あなたの生き方は誰にも否定されない。「あの子は貴族」を観て
親の敷いたレールに乗って生きることも、自分で道を切り開いていくことも、それぞれの人生。
東京で生きることと、階級が1つのキーワードになった作品です。
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あらすじ
東京という街で生きる女の子2人の話。
東京生まれ東京育ちの箱入り娘華子と、田舎から上京をしてきた美紀が出会い、二人が交わっていくお話です。
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それぞれの視点で描かれていますが、どちらにも共感できる部分がありました。
華子は親の言いつけを守り、実家で暮らしながら婚活を始める。いい人と出会ったものの、後に離婚することになります。
親の敷かれたレールに従っていても、幸せになれるか、といえばそうでもない。
偶然出会った美紀は、自立していて、華子の目線からはとてもかっこよく見えたんだと思います。
そんな美紀は、必死に勉強して入学した大学を、金銭的な理由で退学した過去があります。
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私は華子タイプなので、やはり美紀がかっこよく見えました。
美紀は会社を辞めて友達と企業して、終始アグレッシブなんですよね。一方、美紀が田舎に帰って同窓会に参加するシーンは、共感してしまう。
ここで浜崎あゆみのseasonsのインストバージョンがBGMに使用されるのもニクい。
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「田舎から出てきて搾取されまくって、私たちって東京の養分だよね」という印象に残るセリフがあります。
搾取されまくっていることは分かるけど、それでも東京という街で頑張りたい。地元にいたら楽なんだろうけど。
という、なんとも自虐的な意味が含まれている気がしました。
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この作品は、田舎住み・都会住み、結婚するしない、どれを選んでも否定はしない、誰のことも責めていません。
見終わった後にすっきりする作品でした。
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