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毎年恒例6月になったらすぐに、これ

 今年も6月がやってきた。車で1時間弱、毎年海がある方へ向かう。目的は、「6月に入ってすぐのウニを食したいが為」である。
 この時期のウニの魅力はなんといっても箸で持ちあげても身がくずれにくく「プリッ」としていること。しかし、この時期を逃すとたとえ1週間とはいえ「トローっ」「ペター」という食感へ向かっていく。
 完全なる個人的な好みの問題であり、いい悪いの問題ではない。来年もその次もきっと、プリっとしたウニに会いにいく。

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 前半にこんなことを書いていれば、たいがい「ああこの人、うに大好き人間」とおもうと思う。でも以前はたべられなかったし、いまでも、すしの王さまは個人的に「まぐろ(特に赤み)」だとおもっている。
 しかも、ウニをたべにいく場所はじつは「すし屋」じゃない。車で1時間弱かけて向かう場所は「市場」。
 そこでウニを買い、船や釣り人を遠くからながめ、港だったり、山のうえで絶景をながめながら、自宅で準備してきた酢飯などとともにウニを味わう。ことしは運良く「アカウニ」が手に入ったのでとても満足した。

 ただ、「安くすませたいのか?」といわれれば半分正解で、すこし違う。
 実は同じくその街に、わたしが食べてきた中で一番おいしいすし屋はある。しかしある事情で遠のいてしまった。その店は「地元民常連主義」。イチゲンさんを断っているわけではないのだが、接客態度がそれを物語っている。何年通っても結局馴染めなかった。
 年々、おしゃれな店・話題性のある人気スポット・高級店 ……疲れてしまったのだそういう空気に。おいしいものは気持ちも味も素直に楽しみたくなったので切り替えた。
 たまには話題性のある場所にいくこともあるが、やはりこれは気分転換だなあとかんじてしまう今の自分がいる。無理はしない、これが今の自分のモットーだ。



※画像はサイトPixabay より。

<a href="https://pixabay.com/ja/users/werner22brigitte-5337/?utm_source=link-attribution&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=image&amp;utm_content=54986">Brigitte Werner</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=image&amp;utm_content=54986">Pixabay</a>からの画像


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