職歴ボカシ

通過しやすい書類とは⑯ 【通販から学ぶ】 職務経歴書 実践

それでは、実際に作成してみましょう。

今までのおさらいをしますと、応募企業は、ベンチャー企業の営業プレイングマネージャー。若手スタッフを2-3名従え、法人顧客への営業。新規開拓もあります。

デフォルトの「■職務要約」は以下の様になっていますが、通す書類を作成するために変更していきたいと思います。

「○○大学□□学部卒業後、○○証券株式会社に入社。□□支店営業課配属後、OJTを経て投資商品の基礎知識を積み、その後x年xカ月間、事業法人・富裕層に対する新規開拓営業を担当。x年度より、自身の営業に加え、育成担当者として、新入社員の教育・営業支援を経験。また、所属支店にて開催される投資家向け投資セミナーの講師を務めた。」


まずは、通販の写真をヒントに持ってくるキーワードを列挙しましょう。

まずは「イメージ写真」、つまり入社後のイメージができる文章は以下です。

①「○○証券株式会社において、■■社など大規模クライアントを開拓し、個人的信頼の元、大型受注を得る。営業方法については、チームスタッフにも情報提供し、個人プレーよりチームプレーを重視し、課としての予算達成を意識」

次に「商品単体写真」、あなたの全体像が見える文章です。

②「証券会社にて、5年5か月間、事業法人・富裕層に対する新規開拓を担当、さらに直近2年間は自身の営業に加え、育成担当者として後輩育成。プレイングマネージャーとしての基礎をつくる」

また「商品詳細写真」や「パーツアップ写真」で、強調したいポイントを抜き出しました。「新規開拓の件数や企業規模」「チームスタッフがマネージャーに抜擢」「仕組みづくり」「新入社員を短期間で戦力にしてきた」など、色々ありますが、今回は以下のキーワードで行きます。旧来の営業方法ではない部分を作り出したことです。

③「今まで電話営業に頼っていた新規開拓を、FACEBOOK広告やリスティング広告に切り替えて、魅力あるランディングページを構築し、問合せを呼び込む体制に切り替えた」

この①-③を使って「■職務要約」を完成させましょう。

まずは①を強調したいと思います。
「○○証券株式会社において、■■社など大規模クライアントを開拓し、個人的信頼の元、大型受注を得る。営業方法については、チームスタッフにも情報提供し、個人プレーよりチームプレーを重視し、課としての予算達成を意識」

ここに②の要素を入れます。年数や全体像がわかるものです。

「○○証券株式会社において5年5か月間、事業法人・富裕層に対する新規開拓を担当。特に、■■社など大規模クライアントを開拓し、個人的信頼の元、大型受注を得るなど実績を作る。2年前より「育成担当」に抜擢され、プレイングマネージャーとしての基礎をつくる。営業方法については、チームスタッフにも情報提供。個人プレーよりチームプレーを重視し、課としての予算達成を意識」

という文面になります。

さらに③の要素を含めます。

「○○証券株式会社において5年5か月間、事業法人・富裕層に対する新規開拓を担当。特に、■■社など大規模クライアントを開拓し、個人的信頼の元、大型受注を得るなど実績を作る。2年前より「育成担当」に抜擢され、プレイングマネージャーとしての基礎をつくる。営業方法については、旧来の営業方法から、マーケティング部門を巻き込みSNSなどWebマーケティングを駆使した「問合せを呼び込む体制」への切り替えに成功。個人プレーよりチームプレーを重視し、課としての予算達成を意識した仕事を行ってきた」

これで、ベンチャーで必要な「販路」「変革」の要素も、マネジメントの要素も入った要約になりました。

どの職種でも、どの規模の企業でも、考え方は同じです。経験、未経験も同様です。

求人内容をよく見て、それに合わせて①から③の要素を書き出して、①の文章を軸に、②と③の要素を入れ込むことで、採用担当の目に留まりやすい「出だし」を作ることができます。

次は「職務経歴」について簡単に書きたいと思います。

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