ゲームのチュートリアルに関して考える記事

もう5月も終わりで、6月からようやく徐々に日常が戻ってきそうな気がする現状ですが、皆さまお元気でしょうか。筆者はしばらくテレワークが続く日々を送ることになりそうです。

さて、今回もいただいた投稿からの記事になります。チュートリアルについてです。どのゲームにも存在する、ゲームの入り口部分になります。

今回は筆者がチュートリアルに関して思うこと、チュートリアルが秀逸だったゲームを紹介していきたいと思います。いつも通りあくまで筆者見解ですので、そこはご了承のほどよろしくお願いします。

極意はチュートリアルと思わせないこと

チュートリアルの話でいきなりこれを出すのも躊躇しましたが、極意はここだと思います。なぜなら、”今すぐ遊びたいのにそもそも説明されるとか説明書とか読まないでしょ?”という話です。であれば、遊んでるうちになんか覚えた。という感覚にさせるのが最も重要だと思います。
ちなみにゲーム作りにおいてもチュートリアルが作成されるのは最後の方になることが多いです。それまでは構成が固まっていないので作りようがないんですよね。

特に2Dアクションはチュートリアルがわかりやすく優秀なゲームが多い印象です。
アクション要素をしっかり遊ばせることで伝えるという導線がしっかり出来上がっているとゲームに難なく入り込めます。

有名なのは”スーパーマリオブラザーズ1-1"ですね。ゲームの全てのアイテムとアクション要素がステージに込められているという構成になっています。
他にもロックマンX、スーパーメトロイドなどは本当に優秀なステージ構成をしていると思います。

3Dゲームで優秀なゲームというとスターフォックス64が思い浮かびます。やっぱりここでも全ての要素が最初のステージに込められているゲームですね。仲間を生存させていると得られる恩恵もボス戦で得られるというゲームならではの要素を全部詰め込まれてます。

ストーリーのチュートリアルも兼ねていたのがスプリンターセル ブラックリストでした。話の導入も兼ねていて、その中にステルスアクションのチュートリアルをを入れ込むという上手い作り方をしていましたね。

壮大なチュートリアルという意味だとピクミン3が思い浮かびます。ピクミン3はなんとストーリーモードそのものがチュートリアルという大胆な構成になっています。よくストーリーが短いという言われるゲームなのですが、チュートリアルと考えると当然です。むしろ長いかも…というレベルかもしれません

音楽ゲームだと真っ先に思い浮かぶのはパラッパラッパーです。音ゲーは実際のゲームとチュートリアルがくっきり分かれていることが多いのですが、物語とゲームが同じ線で動くので、全く違和感なく入り込める作りになっています。

アーケードゲームだとパッと思いつくのは甲虫王者ムシキングですね。ムシキングに関してはゲームもそうですが、プレイヤーのチュートリアル体験も優秀でした。100円入れて、手に入れたカードをいきなり使えるというのはとても上手な導線だったと思います。

…と、ここまで並べてみるとやはり名作揃いです。作りが丁寧なゲームは総じてチュートリアルも優秀ですね。

ストラテジーはチュートリアル難易度が高い

一方でジャンル的にチュートリアルが難しいジャンルもあると思います。代表的なのはストラテジー(シミュレーション)ゲームですね。とにかく要素が多いのでチュートリアルで全部語るわけにもいきません。そうなると代表的なのを挙げるしかないのですが、遊んでいるうちに”こんな機能あったの!?”という気づきになることもしばしば・・・

そんな中、クラッシュオブクランは割と上手に実現できていたように思います。ゲーム性がシンプルだというのもありますが、非常に単純明快にできていた印象です。
本格的なストラテジーだと、A列車で行こう3Dは非常に優秀でした。列車や運行ダイヤという非常に複雑なゲームなのですが、うまく落とし込んでいるゲームだと思います。あとはシヴィライゼーション4ですね。歴史が進むたびに選択肢も増えていくという最近のシミュレーションゲームの走りですが、うまく落とし込んでいる上手なデザインですね。

このようにゲームによってチュートリアルの形や難易度は大きく変わると言えます。が、名作には自然なチュートリアルが当たり前のように存在しているわけですから、やはり超重要な要素であるのは間違いなさそうです。
いつか、名チュートリアルと呼ばれるようなゲームをデザインしていけるように日々勉強していきたいですね。






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