【自治体DX】小さなことからはじめよう! 新年度からの業務改善:民間事例から学ぶ編
こんにちは。ヤフーのオープンコラボレーションハブ「LODGE」です。LODGEは地方自治体のDX支援の一環で、オンラインイベントを開催しています。
今回ご登壇いただいたのはソフトバンク株式会社 デジタルワーカー推進室 RPAメディエーター 木村 信幸 様です。
RPAの始め方と推進について失敗事例に学ぶ成功のヒントと効果をお話いただきました。
新年度から、一歩を踏み出したくなる内容となっておりますのでご紹介いたします。
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スモールスタートから始めるRPA
RPAを始めようとする自治体、企業に起こりがちな失敗例を挙げていただきました。
みなさんも日常の業務から、共感される方も多いのではないでしょうか。
ソフトバンクのプロジェクトも立ち上げから3カ月間、1件もRPAが仕上がらなかったそうです。
このような事例から、木村さんはRPAの始め方で大切なことは3つあるとおっしゃいます。
まずは動かしてみて、小さな成功を収めること、業務にあたっては、見える化を徹底し、期待値を共有し、共通の目線で進めることで、無駄なく進められるといいます。
RPAの推進に必要なこと
ある調査では、デジタルツール導入の課題上位は「人」に起因しているといいます。
推進していくために必要なことについて木村さんは次のようにおっしゃいます。
管理職とメンバーの期待値を合わせる
人に対する課題の背景には管理職とメンバーの目線が一致していないことが挙げられるそうです。
推進力、効果をあげていくためには、これらの違いを理解し、期待値を合わせていくことが重要であるといいます。
推進に対する投資と評価
また、推進する管理者は、仕組みとやる気をうまく調整していく必要があるといいます。
取り組みを定着させていくためには、下記のように環境整備への投資や推進に対する評価を常に「バランスよく見直し」ながら進めていくことが重要なんですね。
成功するRPAとは
何のためにRPA(=DX)に取り組むのか
RPAのゴールは「業務工数削減」「業務スピード向上」「品質向上(ミス撲滅)」だけなのでしょうか。
木村さんは、目先と将来のゴールを理解して、「本質的に取り組む時間を生み出し、高付加価値な業務を構築し、そこに人員をシフトすること」であるとおっしゃいます。
誰のためにRPA(=DX)に取り組むのか
生産性の向上や人件費の削減など定量的な目標を掲げて、達成する「DO(〜する)」という考え方が先ではなく、社会や従業員のあり方「BE(〜である)」を考え、そこからRPAを構築していくのが成功するRPAであり、関係するひと全て(「企業・自治体」「従業員・職員」「社会・地域住民・お客様」)が、しあわせになることを目指すのが働き方改革だと木村さんはおっしゃいます。
「働き方の改革」は「働く人の意識改革」
私たちも、日常業務で新しいことに取り組めばこのような状況になることが多いですよね。
これらを乗り越えていくことがDXであり、成功のカギは、上司部下関係なく、本質と向き合う心構えが大切だと木村さんはおっしゃいます。
また、働き方の改革は、アナログをデジタルに変えれば解決できる、と捉えられがちですが、デジタルを使う側のアナログである「人」に着目して課題を解決していかなければうまく進まないともおっしゃっておられました。
木村さんのお話をお伺いして、DXとは「DO(〜する)」ではなく「BE(〜である)」という部分を意識して、目の前の業務改善だけではなく、RPAによって業務改善ができたその先のゴールを目指して進めていくことが官民問わず重要であるということを学びました。
ぜひ、アーカイブ動画を周りの方々ともご共有いただき、DX推進のご参考にしてください。
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▼LODGEについて
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その一つとして、自治体職員や自治体DXに興味関心のある方を対象に、オンラインイベント配信をおこなっております。
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