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『入門 考える技術・書く技術』 読書メモ:簡潔に、明確に、具体的に

作者:山崎 康司
ページ数:163
出版社:ダイヤモンド社


読んだきっかけ

読書メモを書いてからアウトプットについて本を読んでみたりしたけど、文章作成についても興味が湧いてきた。もともと文章を書くのは嫌いじゃないし、もう少し良い感じの文章を書けたらと思って。

それと実はバーバラ・ミント氏の『考える技術・書く技術』は読んだことがある。流し読みだったけど。文字がビッシリ書かれた分厚い書籍だったから、読み込まずに諦めてしまった。ごめんなさい。

という挫折もあったので『考える技術・書く技術』の解説本と思い、手に取った。だけど予想と少し違った。オリジナルの「ピラミッド原則」を下敷きにしながらも、日本語に合わせたビジネスライティングのコツについて解説してる本。分かりやすいし、とにかく参考になった。


ざっくり要約

・そもそも日本語は論理的に考えづらい言語である
・論理関係が曖昧になる「しりてが接続詞」は使用注意
・文章は簡潔に、明確に、具体的に書く
・書き始める前にピラミッド原則を使ってアイディアを整理しよう


感想

よくビジネス系セミナーで「文章は簡潔に書きましょう」とか「結論ファースト」とか教えられるけど、具体的にどうすればいいかは濁す。その点でこの本は、ライティングにおける方法を解説してる。文は句読点で繋げずに可能な限り単文にして区切る。論理関係が明確な接続詞を使う。などなど。

特に勉強になったのが「しりてが接続詞」を使わないこと。日本語の「し・り・て・が」は複数の意味で解釈できる曖昧な接続詞として使わないことを奨励している。読み手を混乱させ、メッセージが伝わらないのは一番避けたいこと。だけど日本語で使わずにいられない言葉だし、難しいところだなと思った。まぁ意識して極力使わないようにしよう。

あと本書前半は、ピラミッド原則を使ってアイディアのまとめ方を解説してる。ライティングだけじゃなくとも、プレゼンとか企画書とかビジネス全般で使えそうだなと思った。

せっかく読書感想文として文章を書いてるので、実践していきたいと思うところ。この本で解説してるピラミッド原則は分かりやすいし、例題も割と出してくれて実践のイメージがしやすい。

中でも「1日1回ピラミッド」は取り組みたいと思った。これはメールなりニュースなりの文章を1日1回分析する練習方法。継続するとロジカルな文章作成がつくらしい。

バーバラ・ミント氏の本はまた再挑戦したい。気が向いたらだけど。

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