見出し画像

「若者の〇〇離れ」じゃない。カネが無いんだよ!

働けど働けど、我が暮らし楽にならざりけり。

ここ数年、経団連をはじめとする大企業の経営者やマスコミ報道では、さかんに若者の「○○離れ」が指摘されてますよね。話題になったものを並べてみると、こんな感じになります。

▼話題になった「若者の〇〇離れ」

第1位: タバコ
第2位: 新聞
第3位: ギャンブル
第4位: ゴルフ
第5位: 恋愛
第6位: 車
第7位: ゲーム
第8位: 結婚
第9位: カラオケ
第10位: お酒
第11位: テレビ
第12位: 海
第13位: 読書
第14位: 年賀状
第15位: 音楽

出典

車を持っていない20代以下の社会人のうち約6割が車を購入する予定がないと回答
出典

20代が外出をしなくなり、休日の外出回数が70代を下回る
出典

20代の約45%がお酒をほとんど飲まない。男女ともに「モテない」人ほどお酒を飲まない傾向がある、ということも明らかに。若者の「酒離れ」と「恋愛離れ」が併せて進行しているようだ
出典

最近では、最新のファッションを引っ張るのは若者という常識も完璧に崩れつつありますね。。。

マスコミは毎回「若者の○○離れ」として分析っぽく書いてるけど、若者が離れてしまっている全部に共通するのが「お金かかる」ということ。そして、お金かかるものほど広告しなきゃ売れないから、広告で食ってるマスコミは必死なわけです。

▼お金を使わないんじゃなくて、「使えない」

その背景にあるのは、非正規雇用の増加。
給料は上がらない、年金も老後になったとき残っているか分からない。
こんな状況だと、お金を使うのはリスキーですよね。

女性労働者の4割は非正規雇用だ(実数だと755万人)
出典

4人に1人は、200万円に満たないワーキング・プア
出典

「今の時代、リストラ当たり前、給料上がらないどころかボーナスもない。共働きしないと結婚生活厳しいし子育てにもお金がかかる。年金はおそらくない。普通の人なら危機感持ってるよ。そんな中で使う人なんていないのが普通」
出典

「老人優遇社会の生け贄となって必死に働いて、大量の税金等とられているので、それどころではありません。毎日の食事はモヤシか○友の不味い食パン」
出典

▼男性の収入も増えていない

男性の平均給与は30万4千円で1997年より少ない
出典

給与額はまさに失われた20年であり、デフレ時代と言えます
出典

▼その一方で、企業の内部留保は過去最大に

18年度の金融業・保険業を除く全産業の「利益剰余金」、いわゆる内部留保は463兆1308億円
出典

08年度以降毎年増え続け、7年連続で過去最大となった
出典

ところが、未曾有の人手不足だと言われる中でも、働く人の給与は一向に増えていないのです。
さらに悪いことに、消費者物価はジワジワと上昇しているため「実質賃金」は減る傾向に。

労働者=消費者という観点を持たないまま、労働者への賃上げを拒み続ければ経済全体が衰弱死していくだけだと思うのですが。。。


ここまで読んでいただき、どうもありがとうございます!

多くの人に読んでもらい、この情報を広めていただきたいので、基本すべての記事を【無料公開】にしております。

記事が気に入ったら、ぜひ【缶コーヒー代】程度のサポートをいただけると非常に嬉しいです!今後も、皆さんに役立つ記事を配信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

記事が気に入ったら、ぜひ【コーヒー代】程度のサポートをいただけると非常に嬉しいです!今後も、皆さんに役立つ記事を配信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。