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生まれて来た意味

拙著「前世物語」から・・・

テーマは「生まれてきた意味」です。
「地面を見て、地面を感じて。どんな地面が見えますか、感じますか?」
「濡れた茶色い砂が見えます。道の両脇に緑の草がたくさん生えています」
「足を見て、何か履いていますか?」
「いいえ、裸足です」
「下半身は何を着ていますか?」
「黒いズボンです」
「上半身は何を着ていますか?」
「長袖のゆったりした服です。模様が入っています」
「手に何か持っていますか?」
「持っているような気がします・・・右手に棒を、左手に三つの指輪を持っています」
「手を見て、どんな手ですか?」
「関節の太い男の手です」
「頭に何かかぶっていますか?」
「インディアンの髪飾りのようなものが見えます」
「肌の色は何色ですか?」
「ちょっと浅黒い感じです」
「どんな髪をしていますか?」
「黒くて長いおさげです」
「目の色は何色ですか?」
「青です」
「他に荷物はありませんか?」
「右の腰に革の袋のようなものをさげています」
 先生は彼女の意識をその男の中にしっかりと入れてから尋ねました。
「まわりはどんな風景ですか?」
「前に小高い山があります。それ以外は平原です」
「今そこは朝、昼、夕、夜で言うと、どの時間帯ですか?」
「昼間です」
「天気はどうですか?」
「晴れです」
「そこの気候はどうですか?」
「少し暑いです」
 彼女は暑そうに身体を動かしました。先生は少し間を置いてから尋ねました。
「それからどうしていますか?」
「そこに立って山を見ています」
「どんな気持ちでいますか? 心に触れてみてください」
「寂しい。とても物悲しい気持ちです」 
「では場面を続けます。時間が動き始めます。時間が流れ始めると、その男の人は何をしていますか?」
「場面が止まってるようです。動きません」
 先生は慌てずに時間が動き出すのを待ちました。
「あなたの年齢はいくつですか? 頭に数字が浮かんできますよ」
「四十才です」
「名前は何と言いますか?」
「・・・ジェロニモです」
「そこで何をしているのですか?」
「見張っています・・・何かを待っています」
「あなたが今、いる場所はどこですか?」
「アメリカの中央の辺りです」
「待っていたら、誰か来ましたか?」
「動物です・・・鹿と見合っています。角のしっかりした大きな鹿です・・・私が鹿に倒されています。
私は横向きになって、その上から鹿が私を見つめています」
「その鹿は何と言っていますか? 心の中で聞いてください」
 彼女の心は鹿の魂と通じることが出来ました。鹿が言いました。
「わかったか?」
「あなたは何と答えましたか?」
「わかりません・・・鹿は『わかったか?』と言って去って行きました。私は倒れこんだ姿のままで夜空のきれいな星を見つめていました。『これで終わりだ』と思っています。静かに目を閉じています。
これで死んだような気がします」
「その時、何を思いましたか?」
「その通りだと思いました」
 私には何が何だか、さっぱりわからなくなりました。ただ、彼女と先生の間に流れているエネルギーは決して嫌な感じはしませんでした。私はそのまま見守ることにしました。
「ジェロニモさんの人生で一番幸せな場面に戻ってください。何が見えますか?」
「三十才の頃です。娘とテントの中にいます」
「その娘の名前は何と言いますか?」
「リナです。黒い髪で目は茶色です。愛しい大事な娘です」
「そのリナちゃんは、今のあなたが知っている人ですか?」
 彼女はしばらく考えてから、ちょっぴり残念そうに答えました。
「わかりません」
「テントの中で何をしていますか?」
「向き合って・・・楽しそうに笑いながら話をしています。話の内容はわかりません。今、妻はいないようです」
「その日の夕食の場面にまで進んでください。そこに誰がいますか?」
「おじいちゃんが見えます。酋長です。偉い人です」
「酋長さんはどんな人なのですか?」
「黒い目をしています。ともかくすごい人なのです」
 彼女には表現しきれないような偉大な酋長のようです。
「その酋長さんは、今のあなたが知っている人ですか?」
「わかりません」
「他には誰がいますか?」
「若いインディアンがいます。血の繋がりはありませんが同じ部族の若者です。仲間です」
「その仲間は、今のあなたが知っている人ですか?」
「亡くなった弟のようです」
「他には誰かいますか?」
「酋長の妻か娘が見えます」
「その人は、今のあなたが知っている人ですか?」
「私の母親です」
「他には誰かいますか?」
「私の子どもです。男の子です」
「その子の名前は?」
「ユリと言います」
「ユリは、今のあなたが知っている人ですか?」
「私の兄です」
「他に誰かいますか?」
「私の母親が見えます」
「その母親は、今のあなたが知っている人ですか?」
「知っている気はしますが、誰だかわかりません」
「他に誰かいますか?」
「さっきとは別の若いインディアンの男がいます」
「その人は、今のあなたが知っている人ですか?」
「太郎君(仮名)です」
「大勢で食事をしているのですか?」
「これは食事ではありません。酋長の広いテントに集められて酋長から何かを言われています。・・・太郎君ともめているようです。彼と対立しています。酋長が両者の言い分を聞いています。私は一生懸命に何かを訴えかけています。相手は黙っています。酋長が言いました。
『おまえの言い分はよくわかった・・・だが、今は聞き届けてやることは出来ない』
 それでも私は何かを言い続けています。酋長は立ち上がって言いました。
『これで終わりだ』
 みんなが酋長に従うように出ていきました。私は不満を残したまま、まだテントにいます。心の中に悔しさが込み上げてきて泣き崩れています。
『どうして誰もわかってくれないのか』 と地面を叩いて嘆いています。母が慰めてくれています。息子は呆然としています。
 それから立ち上がってそのテントを出ました。黙ったまま歩いています。静かに夜空を眺めています」
「その時、何か決心したことはありますか?」
「・・・・ひとりでもやるんだ」
「それからどうしましたか?」
「家に戻って何か準備をしています。そして朝早く、大きな袋をさげて出かけました。小高い山の上に立っています。そこに小さなテントを張って、焚き火をして、それからじっと座っています。・・・何かを待っています」
 先生はこの辺りで一度、場面転換を入れようと思ったようです。
「ではジェロニモさんの人生で、生まれてきた意味が最もよくわかる場面に移ってください。どこにいて、何をしていますか?」
「さっきの場面から動けません」
「では、そのまま続けてください」
「古びた本を開いて地面に置きました。立ったり座ったりを繰り返しながら祈りの言葉を捧げています。
そうやって山の上で祈りの儀式をずっと繰り返していたある夜、何か光のようなものに撃たれました。夜なのに昼のように明るい光です」
 私は思わず身を乗り出して耳を振り立てました。
「その光はどこから来たのですか?」
「空でしょうか? 光に包まれていますが炎ではありません」
「その時、どんな気持ちでしたか?」
「神の啓示が降りて来た、と思いました」
「それから?」
「やった、という感じに心が満たされています」
「それから?」
「その光とともに山を下りました。胸のあたりに光を抱いたまま歩いて行きます」
「それから?」
「自分の村に戻って来て酋長に会いました。『私は正しかったのです』と言いました。しかし酋長は何も答えずにただ怒っています。酋長は怒った目のままテントを出て行ってしまいました。酋長のそばにいたインディアンたちが駆け寄ってきて『すごい!』と驚いてくれてはいますが、私はガッカリしています。そして『このまま独りで続けなければならない』と覚悟を決めました」
「それからどうしましたか?」
「娘の前で、このまま続けることを宣言しています。娘は泣いて悲しんでいます」
「なぜ悲しんでいるのでしょうか?」
「私がどんどん離れて行ってしまうからです」
「あなたは娘さんの気持ちをどう思っていますか?」
「でも、やらないといけません。・・・私は再び最初の場面のような格好をして村を出て行きました。
ずっと道に立っています。朝も昼も夜も過ぎて行きます。私はただ待っています。そして先程の角の立派な大きな鹿が現れたのです」
「その大鹿に尋ねてください。あなたは誰ですか?」
 大鹿はゆったりとした口調で答えました。
「私は大いなるもの。鹿であって、鹿でない。おまえは何を求めているのか?」
「あなたは何と答えましたか?」
「私はただ真実を求めている」
「すると鹿は何と言いましたか?」
「真実とは何ぞや」
「あなたは何と?」
「わからない。だから知りたい」
「そしたら鹿は何と?」
「知ることは出来ない」
「あなたは何と?」
「ならば生きる意味はない」
「すると鹿は何と?」
「生とはそのようなものではない。ただ生きるのは苦痛だが、苦痛もまた生なり。生とは何ぞや。それを知りたいか? 知りたい。では、と言って角で突かれました。私は驚いていますが予感もしていました。さっきの夜空を見ながら旅に出ます。だから心安らかなのです」
「それはどんな旅ですか?」
 大鹿が威厳に満ちた声で答えました。
「生とは何ぞや? それを知ることになるだろう」
「あなたは肉体からだを離れましたか?」
「はい。今、上から見ています」
「それからあなたの魂はどうなりましたか?」
「彼の肉体から細い糸で繋がっていますが、とても自由になりました。もしかしたら彼はまだ死んでいないのかもしれません。私は自由になって、どんどん上の方に向かって上がっていきます。もう宇宙にまで来ています。宇宙の中で何かに向かって飛んでいます。大きくて重い光輝く扉の中に吸い込まれました。そのままトンネルのようなところをスッーと進んで行きます」
「そのまま進んでください。その先はどうなっていますか?」
「光がいっぱいです」
「あなたはどうなっていますか?」
「小さな男の子になっています。あのインディアンと繋がっています」
「光は何か言っていますか?」
「私に何か言っている様です。・・・笑っています。私はその光の中で浮かびながら戸惑っています。どうなってるのかわかりません。
 光の中からたくさんの手が出てきて、赤ん坊のように私を支えてくれています。
 私は赤ちゃんに戻っています。
 そして小さな丸いものになって、今、弾けました。弾けたらたくさんの小さな丸い粒になってしまいました」
「その丸い粒は光っていますか?」
「すべて光っています。みんな四方八方に広がっていきます。広がっていきますが細い光の糸ですべてが繋がっています。とってもきれい・・・光の真珠のネックレスのようです。それがどんどん地球に降りていきます。そしていろいろな人の中に入っていきます。ひとりは長いスカートをはいたヨーロッパの女の人です」
「その人の中には元々の魂がいたのではないですか? 元々の魂との関係はどうなるのですか?」
「でも入れました。私がその女の人の中に入っているのではなくて、光の粒がその人の中に入っているようです」
「粒が入ってから、その女の人に何か変化はありましたか?」
「特にありません」
「光の粒はその女の人のどこに入ったのですか?」
「腰の辺りです」
「どの光の粒もみんな腰の辺りに入ったのですか?」
「いいえ、いろいろなところです。みんないろいろなところでしたが、この女の人の姿だけが、今、はっきり見えています」
「腰の辺りとは子宮のことですか?」
「そうかもしれません。腰から入ってお腹に降りている感じがします」
「それからどうなりましたか?」
「女の人のお腹が大きくなって、私が生まれます」
「他に飛び散った光の粒からも子供が生まれていますか?」
「いいえ。ひとりは兵隊の男の人で頭に入りました。鉄砲を持っていますが、何か疑問を感じながら勤めを果たしている感じです」
「その男の人とさっきの女の人は同じ時代の人ですか?」
「いいえ。時間を超えています」
「男の人に入ってからの変化は何ですか?」
「男の人が私を受け入れるような心理状態を持っていたから、私は彼の中に入れました」
「そうやって、あなたはたくさん飛び散ったのですか?」
「はい」
「では、あなたは何ですか?」
「・・・・・・」
「あなたは無数に飛び散ったのですか?」
「いいえ、十個くらいでした」
「光の粒として飛び散って、人々に入って、そしてそれからどうなりましたか?」
「その人が死ななくても足下から出て行って、地中でまたひとつになります。光りの玉になってインディアンのところに戻って来ました。そして起き上がりました。でもジェロニモではありません。スーツを着た金髪の青年になっています。場所はイギリスの森の中です。緑の木々が円形のアーチを形作っています。その森の出口を抜けて行くと、城のような建物がありました。木の扉を開けて階段を数段登ってから、その横の扉を開けて中に入って行きます。ここは教会でしょうか? 長い椅子が並んでいて、前に牧師さんがいます。私は後ろの方の長椅子に座って礼拝を聴いています。ステンドグラスからきれいな光が差し込んできて私だけが照らされています。また何か聞こえてきます。光が何かを言っています。
『何かをしろ!』と言っています」
「私は何をしたらいいのでしょうか?」
「お前のなすべきことをしろ!」
「それは何ですか?」
「それを自分で見つけろ! 私は立ち上がって教会を後にしました。すると中年の男の人になっていて、教室で何かを人に教えています」
 彼女は混乱してきた様子です。返事が間延びし始めました。先生はジェロニモの意識へ戻しました。
「鹿の角に突かれた場面に戻って、大きな鹿に聞いてください。今のこの経験は何ですか?」
 彼女は大鹿の声で答えました。
「答えを求めるな」
「ジェロニモの魂は未だに何かを、生の意味を求めているのですか?」
「エサーナ!」
「それは何ですか?」
「わかる必要はない」
「エサーナという言葉、諳は何ですか?」
「何だろうな」
 先生は彼女に代わって大鹿に尋ねました。
「今の私にもジェロニモの小さな光は入っていますか?」
「かなりたくさん入っている」
「ジェロニモのあの光は私の中で何を求めているのですか?」
「答えを求め続けている」
「それは何の答えですか?」
「生きる意味の答えを求めている。だが、お前はもう見つけている。だからもう問う必要はないのだ。もうお前は理解している、理解しているはずだ。だからもう私は必要ないのだ。違うか?」
「それに対してあなたは何と答えますか?」
「そうかもしれません」
「そしたら?」
「それを続けるのだ」
「何を?」
「お前にわかったことを続けていけ!」
 彼女は深く頷きました。先生は少し話題を変えて大鹿に聞きました。
「私が今回生まれてきた意味は何ですか?」
「完結。この世の終わり」
「それはどういうことですか?」
「この生で終わらせる終わりだ」
「何を終わらせるのですか?」
「お前の役割を終わらせるのだ」
「私の役割は何ですか?」
「知ることだっただろう? お前は知ったから、もう終わりだ」
「わたしが知ったら、この世は終わるのですか?」
 彼女は淡々と答えました。
「私が終わるのです」
「私が終わったら、私はどうなるのですか?」
「宇宙に戻るのだ」
「それから私はどうなるの?」
「大いなる意志となって・・・人々を見守り続けるのだ。女神、神、見守り、見続ける・・・ただそれだけだ」
 先生はわざと不思議そうな声で尋ねました。
「本当に?」
「本当だとも」
 彼女は大きく息を吐きました。先生は少し時間をあけました。
「それでは死んだ弟との関係は何ですか? 弟から私は何を学んだのですか?」
「助けてもらったのだ。彼の死の意味が私を助けるようです。物質的にも精神的にも私を助けてくれます」
「太郎さんとの関係は何ですか? 私は彼から何を学ぶのですか?」
「対立するものと一緒になることだ」
「それはどういう意味ですか?」
 彼女は静かに答えました。
「彼が男で、私が女で、夫婦になることです。現実的な結婚という意味ではなく精神的に結ばれることです。でも交わることはありません」
「精神的に結ばれることとは一体どういうことなのですか?」
「共に歩くことではあるけれど、ただそれだけなのだ。いろいろな、そしてあらゆる意味で共に歩むのだ。お前は今、それをすごく拒否している。彼を受け入れることを強く拒否している。だからお前にはこの意味はわかるまい」
「彼を拒否したら駄目なのですか?」
「駄目ではないが、拒否をしてはいけないのだ。拒否するな、と私はずっと言っているだろう、それともお前には聞こえていなかったのかな。そのうち彼と向き合う時も来るだろう。今はそれまで待つしかない。
 そう言うと場面が変わって、私と彼がインディアンの時、火をはさんで向き合っている場面が見えました。この状態がいずれ来るのです。その時、焚き火が眩しい光となって空高く登って行きます」
 彼女は光の煙がユラユラと昇って行くのを目で追いました。先生は質問を変えました。
「今の仕事の意味は何ですか?」
「光が強過ぎて仕事の意味が見えてきません。・・・仕事の内容はどうでもいいのです。その光が大切なのです」
「その光は何ですか? その光は何から来ているのですか?」
「太陽のように強いもの、みんなに影響するものです。その光がどんどん小さくなって降りてきて、そして手に触れます。それを口から飲み込んで自分のものとします。だから仕事だけではなく、すべてのことが光を体現することなのです。だから仕事に意味はないのです。仕事は道具なのです。表現するための道具でしかないから、仕事自体に意味はないのです。私自身が意味なのです」
 彼女は一言一言、確かめるように答えました。先生はまた少し時間を取ってから尋ねました。
「私の今回の人生はここまで順調ですか?」
「まあ、だいたいはなぁ、これでいいだろう。多少、遠回りはしてきたな。これからも遠回りをするかもしれない。だが恐れなくても必ず行き着く」
「行き着く、ってどこにですか?」
「どこだろうか・・・元の宇宙に行き着くだろう。さっきの鹿に倒されたジェロニモの場面にも行き着くだろう。そして永遠に行き着くのだ」
「永遠に行き着くのですか?」
「そんなものよ」
「このジェロニモの人生は私だけのものですか?」
 大鹿が諭すように答えました。
「いや、違う。でもお前だけのものでもある。集合はひとつでもあるが、ひとつではない。難しいか・・・わからなくともいい。わからなくともすべては動いておる」
「どうしたらあなたを呼び出せますか?」
「呼び出さなくてもいつもお前と共にあるではないか。
 そう言って鹿の姿が白い人間の形に変わりました。男なのか女なのか、性別はわからないままで光に包まれているので、見えないようで見えている状態です。優しくて女性的な感じかと思うと、力強くて男性的にも見えます」
 先生はその白い人に尋ねました。
「あなたはどなたですか?」
「意志です」
「どんな意志なのですか?」
「意識です。そう言うと、また宇宙に帰って行きました」
「どの宇宙に帰って行きましたか?」
「クネクネと蛇みたいに舞い上がって宇宙になります・・・宇宙から更に上があります。そこは光、すごい光です! そしてどんどん上に昇って行くと、そこは静かな闇のような空間ですが落ち着いた感じもしています」
「そこをもっと上に昇ると?」
「何かが開きました。そこは層になっていて円が回っているのが見えます。景色が見えます。人間の営みが見えます」
「この人間の営みの絵は何ですか?」
「それよりも、私は途中でまた落ちて行きました。落ちて行った先で円錐のそばにぶら下がっています」
「そこから上に昇れませんか?」
「上がれます」
「上がると、どうなっていますか?」
「光です。光の庭園です。眩しいけれど、すごくきれいです」
「ここはどこですか?」
「天国です・・・中心に円形の噴水があります。そこに向かって歩いています。そこに座ってみると、何かが降り注がれてきました。すると私が浄化されていきます。羽のようなものが後ろからフワッと包み込んでくれました」
「これからいつでもここに戻って来てもいいですか?」
「いいよ」
「どうやったら来れますか?」
「深く瞑想した時・・・それが必要な時ならば」


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