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天 才 作 曲 家 、 筒 美 京 平 さ ん 。

10月7日、先週の水曜日にお亡くなりになられました。
心からご冥福をお祈りいたします。


歌 謡 曲 。
おそらくその呼び名が一番ふさわしそうですね、間違いなく日本の歌謡界を支えていた偉大なる作曲家の方です。なんと言うか筒美さんの作った曲は、どこか気が利いている感じで、おっ!この曲は筒美さんっぽいかなぁ...、何とな〜くそう気付けるようなメロディーでした。小室哲哉さんは唯一比べることのできそうな作曲家なのですが、小室さんの作る楽曲ほどアカラサマではありませんでした。

優しい切なさ... そんなメロディーのような気がします。

画像はシングル・レコード盤のジャケット。保管場所をしっかりと記憶せていたのでササッと撮ることができました。筒美さんの作られた曲にあの松本隆さんによる作詩、編曲は様々なジャンルを手掛ける川村栄二さん。そして、ヴォーカルにデビュー前の飯島真理さんを起用している隠れた名曲のオリジナル盤です。たしか飯島さんは、坂本龍一さんにプロデュースされる以前の歌唱で、弾けるくらいの初々しさが感じられます。

リ ン ゴ の 森 の 子 猫 た ち

この曲については、いまだに神曲と呼ばれるアニメソング、God Knows...を作曲された神前暁さんも好きだったことを公言されています。神前さんの作られたメロディーを聴いていると、何だかリアルに切なくなってくるですが、筒美さんに影響されていると考えれば妙に納得してしまうのです。

ボクはもう随分と年齢が行ってしまっているので、リアルタイムで音楽を追い求めることはありません。それでも先日、note でカナシバリさんがお勧めしてくださっている King Gnu にはちょっと感動しました。ボクの音楽ルーツはソウルミュージックにありますから当然あの楽曲や演奏はハマりやすい。

だけど...、ソングと申しましょうか 歌 としては聴いていません。

配信でアニメを頻繁に視聴しますので、アニメソングなら比較的リアルタイムで聴けてそうな気がします。その中ではAORと思える渋谷系のROUND TABLEのメンバー、北川勝利さんの存在は特別に感じられます。ちょっと昔の作品になってしまうのだけれど、牧野由依さんの歌われた「シンフォニー」なんか最高でした。同メンバー、伊藤利恵子さんの作られた「横顔」も凄まじいんだけど...。最近はどうなんでしょうか? 鈴木みのり さんの「 Crosswalk 」で極めちゃった感がありましたから、次に進むのも難しそう。アニメソングなのかは疑問があるものの、清竜人さんの作られる楽曲は超前衛的な作風にも関わらず、いつだって切なくも美しくメロディーを聴かせてくれます。


筒美京平さんのように、魅力的なメロディーを量産できる人物ってやっぱり貴重な存在ですよね、はっきり言って人類の宝物です。

5曲以上、自分のハートを震わせるほど感動させてくれた作曲家について、ボクは特別な敬意を感じています。もちろん筒美京平さんは該当しますが結構この曲数になると難しい...、読まれている方はご自分でも考えてみてください。

すでに名前をあげさせていただいている作曲家の方々は、坂本龍一さんと曲数の少ない伊藤利恵子さんを除いて皆さん該当しています。せっかくですからボールド化の機能を使いますね。

海外ならどうかな...、Burt Bacharachさんは完全に該当してますね、きっと誰もが納得しそうな Paul McCartneyさんだって該当しています。日本ではドラマの主題歌で有名だった Jim Steinmanさんもそう。Billy Joelさんも入るかも知れないなぁ。詳しくは知らないものの、Marvin Gayeさん、Barry Manilowさんたちも該当しているような気がしますから、認識できていない作曲家の方々だってそれなりの数人がいるはずです。

そして、確か美メロでしたっけ? 前世紀に大活躍していた Babyfaceさんが頂点だったのかもしれません。彼の作るメロディーは、聞けばすぐに作曲家が思い浮かぶ小室さんのような感じでした。曲数も驚くほど多い。時期を同じくして活躍していたGUYの Teddy Rileyさんは編曲を含めての音楽作品ですからメロディーメイカーとは若干異なるような気がします。小室さんも本来はテディさんと同じ、編曲あっての才能でした。

そういえば、女性虐待疑惑のある R.Kellyさんも完全に該当する偉大な作曲家だとボクは思っています。彼の作るメロディーは切なくも美しい...、そしてテディを駆逐したほどの編曲センスも持ち合わせていました。本当に犯罪者であるのなら罪は罪として償ってもらういましょう、しかし彼の作品の素晴らしさやその価値は、まったく変わりないのです。

う〜ん、やっぱり5曲って難しいでしょ?

Trevor Hornさんや、John Wettonさん、Christopher Crossさんたちでさえ残念ながら該当しないのです。一曲でも感動させてくれたのなら本当はそれで充分なんですけどね。


ボクは日本人ですから、結局なんだかんだで日本の作曲家さんたちの作品に触れる機会が多い。例えば松任谷由実さんなどは、街の有線やラジオ、そしてテレビで流れていた松田聖子さんの歌唱による学曲を含めて5曲以上に達します。林哲司さんや桑田佳祐さんだって同じような感じでしょう、結局は筒美京平さんだってそうだったのです。あの小林武史さんは惜しいところでした...。

聴く方からしてみると専業作曲家の方が作られても、シンガーソングライターの方が作られても、曲だけを考えれば特に意識することはあまりありません。そうはいってもシンガーソングライターの方やグループ内の方たちご本人からしてみれば、その様相はまったく違ってくるのでしょう。「 自分の作品がすべて 」なのか「 自分の存在がすべて 」なのか。

小田和正
さんや財津和夫さん、大瀧詠一さんや山下達郎さんたちについては、ボクとしても彼ら自身の楽曲を聴き込んでそのメロディーに惚れ込んでしまった訳ではありますが...。先述の4名様とは状況が異なる大江千里さん。彼のことは大嫌いでしたが、REAL以降ご本人の楽曲や渡辺美里さんの曲を聞く限り繊細の極みで、作風の近い松任谷由実さんでさえ、あきらかに凌駕していると判断せずにはいられませんでした。


古今東西の偉大な作曲家の皆さま方
素晴らしい音楽をこの世に生み出してくれて、本当に有難うございます。

ボクは音楽系ではなく美術系のクリエイター。デザイン職ですから基本的に誰かのために創造しています。 あまり関係ありませんが、自分を表現するって言葉を聞くと居心地が悪くなってしいます。それは何故かと言うと、作品を極めるためなら自分なんて幾らだって捨ててしまえるような価値観だからです。

かつての一流画家たちだって、先達や他人の作品を模写してまでも上達を目指して鍛錬していますよね。そういった意味では、個性を磨くことに腐心せず、作品のクオリティーを磨くことに腐心するべきだと思っています。

絶えずクオリティーを磨いていれば、努力という名の削りカスが何層にも折り重なって、否応にも独自の世界感が形成されてくるモンなんですよね。

それくらいまで行いってしまうと、世界感ではなく誤用の世界観という言葉を使ったとしても、それほどの違和感はなくなることでしょう。

自分に負けず、続けるようにしたください...。
ってこと。



10月16日、考えるところがあって大幅な改訂と加筆を行いました。


ネットを見る限り、前日の10月6日に亡くなられた Eddie Van Halenさんについての記事は沢山あるのですが、筒美京平さんの記事はほとんど見かけません。エディさんの演奏はボクだって大好きでしたが、ほとんどの日本人はDavid Lee Rothさんをヴァン・ヘイレンさんだと勘違いしているのではないでしょうか? ギター好きならいざ知らず、普通に音楽が好きであったなら、筒美さんの情報こそプライオリティが高いと思います。時代だって被っていますからね。

例えば Lenny Kravitzさんの曲は弟さんが作っていたはずで、確かVanessaさんを奪い合っていたと思うのですが、そんなの皆さんお構いなしでしょ? お亡くなりになられてから人気の再燃した Michael Jacksonさんは、ソウルミュージックとしては忘れされていたところを、既出のTeddy Rileyさんによるニュージャックスイングを進化させた楽曲によって人気を取り戻したと記憶しています。もちろんボクは Quincy Jonesさんだって大好きです。

実際のハナシ、皆さんが音楽そのものを聴いて評価しているのか甚だ疑わしいところがあるんですよね。ファッションとして捉えてるんでしょうか。左脳系の傾向が強い人間は「 花は美しいと習うから美しいと判断する 」と思っているらしいのですが、実際のハナシ、皆さんはどう感じられているのでしょうか?


人類の半数は音楽そのものを聴けてない。

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