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【SDGs-Workshop最終回】「SDGsステートメント」ついに決定!? 2030年までのアクションプラン・KPI、パーパス案策定までの道のり

今年5月から始まった全6回に及ぶワークショップもいよいよ最終回を迎えました。
経営指針の判断軸ともなる「SDGsステートメント」は無事に作成できたのでしょうか?
ステートメント策定までの過程と最終回を迎えた感想をお届けいたします。

【1】はじめに

<SDGsステートメントとは?>第5回目ワークショップより抜粋
「SDGsステートメント」とは、企業活動(本業)を通じた社会課題解決への意志表明であり、企業の存在意義を示すものです。
優れた「SDGsステートメント」とは、あらゆる経営判断の指針として実効性のあるもので、社内外の求心力としても機能し、それによってイノベーションが加速され、企業の持続的成長と、社会課題解決の両方が促進されます。

「SDGsステートメント」に含むべき4つの要素↓

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前回(第5回)は、上図4つの要素について具体的な議論に入り、各々ぼんやりと形が見え始めてきたところで終わりました。

そこで第6回のワークショップまでに、「SDGsマッピング案」と「マテリアリティ・アクションプラン・KPIのまとめ」を作成し、皆と話し合う機会を再度設け、以下2つを事前に考え、記入してきてもらいました。
・アクションプラン・KPI
・パーパス草案

具体的アクションプランとKPIを考え始めると、未来の話ほど現実的な思考に陥ってしまいがちです。
SDGsは、未来のありたい姿から今何をすべきかを考える「バックキャスティング」が重要です。
ですので、未来に向かって会社が「こういう状態になると良い」と考えていくとイメージしやすいかもしれません。

【2】アクションプランとKPI策定

当日は、各自が記入してきた内容を発表し、全員で議論を進めていきました。
「この項目とこの項目は統合できそう」「この項目は別の表現が最適なのでは」など、新たな視点も生まれました。

2050年になると議論が止まることもあり、アドバイザーの眞鍋先生より「まずは2030年まで決定し、動き出してから2050年を定めていっても良いのでは?」と助言をいただき、今回は2030年までを決定していくことにしました。

“本来、SDGsは事業の足枷になるものではなく、成長を加速するものなので、「事業拡大」と「社会課題解決」が相互強化の関係になるようにKPIを設計することも重要“と以前にお伝えしましたが、実際、事業の売上や売上に直結する行動がKPIになることも多く、SDGsが事業の成長を加速するものになると感じました。

‥そして、ついに、4つのマテリアリティ(優先課題)、12のアクションプラン、2030年までのKPIが完成しました!

約半年間にわたり、みんなで取り組んできたこともあり、自然と拍手が湧き上がり、一体感が生まれました。

【3】パーパスの決定

次に、パーパスを決めていきました。

<パーパスとは?>第5回目ワークショップより抜粋
パーパスとは、企業の「存在意義」について、企業としての覚悟・想いを表明するものです。企業の中で最上位概念として位置付けるべきものだと伺いました。
キャッチコピーと、200〜300文字程度の宣言文(ステートメント)での構成を検討しています。

各自が考えてきた内容を一人ずつ発表し合い、どれも皆の思いや考えが存分に詰まっていて、なかなか一つに絞ることができません。

また同時にどこまで抽象度を上げるべきか、悩ましく感じました。
例えば「より良い未来」「より良い社会」などの表現は抽象度が高くユニーク性に欠けてしまうのではないか、「地球」「Earth」などエコロジーを想起する表現と弊社の柱であるマーケティング事業のイメージがマッチしないのではないか、などの意見が出ました。

そこで、まずはキャッチコピーと宣言文に入れたいキーワードを書き出し、絞っていくことに。

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パーパスは「企業の存在意義」であり会社の重要な概念になるため、もう少し時間をかけて議論していきたいと思います。皆の思いや意思を全員で共有することの大切さを改めて感じました。

【4】SDGsマッピングの決定

<SDGsマッピングとは?>第5回目ワークショップより抜粋
SDGsマッピングとは、自社の取組みが、SDGs(世界が合意した持続可能な開発目標)にどのように貢献するのかを可視化したMAPです。

前回のワークショップ後すぐに初回デザイン案を作成し、予め皆に共有→改善を繰り返したため、ワークショップ当日に全員一致でSDGsマッピングは決定しました!!

私たちが大切にしている思い、事業や取組みがどう社会に貢献していくのかをストーリー化したビジュアルイメージになっています。
今後、弊社サイト上で公開して参りますので楽しみにしていてください。

【5】1回目から振り返ってみて

眞鍋先生からワークショップの振り返りを行っていただきました。

第1回では、SDGsの基本的な概念や必要とされる考え方、地球の状況、SDGsを取り巻く世界の流れについてお話いただき、グループ全員で何ができるかを考えました。

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第2回では、カードゲームを通してSDGsが求めるビジネス思考「アウトサイドイン」を体験しました。

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第3回では、「LEGO®ブロック」を使ってSDGsに取り組むことの価値を可視化し、メンバー間の思いを一つのストーリーにつなげました。

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第4回では、いよいよ具体的なステートメント策定に入りました。コア事業や社内の取組みがどのような社会課題解決につながり得るのかを棚卸し、マッピングしました。

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第5回では、視点を未来に向けて、未来の意志を関連づけてストーリー化するワークから、SDGsマッピングやマテリアリティを検討していきました。

そして今回。グループ全員でSDGsを学ぶところから始まり、プロジェクトチームで詳細を検討しつつも、社内からの意見やアイデアを募りながら進めてきた結果、2030年までの具体的な取組みやKPI、今後どのように貢献していくかのビジュアルイメージが決定しました!

【6】おわりに

半年間にわたる議論の末、ようやく今後の行動指針が決まりました。
ここまで献身的に支えてくださったアドバイザーの眞鍋先生に社員一同、心からお礼申し上げます。

先生からは、「今日からSDGsリーディングカンパニーになるわけなので、誇りと覚悟を持って、そして楽しく取り組んでほしい。」と、激励のお言葉を頂戴しました。

出席者からは、こんな感想が寄せられました。

芹沢:SDGsは言葉としては聞いていたが、体型立ててワークをやることでより具体的に考えられるようになった。特に、考え方の訓練は良い機会になり、自分の固定概念に気づくことができた。考え方、学び方、人への伝え方も勉強になった。
増子:これから情報を発信していく上で、まだまだ理解が及ばないところがあるので、当事者に対して不快な表現はしないよう、個人的にももっと体験の場に足を運び、SDGsの本質を理解したいとより強く思った。
長谷川:SDGsがビジネスアイデアになることに始めはピンときていなかったが、やってみると実現できそうだと感じた。また、抽象度の高いプロジェクトの進め方も勉強になった。
守屋:自分たちの事業が直接SDGsに関わってくることと感じたので今後自信を持って取り組んでいきたい。

身の引き締まる思いとともに、やっとスタートに立ったばかりなのだと感じました。そして改めて、企業がSDGsに取り組むことの意義を感じ、気持ちが勇み立ちました。

皆が議論している姿を動画にまとめましたのでよろしければご覧ください↓🎥✨

最後に、これまで全6回に渡って「SDGsステートメント策定までの道のり」をお届けして参りました。

SDGsへの気運が高まる中、これからSDGsに取り組みたいけど、何から始めたら良いかわからないという企業や団体も多いと思います。少しでも読んでくださる方の参考になれば幸いです。

今後は、パーパスの決定やSDGsアクションプランの実行に関する投稿などを行っていく予定ですので、引き続き応援いただけたら嬉しく思います。

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