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最新刊『合理性を捨てれば人生が楽になる』予約開始のお知らせ!

私が「監訳」を担当した『合理性を捨てれば人生が楽になる』(ニュートンプレス)が予約開始になったので、紹介しよう!

著者は、プリンストン大学大学院哲学研究科を修了したエレノア・ゴードン=スミス。哲学博士でありながら、ラジオ番組のプロデューサーかつジャーナリストとして活躍する才女で、「学生時代は競技ディベートに青春を捧げ、専門とする倫理学の世界に身をおきつつ、日常生活の混沌を生きている」と自己紹介している。

ラジオ番組では、アメリカの『これがアメリカン・ライフだ』とオーストラリアの『フィロソファーズ・ゾーン』に出演し、オーストラリアの日刊紙『オーストラリアン』と『シドニー・モーニング・ヘラルド』や文芸誌『ミアンジン』へも積極的に寄稿している。

本書は、「最も深く信じていることが、実は嘘だったら?」「自分が、実は自分自身が信じていた人間ではなかったら?」「最も親しい人が、実はまったくの別人だったら?」といった「哲学的」な問題が議論される。といっても、本書の特徴は、これらが机上の空論ではなく、現実世界で起こった「実話」に基づいて議論される点にある。

具体的には、生まれ育ったカルト教団を脱退した人、テレビのリアリティ番組出演後に自己意識が変革した男、夫が長年隠していた恐怖の秘密を知った妻など6人……。彼らの「実話」から、合理性・自己概念・他者認識といった「哲学的」概念に踏み込んでいくゴードン=スミスの手法は、現実問題から出発して「哲学的」概念を討論する私の「哲学ディベート」に通じるものがあって、監訳しながら、大いに共感を覚えた。

哲学関係書としては珍しく、いろいろとキワドイ話も出てくるが、きっと読者の心に響く内容が含まれていると思う。お楽しみいただきたら幸い!

目次

序  章 すべてがプロテイン・パウダーで、痛みなどなかった
第1章 ブリトー、そして男と女
第2章 信念―― あるいは、ジョージ・マイケルは間違っていた
第3章 希望が叶うまで自分を騙すこと、あるいは自分が誰かを忘れること
第4章 ハードディスクに隠された秘密
第5章 決して知ることができない事実を気にしない方法
第6章 真実の衝撃を受け止め、心配しなくなる方法

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