見せてよ

誰かの人生の話ほど面白いものは無いと思うの。現実世界にだって小説のような物語は起こりうるし、時にはフィクションをも超えることだってあるんじゃないかしら。人生は冒険、らしいし。

私は文学になりたい。ここ最近はそんなことを言いながら生きている。私のことを見ている誰かが楽しめるような人生を送りたい。喜劇でも悲劇でも、全部味わい尽くしたいの。だから行動することは厭わない。

貴方だって同じように思ってるんでしょう。いつも「ずぶずぶ」とか「ぐちゃぐちゃ」が好きだって言ってるものね。だから貴方はこれからも冒険し続けるんでしょう。

私はね、そんな貴方を見ていたいの。貴方の人間関係や心身を独占しようなんて思ってない。私だってそんなことされたら嫌だもの。私は、貴方の帰る場所になりたい。一番の理解者になりたい。それさえ出来れば、幾ら私以外の誰かと繋がりを持っていようと気にするほどのことじゃない。

貴方の物語の中に私がいて、物語の続きを一緒に作れたらいいな。もちろん喜劇でも悲劇でもいい。どっちつかずでもいい。貴方と私が作るものなら絶対に面白いものになるから。

だからね、貴方の人生をこれからもずっと見せてよ。

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