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なぜ、異世界に行ったことがあると就職活動で有利なのか? ~就活で差をつける10のテクニック~

 俺はイベントサークルの副代表で、オリンピックボランティアとしての活動経験もある。面接のときはいつも胸をはってそれをアピールしてきた。
 ――今、俺はそんなものが実戦では何の役にも立たないことを実感させられている。
 とある大企業の面接を受けに来た俺は、マナーに則り3回ノックをして扉を開けた。
 だが、その先に待ち受けていたのは机と椅子と張り付いたような笑みを浮かべた面接官ではなかった。
 生暖かい風が吹く森の中、どう考えてもビジネスマナーに反している粗末なボロ布を腰に巻いた緑色の小人。ファンタジーに出てくるゴブリンが3匹、棍棒を構えて下卑た笑みを浮かべていた。
 俺は目をこすり、振り返った。背後にあったはずの扉は消えていた。
 迫りくる怪物達。どうにかして、奴らを倒さないと、就職どころか未来がない。
 だが、一体どうすれば倒せる? 俺には何が出来るっていうんだ……そうか! こんなときは!
 
 その1.自己分析をしよう。【続く】

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