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HACHIさんの『Rainy proof』を聴いて

MVが公開されたので感想を記録しておきます。

 第一声から間違いのなさ。またこの曲も好きになるな、という確信。光の向こうへではHACHIさんの「ここまでやれんぞ!!喰らえ!!」という全力ストレートな歌声が楽しめましたが、今回はテーマに対する歌声による描写力がとんでもない。テーマに対して歌詞があって、その歌詞の色を汲み取って表現するのって自分で歌詞を書いてたとしても難しいと思うんですけど『突き放す』とか『がんじがらめ~こんがらがって』とかすごい繊細でたまらんですね。最初の『首都高』っていう一見すると無機質なワードにさえ、曲の雰囲気がこもってるのすごすぎ。
 あと、具体的な名称がわからなくてココスキ!!としか言えないんですが『君の無邪気な声が』の「な」で展開的には盛り上がるけど母音はちょっとハスキーになるところが大好きですね。歌い出しの母音が「あ」の所はばっちり当てるですけど、場所によってはハスキーにするとか巧みじゃん……ってなります。サビの『Rainy proof』『Rainy blue』もこの母音がハスキーしてるかどうかで大分印象が違ってるんですよね。最初の『Rainy proof』のプルーフの『う』はしっかりでてるんですけど、落ちサビの『Rainy proof』なんかは母音がハスキーになってて「やっちゃってるな……そんなんやられたら死んじゃうじゃん……」となりました。ほんと歌声大好きです。

 歌詞の話もしましょうね。居なくなった彼氏の存在を意識させるものとしてタバコが出てくるのはよく見ますね。でも、女性側がタバコやめてるパターン初めて聴きました、また違った趣になりますね。コレサワの「たばこ」をカバーされてたあたりから作詞されてた海野水玉さんが拾ったんでしょうか。タバコの暖かさとか燻るイメージを大切にしてるんでしょうかね。未練たらたらじゃなくて、確かに終わったんだけど燻る恋って感じでこれがまた雨の描写にマッチしてサイコーですね。途中で入るペトリコールっていう単語も歌い方がコーラス?っぽくなってる所で入れることで悪目立ちしてない感じがさりげなくて好きです。

 映像の話もするんですけどノノルさんやっぱモチーフの入れるタイミング絶妙ですよね。rainproofで防水の意ですし、全体通して雨のイメージが強いんですけど煙の演出を差し込むところとか、聴いてる側のイメージが後押しされてすごい好きです。車とか助手席とかの歌詞の拾い方と雨のイメージとの合わせ方もすごいです。あと気付いてヤバイなと思ったのは2番でサビがBlueになる布石?として一瞬赤い果実の画を差し込んでる所ですよね。赤が出ることで歌詞の「青」が際立つって寸法ですかね。ヤバ。あと2回目のペトリコールのところ雨に濡れた杉?の画をさりげなくさしこんでくるところなんかほんとすごすぎですよね。いや~策士。(映像知識0なのでここに書いてあることはまちがってるかもしれませんので悪しからず)

 最後に、はちたや2ndシングルおめでとうございます!!ステキな曲を、歌を、ありがとうございます!!と言っておいて感想を書きなぐったnoteを締めたいと思います。

 

 

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