見出し画像

私にとって「優良」企業

求人掲載を作成している時、意図せずして「優良企業」という単語を記載してしまうことがあります。

取引するときは「帝国データ」の簡略版を必ず確認しているのですが、財務状況が良くても退職者が多いかもしれませんし、入社してみなければ「優良」なのかどうかわかりません。当然、口コミサイトや入社した人のフィードバックだけでは偏りがあります。

例えば「優良企業」で検索すると、色々出てきます。

まぁ、そういうことなのだろうと思います。

でも、受け手の側で変わるもので、

「待遇は良いし早く帰れるけど、暇で自分が成長できる環境か不安」「会社は儲かっているけど、社員は使えない奴ばかり」「入れ替わりの激しい会社だけど、私には合っている」「制度などは整っているが、女性の管理職は少ない」など、長所と短所は紙一重だったりします。

そんな中、意図せずして「優良企業」と記載してしまう企業がいくつかあり、私にとって「優良」とは何か考えました。

・空気抵抗を感じない

これは、ラフィンノーズという有名なパンクバンドの人が「良いライブとは何か」聞かれて答えていたものと同じになりますが、会議室に通されるまで、商談中、メールでやり取り中、電話中、上司が出てきた時、どの場面においても「空気抵抗」を感じないで、スッといける企業です。テーブルの反対側が誰か一人が一方的に話しているのではなく、和やかな感じがあり、こちらも思わず「ぶっちゃけ」話ができるような環境の企業は、間違いなく「優良」ではないかと思います。

・決裁が早い

会社規模に関わらず、また承認プロセスにも関わらず、決裁の早い企業があります。早い企業は会社の中のコミュニケーションが取れているからではないでしょうか、遅い企業は上下、ないし部門間にコミュニケーションが無いのではないかと思います。

・基準が明確である

「優良」と思える企業は、採用基準、入社後の評価基準、キャリアプランなど、明確に伝えることができるところが共通点です。

・相手を下に見ていない

業者などに対し見下した対応をする企業があります。昔から小売店が仕入れ先に棚卸や販売や陳列を強要したり、下請けに理不尽な言いがかりをつけて買いたたいたりという例は新聞にも取り上げられていましたが、取引先に対して立場を振りかざすような人が一定数います。人材会社も数多とあり、それぞれが売りこんでいますので、見下した対応をされることがあります。でも、出入り業者をパートナーとして尊重できない企業が、社員を尊重することは絶対にないだろうと思うのです。実際にブラック企業で有名な企業は共通して酷い対応です。

・メールの返事が朝にくる

金曜日の夕方は週を越さないという仕事で正しいと思いますが、月から木までも、前の晩か朝一に送ったメールに対し、夕方遅くに返信してくる企業が大多数あります。それでは相手の対応は翌朝になり、コミュニケーションのテンポが悪くなります。そして夕方に来る企業はその担当だけでなく、担当が変わろうと、上司も含めて同じ傾向にあります。つまり残業をダラダラしている企業なのでは無いかと勘繰ります。

ところが「優良」企業に共通しているのは、どの担当も午前中に返事が来ます。テンポよくコミュニケーションが取れるのですが、先方内でも同じ感じなのではないかと思っています。ゆえに残業も多くないイメージです。

会社の文化は、個々の担当に知らずのうちに伝播しているのは間違いなく、「優良」企業というのは、「良い」文化が人を作り、組織化されている企業ではないかと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?