旅の終わりは、いつも切ない。信州最終日。
朝の空気は澄んでいる。まだ街が起きていない、静かな朝。
わたしだけの旅に、終わりが近づく。
日常があるから、非日常があって、旅には終わりがある。わかってはいるけどちょっと切ない。
さあ、どこで朝ごはんにしようかな。
この日は平日で、定休日のお店が多かった。偶然見つけた素敵な喫茶店でモーニング。偶然の出会いって大好き。ワクワクする~!
レトロで味わいのある、素敵な喫茶店。店内では、出勤前のサラリーマンが新聞を読んでいた。いいよね、この地元に愛されてる感じ。
窓際の、端っこの席に座り、たまごサンドのモーニングをコーヒーで注文。まつげが綺麗な、すらっとした女のマスター(らしき方)の雰囲気が素敵だった。
まずサラダが到着。カリカリのベーコンがのっていて、食感と塩味がたのしい。
続いて、ふわふわで弾力のある分厚いパンが、かるーく焼かれている、切り込みを入れたトーストに、粗く刻んだ卵の具がたっぷり。優しいけれど濃厚で、美味しい。小麦の香りが甘くて、歯触りが最高。
ヨーグルトは、ちょっぴり珍しい、ラズベリージャムが、きゅんとする甘酸っぱさで。この器も素敵ですよね。下に向けてだんだんと細くなっている底に、スプーンの大きさがぴったりなのにも感動した。
どうしても食べたくなってオーダーした、朝食後のプリン。角張ったプリンの形が、なんとも良い。
そうそう、これまた、コーヒーが本当に美味しかったのよ・・・。最初はブラックで。途中から添えてくれていたミルクを入れて、二通りでたのしむ。
ああ優雅。
素敵なモーニングで、ゆったりと、最終日のスタート。
朝イチで、松本城のリベンジに向かう途中、駐車場の猫。旅先の猫って、なんかすごく良いよね。
一人で、てくてく歩く。
まだ全然人がいない、松本城の入り口に到着!!一昨日の午後来たときは80分待ちだったのに、このガラガラ具合!やっぱり早起きはいいね!
ああ立派で惚れ惚れしちゃう。黒い漆は、毎年塗り直しているらしい。すごいなあ。そして、どの角度から見上げても、その圧倒的美しさに、お城との別れが惜しくなりました。この街で暮らすのも、憧れるなあ。
天守からの眺めは絶景で、いつまでも居すわっていたいほど。ちょっと結構曇ってるけれど、良い眺め。
お城は階段がめちゃめちゃ急(ほんとに急!)なんですけど、警備員さんが至る所に立ってくれていて、声かけをしてくれました。今まで訪れたお城の中で、一番おもてなしがすごい。
さらに、帰るとき、「松本城おもてなし隊」として活動されている、3代目城主の小早川秀政さまと、登久姫(とくひめ)さまにお会いして、一緒に写真を撮ってもらうことができて嬉しかった。仲むつまじい様子でお話しをしていらしたんだけど、このお二人、本当のご夫婦なんですって。YouTubeでも、その素敵な関係が伝わってくる。
短い時間だったけど、本当に心から「おもてなし」していただいたというか。来た人を喜ばせようっていう気持ちが溢れていて、あっという間にファンになってしまいました。ほんとに松本城大好き(笑)
その後、敷地内の博物館をゆっくりまわって、松本の歴史を学ぶのも面白かった。
博物館を出たところのメッセージ。素敵だ・・・。
こういうのに弱いんですよね。電車の時間までもう少し、まち歩きをたのしみます。
さあ、最後は駅で、お土産を購入!
「まつもとー♩まつもとー♩」
特徴的な駅アナウンスを、頭の中でハモる。
いよいよ帰るよ、日常に。
おそば、りんごのおせんべい、牛乳パン、牛乳パン風味のサブレ。
充実した、一人旅でした。
旅の余韻とお土産を大切に味わって。また、私の日常を、日々生きていこう。
かけがえのない3日間をありがとう、信州。
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