入居希望者にも益々広がる衛生意識。withコロナで非接触・IoT賃貸は広がるか?

コロナの影響で、注目したいのが非接触・IoT賃貸だ。まだまだこれからの賃貸住宅だと思っていたIoT賃貸だが、衛生意識が高まる中で、入居者の心を掴む好材料となっている。

特に不特定多数の人が触れるエントランス部分で、非接触でカギの開閉や荷物の受け取りができるのは、安心材料になるようだ。

IoT賃貸とは、インターネット経由で、玄関やエアコンなどを操作できる賃貸住宅のことを指す。

具体的には非接触でカギの開閉ができる「スマートロック」や、出先からエアコンや照明などの操作ができる賃貸住宅をいう。筆者が初めてIoT賃貸住宅について取材したのは、2年前だった。

それから徐々にIoT家電などの広がりによって、IoT賃貸も知られるようになった。コロナの影響によって、非接触・IoT賃貸を求める入居者やオーナーは増えているのだろうか?

すでに135棟のIoT賃貸を手掛けているパナソニック ホームズ株式会社を取材すると、担当者は次のように話す。

「昨今では、賃貸オーナーさまの反応がよく、今の時代に適していると共感をえやすいですね。コロナ禍において、今後ますます非接触を求める傾向が増えてくると予想しています。そうした中で、特に推奨しているのがスマートロックです」

たとえば、同社が手掛ける賃貸住宅『ユアメゾン』のIoT・テレワークプランではスマートフォンとの連動で、非接触でのメインエントランスのオートロックや玄関ドアの施解錠ができる。また、宅配業者と非対面で荷物の発送も可能な「スマート宅配ロッカー」を用意している。

昨今では在宅勤務の人が増え、出前や配送サービスを利用する人も増えている。非接触の玄関ドアや非対面の宅配ロッカーは、感染予防の観点から、喜ばれそうだ。

すでにある物件に
部分的に導入することも可能!

IoT賃貸は、なにもゼロからの新築なくても、すでに所有する賃貸物件に部分的に導入することもできる。たとえば、どのようなものが導入しやすいのだろうか?

「部分的に導入しやすく、かつニーズの高いものは、WiFi設備です。インターネット光回線をお勧めしてしいます。それにスマート設備コントロール<例:パナソニック製AiSEG2>を組み合わせると、入居者はスマートフォンから専用アプリを通じて、外出先からエアコンや照明などの遠隔操作が可能になります」


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