのイベント掘りに邁進したいところなのに保有艦枠切れで出撃出来ない。ダブったレア艦は出来ればまだ様子見でキープしておきたいし。新しい保有艦枠を買おうにも、今月はお金がない。因みに川口市の振り込みは日付を分散して行うらしくて、次の予定日が7月7日、ここに落ちると更に一週間、そこでも落ちると更に一週間。抽選形式なのか先着方式なのか分からないけど、6月7日に投函してもう一ヶ月経つのだし、7日には欲しいな。本格的に右眼が痛い。閉じていても開いていても右眼が痛くてつらい。雨がぱたぱたと降り始めて夜が賑やかになるけれど、そんなことよりも右眼が痛い。涙が止まらない。比喩ではなく、ずっと右眼の涙腺が、見えない敵に向かって水攻めをしている。何度もアイボンをしたからゴミが入ってるわけではないはずだ。鏡を見たら見事に充血していた。眼と繋がってるから鼻水まで出てくる始末。この慢性的な痛み、明日までに治るのだろうか?

 2020年7月6日

 今日も健忘症で、忘れた、というもどかしさだけがある。そんなことよりも右眼は治らなかった。コンタクトレンズは入れられたけど、この痛みに異物を重ねるのは危険過ぎるということで駅で外した。何気に片眼で職場に行くのは初めてだ。レンズを外しても尚痛いし、鼻水はだらだら出る。片眼を瞑っていても、瞑っている片眼が痛かったら反射的に瞬きをするから、無事な左眼もしつこくぱちぱちしてしまって視界が覚束ない。両眼に1.0以上の差があるから、右眼と左眼を交互に開くと眼球がめきっと千切れそうになる。午前中は片眼だけで切り抜けた。案外と何とかなるけど、視界の半分を失うと世界が半分霞んだようになって、全く昼だか夜だか分からない気分。遠近感が怖い。右眼は痛くなったり落ち着いたりを繰り返す。鏡で右眼を見てみたら、ぬらっとピンクがかった充血した右眼が化け物のようだ。血管がはっきりと白眼を覆っている。ここまで綺麗に充血したのはいつぶりだろう? ずっと眼を閉じて涙に沈めているものだから艶かしい。薬局で眼帯を買ったものの、マスクに眼帯で売場に出てよいものか悩む。結局、仕事終わりまで片眼瞑って乗り越えた。片眼だとタッチパネルの距離感が掴みにくいということを知った。片眼閉じっぱなしだとこめかみに力が入って頭が痛くなってくる。両眼を開けると1.0以上の視力差で歪んだ世界が広くて明るくてびっくりする。流石に眼がぎりぎりっと締め上がるように痛くなるので、両眼を開けてはいられないけれど、この雨に滲んだような世界の眩しさは、こんな機会でもなきゃ分からないのだろうと思う。仕事上がってから眼帯を着けてみた。マスクに眼帯で不審者感が強い。けど片眼閉じっぱなしよりずっと楽だ。右眼に眼帯だと、右利きなので箸を持つ手が見えなくてご飯が食べにくいということを発見した。友達と約束していたロンドン・ナショナル・ギャラリー展のチケットを買った。夜中には流石に充血も収まってきて、眼帯のまま眼鏡はつらいので眼帯を外した。霧島さんの眼鏡からMMRを経由して上海魚人伝説殺人事件に辿り着く。確か、実写映画版が、映像系ホラーが苦手な私のかなりのトラウマになってたのを思い出した。でもGoogleでは最早まともにレビューすら引っ掛からない。Google検索より私達の記憶のほうが引っ張り出しやすい、なんて、酷く皮肉なことだ。Twitter検索だと流石に結構引っ掛かってくる。DVD化されてないらしい……

 2020年7月7日

 昨日は艦これの任務を消化してたらさらっと寝落ちてしまった。スペシャル・リザーブが深いところに効き過ぎたらしい。いよいよ健忘症だけど、存外良く眠れたような気もする。トイレの行列があった。同僚さんと一緒の電車に乗って、何処かの駅で降りて、広場では……スマホの充電が厭に熱くなるのが心配。東京を旅している。東京駅の裏手が小高くなっていて、丘の向こう、ギラギラに塔を尖らせた城のような巨大な洋風建築が二つ並んでいる。この周辺は以前も旅したことがあったはずだ。もう一度探索してみたいと思うけど、今日は別の目的地がある。住宅地を歩いて、土地が突然凹んだところに、三層か四層ほどの回廊を階段で繋げたダイナミックな歩道橋が現れる。他の歩行客と一緒に慎重にその歩道橋を渡り、見覚えのある、黄色い壁の飲食店街を横切る。このルートは一度歩いている。でも以前は何処に出たのだっけ。親戚が勝手に海鮮料理のコースを予約していたのだけど、私の財布は大丈夫だろうか? 私達の目的地は、玄関をコの字型に囲む巨大なホテルのような近代建築物で、思ったより立派な建物で、やっぱりここで良かったじゃないか私は連れ合いに言った。境界線は緊張している。一方が大地を削る程に強力な溶解液を射出して攻撃して、死体のような何かがあちこちに浮かんでいた。相手も反撃に出たはずなのだけど、この紛争の顛末について私の記憶は抜け落ちている。古い記憶を掘り起こしていたらもっと新しい記憶がすぽんと消えてしまった。実家のトイレに何かの補助機械が設置されていた。板のようなものが上がって来るが、何に使うのか分からない。私は相変わらず艦これか、それに似たゲームを遣っている。何か新しいシステムを試している。実家の一部屋に……でもこんな部屋は実際にはないのだ……みんなが集まっている。楽しい空気ではなさそうだ。部屋はやたら薄暗い。私は何度か部屋を抜け出して買い物に出掛ける。実家で何が起きたのだろう、断片が破裂して余り良く覚えていない。断片を思い出そうとすれば、新たなる断片が産まれて、混じりあって、消えて、私の記憶はぐちゃぐちゃに真っ黒になるのだ。近所で検問があった。二つのガソリンスタンドに挟まれた場所で、自動車が一台、車道を塞ぐように突き出て停まっていた。駅前はビル風が凄まじい。雨量は少なくとも雨が横薙ぎにくるので脚が濡れる。眼科に行ったら、角膜潰瘍と診察された。角膜の傷に黴菌が入って白く濁る症状だ。実際に画像を見たら、眼に白い塊が浮いている。綿棒で眼玉をなぞられるのは流石に怖かった。まだ初期段階で治療も可能らしいけど、当然コンタクトレンズは嵌められない。手持ちの眼鏡は度が低過ぎるので、暫くは眼帯マスクになってしまいそう。大丈夫なのかな。眼鏡も十年近く使ってるので新調する機会なのかもしれないけど……診察料も馬鹿にならない。給付金が入ってこないといよいよ大変だ。目薬を二つ貰う。一日四回、四時間空けて、三分空けて使うこと。帰りに最寄りのBOOKOFFを軽く漁ってから一駅分歩いた。片眼の世界はやはり視野が狭くて、曖昧で、私はいつもより世界に関心を持たないで歩いた。そこまで暑くないのだけど、歩くと途端に汗が沸いてくる。多分湿気が強いのだ。ホームセンターで新しい洗浄液やウエットシートなどを買って帰る。荷物が重たくて肩が張る。洗面所を重点的に掃除して、それから、月の珊瑚の漫画版を読んだ。こういう「大逸れた」話はわりと好きなのだ。でも、こういう「大逸れた」話に影響を受けて私が私の物語を考え始めると、意地の悪い物語ばかり想像してしまうのは、私の悪い趣味だと思う。コミカライズ版の絡新婦の理の最終巻も読んだ。今日は随分と頭が掻き乱される夜だった。でも時々に頭を掻き乱さなくては創作の意欲も沸かないし。最近すっかり執筆は御無沙汰している。艦これはイベント掘りが出来なくて任務消化ばかりしてる。今日も給付金は振り込まれなかった。蒸し暑くてなかなか眠れない。かといって扇風機を直撃させるとお腹壊すし。目薬を差して寝る。

 2020年7月8日

 昨日はなかなか眠れなかった。バスのなかで子供が変な歌を歌う。それが段々呻き声になる。バスの柱に頭をぶつける。今日の私は眼帯マスクだ。蝶々が剥がれ落ちた。眼帯マスクが蒸れるし疲れる。職場の人達にどうしたどうしたと聞かれる。角膜潰瘍と診断は受けたけど、別に眼帯である必要はなくて、出勤用眼鏡がないから片眼コンタクトレンズの利便性を優先して眼帯をしてるとは説明しにくい。角膜炎と説明してたけど、どうも調べたら角膜潰瘍のほうが症状的には悪化してるらしい。眼帯をしてると、不意に、あれ、右眼を開けてるはずなのに右眼が開かない、という変な感覚に襲われて、ぱちくりぱちくりしてしまうことがある。実際は眼を開いていても眼帯で視界が塞がれているだけのことだ。右眼が「見えない」とはこういう感覚なのだな、と新鮮な気分になった。今日の線路沿いはざらざらした桃の皮のような空。桃色の空ではないのが味噌である。しかし我欲の強い夕空もあったものである。雲が赤紫色のなかに濃淡浮かび上がって輪郭が空中要塞のようだ。少しずつ右に流れていく。雲にも階層があり、低層の雲が、流れ、黒い。ざらざらした桃の皮のような空にも境目はあって、何故その境界より先まで染めることが出来ないのか、私には分からない。ただ段々と焼けて深まって何処までも遠い。赤い壁のアパートはこの世の終わりまで静かになることはないのだろうなと思う。部屋に帰ったら眠くて寝転ぶことしか出来ない。執筆も読書も、音楽を聴くことすらも怠くて、兎に角、横になっている。もう眼の充血もすっかり収まって、コンタクトレンズを嵌められない以外は日常生活に支障はなくなった。でも仕事用の眼鏡を手に入れるまでは、最低あと二日は眼帯を使おう。昼間のうちに新しい眼帯と目まわり専用洗浄綿を買った。これで眼が痒くなったときに安全に眼元を拭くことが出来る。艦これの遠征任務など消化しつつ、前回挙げた日記の細かい表現を修正して、次の日記の編集のためにメモ帳から6月21日までの分をコピーしたのだけど相変わらず文量がとんでもない。二千円課金して二十枠保有艦数を増やした。艦これの任務消化も落ち着いたし、遂にイベント掘りかE-4攻略に向かおうと思ったけど、今日は殊更に眠気が凄まじい。ジェムソンのロックを二杯煽ったせいで猛烈に加速した眠気に何度もスマホを落っことしそうになり、E-3掘りを二回やったところでふわふんっと眼が回るような幽体離脱が始まったので、今日は夜更かしを諦めて寝落ちてしまおう。右眼はともかく、左眼がちょっと痒いのが怖い。流石に両眼が遣られたら何も出来なくなってしまう。これは、何も出来ない世界。私は海辺の街だか酒屋だかでクイズをさせられているのだが、そもそも喋れないのだから何も出来ないのである。現実でないということは最初から分かっているのに、私には眼を覚ます術がないのだ。喋るどころか息が出来ない。幻惑に溺れながら呑気に私に出題を繰り返す誰かに必死に抵抗を試みるが、こちらは窒息しないだけで精一杯だ。私は知らないおじさんと軽く酒を飲み交わしたり、ホームセンターの別館に迷い込んだりと、時々知らない場所に馴染むこともあったけれど、大半が凶悪な金縛りだった。正直死ぬかと思った。これが一晩続いたら、いつぞや悪友が見た、何処まで行っても眼が覚めない悪夢になるのだろう。何かに縛り付けられて動けない怖さを思い知った。まだ寝床に落ち着いてから三十分程度しか経過していない。あんなに苦労して脱出してきたのに、夢のなかの辛辣な登場人物の顔すら思い出せない。息切れが一向に収まらない。折角強い眠気に身を委ねて爆睡してやろうと思ったのに、アルコール摂取と寝る前の栄養ドリンクの組み合わせが悪かったのだろうか。今夜は長い戦いにならなければいいのだけど。再び、何かに物理的に引っ張られるような、得たいの知れない無意識への吸い寄せが始まる。もやもやっと視界がブレて意識が揺らぐ。その揺らぎの向こうにきちんと飛び込めたら、私のこの孤独な戦いなど意味がなかったはずなのだけれど。私は二度この悪夢が続かないように、ちゃんと酔い醒ましの水を飲んでおこう。既に私の言語中枢は半分殺されている。焦点が合わない。知らないものが見えている。眼は開かない。喉が乾く。震える。何を書いてるのか自分でも分からなくなってきた。言葉が震える。言葉が震えている。言葉が振動して熱を持って離散する。水を飲む。水を飲んで私は震える。歯がカチカチする。胸が痛い。胸が気持ち悪い。神経が剥がれている。既に悪夢は始まっている。私の半分は夢の悪魔に奪われている。諸君、明日私が悪夢の回廊で窒息せずに無事に目覚めることが出来たら、また会おう。最後に、誰か、助けて。日記の頁を改める。


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個人文芸サークルLousismが何かしら文章を投下するために使います。