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プロレスについてnoteで書いてみて気付いたことを書きます

どうも、ぴょん吉です。

気付いたんです。
noteで皆さんが書いてることとプロレスって繋がってるんだって。
「他人と違うことを恐れない」「世界は繋がってる」「グローバル」etc

カテゴリーで言えば、ビジネスのような部分で並ぶ言葉なのかもしれないですけど、プロレス雑誌を開いていても、こういう言葉にシンパシーを覚える瞬間があるのです。

プロレスラーなんて個性の塊です。むしろ自己主張しない人間は一生上には上がってこれません。もしくは、自分の仕事をわきまえた職人という個性の塊です。それもまた他人と違うことをして、プロの仕事をしているというわけです。マスクマンもそうですし、ヒールもそう。ましてや戦うために筋肉鍛えるなんていう発想自体が他人と違うわけです。

普通に生活をしていたら僕達では出来ないことをしているその姿に感銘を受けたり、自分の生活を頑張らなければいけないと思わされることだってあります。他の誰かに出来ない仕事を、あの数万人の目の前で出来るか試された時に身がすくむような気持ちになるかもしれません。実際にキャリアの長い役者さんでも、リングの上、360度お客さんに囲まれた環境というのは、普通の舞台とは違う怖さがあると語ります。他人と違うことそのものが価値になるのが、プロレスラーと言えます。

日本のプロレスはかつて鎖国していると言われてきました。インターネットもない古い時代は雑誌の上で初めて知るような外国人レスラーが軒を連ねていましたが、総合格闘技の流行に一度飲み込まれ、自分たちの団体の価値を模索するところから始めなければいけない時代が来ていました。

逆行するように、アメリカではWWEがライバルと言われていた団体を次々と吸収し、世界中で放映権を取得。プロレスといえばWWEと世界が認知する状況を作り出そうとしていました。日本でもテレビ東京やフジテレビの深夜でWWEの番組が放送され、日本のプロレスは興味ないけどWWEは好き、というファンを生み出していたタイミングがあったのですが、この数年、その壁が崩れようとしています。

新日本プロレスはオンデマンドサービス新日本プロレスワールドを展開し、世界中のどこでもこれまで新日で行われてきた試合の多くを見ることが出来、最新の興行もオンタイム、英語実況を選ぶことも出来ます。今年の1月4日に開催された東京ドーム大会では、トップ選手ケニー・オメガと20年以上前に日本、メキシコのリングを渡り歩き、長きに渡りWWEのトップに君臨し続けるクリス・ジェリコという絶対に触れることのないはずの外国人選手二人の一戦が行われ、日本国内だけでなく、全世界のレスリングファンがこれに注目した結果、新日本プロレスワールドの登録者数が一気に伸びた、という事件がありました。

また、新日本プロレスは先日、新たな社長就任を発表しました。元タカラトミー社長ハロルド・メイ氏を迎え入れ、さらに世界戦略を深めていくことをアピールしたのです。

一方、WWEは日本人の選手、新日本に上がっていた選手をどんどん増やしています。新日本プロレスのトップだった中邑真輔やAJスタイルズ、NOAHのトップだったKENTA、女子のトップクラスだった華名や紫雷イオ、宝城カイリなど錚々たるメンバー。しかも、一番上のクラスのベルトに絡むストーリーを担うなど、かなり重要視されているのが分かります。実際に中邑や華名は向こうに渡った際に、アイデアを出してほしいと告げられたそうですが、WWEにおいて入ってきたばかりの選手にそういう話があるのは異例のことです。多くの選手は他団体でどんな功績があろうとも、新人と同等に扱われるものなのです。

ここに、「世界は繋がっている」「グローバル」のヒントがあると思いました。中邑は自著の中でも、それまで自分が新日本プロレスで教わってきたこと、感じてきたことは本質的に違いはなかった、という話をしています。

日本のプロレスとアメリカのプロレスでは、観客のリアクションや求めてるものが違います。ですが、本質がきちんと理解出来ていれば、することを大きく変えることなく、どちらにも対応出来るということです。プロレスなのであれば、観客を驚かせること、熱中させることがまず本質的な土台と言えます。当然、試合の中で現地のファンにウケのいい技を選んでいくわけですが、今、WWEにいる日本人選手は非常にここを丁寧にやっていると言えます。ただ出すのではなく、自分というキャラクター、ブランドを観客に知ってもらう、受け入れてもらうということに時間をかけています。

インターネットを通じて、世界中で同じように商品を消費する世界が訪れる中で、日本はまだまだ自らが消費するばかりで、自国のコンテンツを他国で楽しんでもらうには至っていません。ですが、きちんと求めている人にリーチ出来ていれば、日本独自の成長を遂げたものでも受け入れてもらう余地があります。

国内で見たら競合がいるサービスも、世界で見たらまだ届いていない場所があるかもしれません。他人と違う道を突き進んで、日本という国から飛び出してしまうのも選択の一つなのかもしれません。

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