プロレスのポイントは”鍵”??

どうも、ぴょん吉です。
今回はプロレスの妙について、鍵をテーマにお話したいと思います。
鍵というといわゆる扉に付いてるあれです。
まぁ、まずは何の話か聞いてくださいな。

・キーロックを知っているか

貴方は、キーロックを知っていますか?
車の中に鍵を入れたままうっかりドアを締めてしまった時にひやっとしますね。
相手の精神をゆさぶるそんな技ではありません。

キーロックというのは、相手の腕に片腕を挟みながら折り曲げ、自分の足で挟んで固める関節技です。
想像出来ない人は、気にしないでください。
大事なのは、この技痛くなさそうなんですよ!
むしろ、ちょっと休んでない??
戦ってるのに休んでるってなに?って感じじゃないですか

キーロックの他にもプロレスの試合では途中で関節技を巡り、ギリギリでロープに逃げるような展開がよくあります。
総合格闘技を見てれば、関節技というのは決まれば一瞬で終わる危険性がありますし、かけられた側も怪我をしてはいけないのでタップして試合を終わらせます。
ロープに命からがら逃げるなんてありえないことは分かっているのですが、あの時間はプロレスの試合展開において大きな意味があります。

人が惹きつけられる仕草というのは、静と動がはっきりしています。
試合中盤の関節技はいわば静、まるで休んでるように見えるのは、大きな試合の中の展開の中では、終盤に一気に加速する動のその瞬間のために溜められたエネルギーなのです。

まぁ、そこで最後の必殺技に繋げるために頭を攻めるとかなら分かるんですけど、キーロックで肘攻めても武藤って最後は足4の字固めとか肘に関係ないとこ攻めるんですよね……

・鍵=ジャベ、ってなに?

そんな有耶無耶なプロレスの関節技ですが、メキシコでは関節技のことをジャベと呼ぶんです。

このジャベ、メキシコの言葉では鍵を指します。かちっと掛かったら外れないというイメージから来てるのでしょう。

メキシコのレスラーというと、ミルマスカラスなどは皆さん知ってるでしょうか。
その頃は、日本ではメキシカンストレッチと呼ばれていたのですが、見たこともないような複雑な関節技を総称して呼んでいたわけです。

日本にジャベが持ち込まれたのは、闘龍門のT2Pの逆上陸のタイミング。
今、新日本プロレスで解説を行うミラノコレクションATさん達が、メキシコで学んできた最新の関節技として紹介されました。
ここで公開された関節技にはただ相手を締めるのではなく、相手の動きをコントロールしながら、自分も回転したりしていつのまにか技がかかってるような驚くべきものもありました。
えぇ!休んでるかと思うようなキーロックとは全然別物だったんです、同じ鍵なのに!

鍵をテーマにプロレスの妙について話してきました。
ちなみにですが、DDTに所属する男色ディーノ選手が使うリップロック(相手の唇を唇で塞ぎ、呼吸を奪う)は本当に落ちる危険性があるので、真似しないように。

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