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股旅CENTRAL_day6_金沢

今日の北陸は終日雨が降ったり止んだりのぐずついた天気。
昨日は半袖でもよかったぐらいだったのに、
一転アウターが必要なほど気温が下がった。

金沢の街を昨日のうちに見ておいてよかった。
今日だったら厳しかったな。

IRいしかわ鉄道なるものに乗り込み、私はある場所に向かっていた。

私鉄なのにJRそっくりだ。
それもそのはず、つい十数年前にJRから分離して車両や駅をそのまま使っているとのこと。

列車は県境を超えて富山に入る。
また来ちゃったよ富山。
明日行くのに。

これで福井を出たあと金沢→富山→金沢→富山と右往左往を二回り。

それよりも都会人の私がアゲアゲになるのはこちらである。JR城端(じょうはな)線。北国特有のディーゼル車だ。
もちろん駅についてもドアは自動ではない。
自分でボタン押して開けるやつ。

北陸はJRの分類では西日本になるらしい。

かくして金沢より1時間。
辿り着いたのは無人駅、
油田(あぶらでん)駅の目の前にあるのがこちら。

北陸唯一のウイスキー蒸留所である「三郎丸蒸留所」こそ本日の目的地。

1952年より70年以上に渡ってウイスキーを作っているこちらの施設を見学させていただいた。

世界で唯一、鋳物のポットスチルで作るウイスキー。

そしてアイラ島のピート(泥炭)。

これらによって作られた珠玉の1本がこちら!

"三郎丸蒸留所ブレンデッドモルト Batch1"!

いやうまい。スモーキーでモルティ、
ピート香もそこまで強くないのですいすい飲める。これはコレクションとして常備したい!

蒸留所限定販売、ここに来た人しか買えない代物である。2本買った。

※極貧旅なので新宿三丁目King Biscuitオーナー、アラタ君に泣きついてお店の財布を使った、持つべきものは友…


東京に戻ったらBAR一人旅で飲めます、これは本当にうまいのでウイスキーフリークの皆様お楽しみに。
私も例のバーカウンターでこれをやるのが楽しみです。

いや本当に辺鄙な場所だったけど
(蒸留所ってのはきれいな水がある立地が絶対条件なので必然的に辺鄙なところになる)、来てよかった。素晴らしい時間を過ごせました。

再びディーゼル車などに揺られること1時間。
またもや金沢に逆戻り。

これで金沢→富山→金沢→富山→金沢。
まる2往復達成。なにやってんだわしゃ。

小腹がすいたのでご当地金沢発祥、ゴーゴーカレー。
ルーが黒い金沢カレーというやつだ。

時間が進むにつれて雨はだんだんと強まる。

ゆうべ急遽撮影依頼をくださった依頼主と待ち合わせ。

なんと先日福井で家族撮影をさせていただいた方が、ここ金沢でリピートしてくれたのだった。
何度も言うが極貧旅なので本当に助かった。

雨の当たらない駅地下で撮影。ありがとうございました。


例年の春の旅より半分ほど短いこの旅は今日が中日だった。
明日から後半。残るは富山、新潟、長野だ。
天気は回復するらしいが、そのかわりに気温はどんどん低い土地へと移動する。

どうして私は薄手のブルゾンしか持って来なかったのか。
後悔先に立たず。旅は続く。

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