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官民通してホテル業界が行うべき たった1つのコト -緊急事態宣言が開ける今、第二波に備えて-

こんにちわ、コロナショックの1番の副次的効果は、
サボらず仕事をするようになったこと、古民家宿LOOFの丸谷です。


さて、本日の24日、東京、神奈川、千葉、埼玉、北海道の5都道府県で、
25日に緊急事態宣言を解除する方針が発表されました。


1ヶ月半の緊急事態宣言は、本当に長かったー、これで外出を好きにしよう!
と言う方々も、たくさんいるのではないでしょうか。


でも、実は怖いのが、第二波の波。

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スペイン風邪も秋から冬にかけて襲った第2波は、
第1波より感染者数は10分の1にもなったにもかかわらず、致死率が4倍近くにもなり猛威を振るったと言われています。

そんな第二波がくる前提で、緊急事態宣言が解除される今、
ホテル・観光業は、官民が協力をして何をしなくてはいけないのか、
妄想を膨らませて、たった一つのコトを考えてみました。


【前提条件】〝命〟も〝経済〟も、どちらも守らなくてはいけない

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 参照:トラベルジャーナルオンライン 〝コロナ引き金にホテル・旅館の倒産加速 特需依存の急成長にもろさ〟

この数ヶ月間、政治家と経済家の「〝命〟か〝経済〟か?」の答えのない議論がなされていて、何が正しいのか分からない状態が続いていたように思います。

ただし、結論から言うと、「命も経済も」どちらも守らなくてはいけない。
これ以上、自粛が続くと経済ショックによる「命」を守れなくなってしまうからです。

僕たちが行っているホテル業は、経済ショックが顕著で、
4月の宿泊業倒産は25件(前年同月は2件)と、倒産が相次いでいます。

5月のGW需要、今年のオリンピック需要を逃した宿泊業は、
さらに倒産が相次いでいくのは確実でしょう。

ワクチンが開発され、全世界に行き渡る1年半〜2年の間はしっかりと生き残ることが、観光業、宿泊業の当面の目標になるのではないかと思います。


そして、第二波がくる前提で考えた時に、
今回の第一波の「経済よりも命をまもる」から、「〝命〟も〝経済〟もまもる」
と言う視点でたった1つのことを行政、業界団体、ホテルが協力しあって行う必要があります。

【 行政編 】コロナ対策認証の発行 - 正しく恐れて、安心安全の空気の骨格をつくる-

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今回、新型コロナウィルス(COVID-19)の対応対策において、
政治の影響力を強く感じた1ヶ月半だったように感じます。

緊急事態宣言により、〝自粛〟という空気の骨格を政治が作ったことで、
この数ヶ月間、医療体制の崩壊を守り、「命」を守ることができたのだと思います。

次は、〝命〟も〝経済〟もまもる空気の骨格を早急につくる必要性があります。


では、どのようにして〝命〟も〝経済〟もまもる空気の骨格をつくるのか?


それは、近隣アジア圏のシンガポールのSGクリーン認証(https://www.sgclean.gov.sg)の発行に学び、
日本政府、各都道府県が、コロナ対策を徹底しているホテル・旅館に認証を発行すると言うもの。

SGクリーン認証は、消毒衛生管理において最高レベルのコミットメントを達成していると認められた企業に対してシンガポール政府から認定される制度です。

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参照:SGクリーン認証(https://www.sgclean.gov.sg)より引用

今回、新型コロナウィルスがどのように感染していくのか??わかってきていることも多々あります。
その感染経路を徹底的に分解して、どのような対策をすれば良いかガイドラインを作成し、

それらを実施しているホテル・旅館に、政府お墨付きの認定証を発行すると言うもの。
通常のSGクリーン認証に加え、コロナ対策(不活化効果のある洗剤使用や、ソーシャルディスタンスを保った運営オペレーションなど)の項目を作成するコトで、対策をうっているホテル・旅館には安心して泊まれるよと言う空気感を作って欲しいと思います。

【  業界団体編 】コロナ対策認証の見える化 - 安心・安全を見える化する-

5月に入って、各ホテル業界団体が立て続けに、感染症対策ガイドラインを発表しています。とても、良い傾向にあるように思えます。

が、一つ欠点があるのが、それを行っていることが〝見える化〟していないコト。
予約するお客様が、安心して予約できる仕様になっていません。

ホテル業界 / 旅館業界団体が、コロナ対策を行っているホテル業をまとめ、掲載する。

そして、それら業界団体がまとめたものを、じゃらん、楽天トラベル、一休、RELAX、Booking.comなどの主要OTAが、コロナ対策ホテル一覧として掲載をすることで、お客様が安心して選んでいただけると言う取り組みを行う。

大変な今だからこそ、業界団体、OTA同士の垣根を超えて、同時に全国の宿泊施設の見える化を行うことが大切になってくるように思います。

【 各ホテル・旅館編】コロナ対策をわかり易く伝える - 安心・安全をわかり易く伝える-

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古民家宿LOOFでは、5/4に新型コロナウィルス(COVID-19)感染症対策 運営方針の変更を行い、動画で対策内容を徹底してお伝えしています。

http://loof-ashigawa.com/infobox/20200504info.html


星野リゾートでも5/14に同様の取り組みを最近発表されています。

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https://www.hoshinoresorts.com/information/release/2020/05/89320.html

とにかく、きていただけるお客様に安心して宿泊していただける環境を整え、

発信していくことで、WITHコロナ時代を生き抜くホテル・観光業にできたらいいと思う日々です。

今こそ、官民で協力し、観光・ホテル業を守っていくべき時が来ているのではないでしょうか。


今日は、このくらいにして、近々、各ホテル・旅館が、具体的な施策をどのように打てば良いか。

勝手に妄想を膨らませ〝ホテル・旅館業のwithコロナ時代における10の打ち手〟を紹介していきたいと思います。

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