Logos&Rhema

男性。既婚。古今東西の古典的名著が好きです。愛読書は聖書。読書や哲学、思想、宗教、思考…

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男性。既婚。古今東西の古典的名著が好きです。愛読書は聖書。読書や哲学、思想、宗教、思考法などについて発言します。一方、実務の世界にも興味があります。勉強法、受験・資格試験対策、語学習得のコツなどについても発信していくつもりです。

最近の記事

ズボラ英語学習(10)ガイダンス編(10)中学英語を攻略せよ その4

中学校の教科書を理解し、音読し、暗唱するところまでやった。 さて、今回は仕上げに入る。 ふたつのことをお勧めする。 一つは問題集を解くこと。もう一つは多読・多聴である。 まず問題集。 勉強というと問題集を解くことと思っている人が多い。大きな間違いである。 理解があやふやな状態、定着があやふやな状態で問題集を解くと、自分が答えた答えを覚えてしまって変な癖がつく。 正解したとしても、たまたま正解しただけで実はよくわかっていなかったということはいくらでもある。しかし、自分は正

    • 古典的名著を読む前に、既存の教養を確認する(3)

      前回、ちょっと舌っ足らずであったところを補足したい。 既存の教養を確認するには、高校卒業レベルを目指すのを一つの目標にするとよく、それはセンター試験や新共通テストレベルの教養を手に入れるということだと述べた。 これは、センター試験や新共通テストの問題が解けるようになることを意味しているのではない。 もちろん解けてもいいのだが。 私が言っているのは、要求される知識の範囲や理解度のことである。 大学受験を経験した人たちは、たかがセンター試験か、たかが新共通テストかとナメてか

      • ズボラ英語学習(9)ガイダンス編(9)中学英語を攻略せよ その3

        ガイダンス編もそろそろ終わりに近づいてきた。 前回までは、中学の教科書をどのように理解するかという話。 今回からは、理解した内容をどのように定着させるか、だ。 結論からいうと、繰り返し音読して暗唱できるようになってほしい。だが暗唱はゴールではない。暗唱できるようになってから、さらに聴き続け、暗唱し続ける。 ここでどうしても強調しておかなくてはならないのは、ちゃんと理解した題材を使ってほしいということだ。 お経は漢文で書かれている。お経を覚えているお坊さんは多いし、一般信

        • 古典的名著を読む前に、既存の教養を確認する(2)

          前回の記事で、古典的名著を読む前に、既存の教養を確認すべきことを述べた。 今回は具体的に何を、どこまでやればいいか考えてみよう。 現在の日本社会における教養が学校教育を中心としたものとなっている以上、学校教育の内容を検討することになる。 ひとまず高校卒業レベル≒センター試験、新共通テストレベルの教養を手に入れることをおすすめしたい。 可能であれば公務員試験レベルとか、国家試験の一般教養科目レベルという目標もあっていいだろうが、ひとまず高校卒業レベルと言っておこう。 最低

        ズボラ英語学習(10)ガイダンス編(10)中学英語を攻略せよ その4

          ズボラ英語学習(8)ガイダンス編(8)中学英語を攻略せよ その3

          いよいよ文型、構文の話になるが、残念ながら中学生レベルの教材で文型、構文を独習できるものはきわめて少ない。これ一つで完璧、というものは私は知らない。高校レベルになってようやく、というところだ。 だから、今から書く内容は幸運にも身近に英語の文型、構文のことがわかっていて、教えてもらったり質問できたりする相手がいる場合のやり方だ。 といっても、そんなに目新しいやり方ではない。 英語教科書をコピーして、英文に自分でS、V、O、Cなどと記号を書きこんでいく。修飾語句は( )なり<

          ズボラ英語学習(8)ガイダンス編(8)中学英語を攻略せよ その3

          古典的名著を読む前に、既存の教養を確認する

          ここまで、古典的名著を読む意義について述べてきた。 古典的名著は、文明や社会の基盤となっている価値観が語られている本だ。 さまざまな文物について、その文明なり社会なりの基盤となっている価値観に基づいて体系的にまとめたものを教養といい、その教養を身につけ、それに従って、あるいは用いて生活している人を教養人という。 その文明なり社会なりが成立するに際して、古典的名著は解釈され、社会が安定してくるとそれが教育機関で教えられるようにダイジェスト版(つまり教科書や参考書)が作成され

          古典的名著を読む前に、既存の教養を確認する

          ズボラ英語学習(7)ガイダンス編(7)中学英語を攻略せよ その2

          その1で、中学の教科書、教科書ガイド、準拠問題集、文法書用意する、という話まではした。 今日はその続き。 現時点でどの程度の英語力がある人であれ、まず中1、中2、中3の教科書を読んでみてほしい。馬鹿にせずに中1から。 その際、カタカナ発音で構わないので、必ず朗読する。声を出すのが嫌なら、最低限度口は動かしてほしい。1回朗読してすぐにそのまま意味がわかったら次のセンテンスへ。わからなかったら同じセンテンスを何度か朗読してみる。 何度か朗読してみてもわからなかった場合、和訳し

          ズボラ英語学習(7)ガイダンス編(7)中学英語を攻略せよ その2

          古典的名著を哲学的・思想的問題意識から読む 脱洗脳・脱教育のすすめ

          哲学的・思想的問題意識から古典的名著を読む場合、私は目的は大きく二つにわけることができると思う。 古典的名著を、ある文明や社会の基盤となる価値観が述べられた本であると定義するならば、人が文明なり社会なりのどの段階にいるかで読み方は変わってくる。 ある社会が形作られる途上にあるならば、その価値観は、家にたとえるならば設計図のような役割を果たす。社会は一人で作るものではないので、その価値観を人に教えなくてはならない。 しかし、その社会が出来上がってうまく回っていくようになる

          古典的名著を哲学的・思想的問題意識から読む 脱洗脳・脱教育のすすめ

          ズボラ英語学習(6)ガイダンス編(6)中学英語を攻略せよ その1

          どの分野にもありがちなことだが、基礎は難しい。 英語もやはりそうで、基礎が難しい。 だから基礎を徹底的に固めようということになるのだが、どの分野でもありがちな、どこまでやりこんでも終わらないという事態に至る。 基礎はちゃんとやらないといけないが、「ある程度」のところで見切りをつけて、その「ある程度」を通り越したら先に進むべきである。 そして、もうちょっと基礎をちゃんとやらないとな、と思ったときに戻ってくるというのが理想的だ。 問題は、そこらへんの見極めである。 本来、ど

          ズボラ英語学習(6)ガイダンス編(6)中学英語を攻略せよ その1

          古典的名著を読む意義、目的についてさらに考えてみる

          前回までの記事で、時代の転換期に自分がいる文明や社会の基盤となっている価値観を述べている古典的名著を読み直すことの意義を語ってきた。 しかし、それ以外に意義、目的はないのかという問があるかもしれない。 大いにあると思う。あとあと語ることになると思うが、私はむしろそちらの問題意識の方が強く、その問題意識に従って本を選び、読んでいる。 具体的な事例を思いつくままに並べてみよう。 ・単に作品として好きだから たまたま好きになった作品がいわゆる古典的名著と呼ばれるものであった

          古典的名著を読む意義、目的についてさらに考えてみる

          ズボラ英語学習(5)ガイダンス編(5)単語はとりあえず後回し

          ズボラ英語学習は、どの段階で何をすべきか、何をすべきでないのかをはっきりさせて、力を注ぐところ、注がないところを決めるやり方だ。 学習の初期段階では文法、特に英語のセンテンスの構造(構文とか文型とか言ったりする)を把握できるようになることに全力を注ぎ、発音は後回しにすればいい、というのが前回までの話。 今回は、とりあえず単語も後回しにしていい、という話。 誤解してほしくないのだが、これは語彙力を増やす努力を否定するものでは絶対にない。学習の初期の段階ではそうだというだけで

          ズボラ英語学習(5)ガイダンス編(5)単語はとりあえず後回し

          「古典的名著とかって、読んでなんか意味あるんすかぁ?」という質問に答える

          前回は、ある書籍が古典的名著=その文明なり社会なりの基盤となっている価値観が述べられている書籍となる過程について説明した。 また、その社会がほかの社会に飲み込まれてしまったり自壊してしまったりする有様についても説明した。 さて、今回のお題。 なぜ古典的名著を読むのか。 軽く復習してみよう。 ある価値観が書籍という形で語られ、それがある社会の基盤となる価値観となり、それに基づいてその社会の枠組みが出来上がる。 そうすると、そのもともとの書籍の方は忘れ去られて、ダイジェスト

          「古典的名著とかって、読んでなんか意味あるんすかぁ?」という質問に答える

          ズボラ英語学習(4)ガイダンス編(4)

          今回は発音について。 最初に言っておこう。ある程度の段階までは発音は後回し。そのかわりあとで集中的にやる。 よって、発音の話はガイダンス編が終わってから。 はーい、本日の記事は終了! といきたいところだが、なぜかは説明しておいた方がいいだろう。 効率的なズボラをやるには、いつ何をやるべきか、その時点では何をやらないかはっきりさせないといけない。 あれもやらないと、これもやらないと、では力が分散する。 だから、今はこれは後回しにしよう、と決断しなくてはならない。自分のやって

          ズボラ英語学習(4)ガイダンス編(4)

          ある書籍が古典的名著になる過程

          前回の末尾で、次回はなぜ古典的名著を読むのかについてだと書いたが、その前にもう少し、古典的名著とは何かという点について語り足りなかったことがあるので書きたい。 古典的名著とは、ある文明なり社会なりでその書籍の中で述べられている共通の価値観となり、その文明なり社会なりがその価値観で動いているものであると、定義づけた。 平たく言えば、ある文明なり社会なりの骨組みとなっているのが古典的名著。 ここで考えてみると、なんでそんな風になったのかという疑問にぶち当たらないだろうか? 古

          ある書籍が古典的名著になる過程

          ズボラ英語学習(3)ガイダンス編(3) 文法学習の必要性について補足

          前回の記事を家族に見てもらってあまり評判がよろしくなかったので、予定を変更して前回の補足記事を書く。 まず前回のまとめから。 英語を勉強するにあたり、学習のどの段階でどこに力を注ぎ、どこで手を抜くのか明確にすることによって、最小の労力と時間で最大の効果を引き出すという話だった。 それには何より文法学習を優先させてくださいという内容。 しかし、「英文法を学ぶ」というと、文法をちゃんと学んだことがない人が増えていて、何をどうやったらいいかわからないという反応が返ってくること

          ズボラ英語学習(3)ガイダンス編(3) 文法学習の必要性について補足

          じゃあ、そもそも古典的名著って?(続)

          前回「じゃあ、そもそも古典的名著って?」というタイトルで記事を書いたら、家族から「意味がわからない」と叱られてしまった。 前回のまとめから入りたい。 どの時代、どの地域の文明にも、その骨組みとなっている価値観がある。そしてそれをもとにして科学や文化が形成される。 そして、その基礎、骨組みとなっている価値観は多くの場合書籍の形であらわされる。それを「古典的名著」と呼んでみよう。 だから、「古典的名著」を読みこなすということはその文明の骨組みとなっている価値観を体得しているとい

          じゃあ、そもそも古典的名著って?(続)