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アルバム紹介 15 Hollywood’s Bleeding Post Malone 「HIP HOPの新世代の騎士の最強アルバム」

 みなさんこんばんは、篠田です。ここ最近は、2019年にヒットしたアルバムを中心にPick Upして記事を書いています。

これまではCamila Cabello、BLACKPINK 、Lil Nas X、Billie Eilish、日本だとBAD HOPだったりKing Gunだったりを書いてきました。

結構出尽くした感あるんですけど(ヒゲダンは普段聴かない笑)、せっかく15作目なんでBigなアーティストを選びたいと思います!(正直 Billie Eilish  もかなりBIGだけど笑)


2019年はこのアーティストの年だと各メディアから言われているのが、、、


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Rap界のRockstarです!

圧倒的実力でシーンのみならず、音楽業界そのものを席巻しているPost Maloneのアルバム、Hollywood’s Bleedingを解説して行きます!




Post Malone

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生年月日  1995年7月4日(24歳)

出身地 アメリカ合衆国 ニューヨーク州シラキュース

ジャンル  HIP HOP, Rap, Rock, Pop

イタリア系アメリカ人の母の元に生まれ、DJだった父からヒップホップ、カントリー、ロックなどさまざまな音楽に触れていました。9歳の時に、父がダラスカウボーイズの職員になったことでテキサス州のクレイブバインに引っ越しました。ギターヒーローという音楽ゲームから本格的に音楽制作に興味を持ち、2010年にはクラウン・ジ・エンパイアのオーディションを受けましたが、オーディション中にギターの弦が壊れたため落選したエピソードもあります。


SoundCloudから「White Iverson」の発信

全てはここから始まったと言っても過言ではありません。まず、初めにSoundCloudの説明をします。名前の通り音楽の一般向けのクラウドサービスで、一般人でも楽曲を制作して投稿できるアプリサービスです。Post Maloneは2015年2月4日にSoundcloudで「White Iverson」という曲を発表します。NBAプレイヤーのアレン・アイバーソンのこと。彼へのリスペクトを込めて自らを白人のアイバーソンと称し、セックスとドラッグと拝金主義への賛歌をなんのてらいもなくラップしました。同曲は瞬く間に100万回以上の再生回数を叩き出し、ウィズ・カリファ、マック・ミラー、などがコメントにて賛否を寄せました。

一人の白人無名ラッパーの鮮烈なデビューに世界中が驚きました。なぜこんなにも素直に受けれられたかというと、ポストマローンが白人であるゆえ、前述のアイバーソンや、ダラス・カウボーイズのマイケルギャラップなどの黒人アスリートの熱狂的ファンなため、その無邪気さに親しみを覚えてくれたのかもしれません。そして、ラッパーとシンガーの境界線が無くなってきた中でも彼の音楽性はシーンが味方してくれたようです。

ファーストアルバム『Stoney』では黒人ラッパーで当時ばか売れしていたカニエウェストを客演に呼び、次々とアトランタ系のラッパーをゲストに招いています。

その流れから生まれたのが、ポスト・マローンにとって初の全米ナンバー1ヒットにして、各ストリーミングサービスのヒップホップ系プレイリストの鉄板曲となってApple Musicでは当時の再生回数新記録を打ち立てた、21Savageとの

rockstar

です。

今の時代は、アメリカではラッパーがすでにロックスターの役割を担っています。音楽の入りがギターだったり、ロックへの憧れが高いマローンだからこそこの曲が生まれたのでしょう。2018年8月のMTVビデオ・ミュージック・アワーズ授賞式ではエアロスミスと、2019年2月のグラミー賞授賞式ではレッド・ホット・チリ・ペッパーズと。いずれもそのテレビ中継に全米の注目が集まる式典の席で、ポスト・マローンはギター&ボーカルとしてロック・レジェンドたちとステージを盛り上げました。映像を何かのサイトで見たことありますが、激アツでしたね。普通じゃ絶対考えられないコラボです。いわば、逆ミクスチャーロックですね!








『Hollywood’s Bleeding』

ポストマローンの3枚目のスタジオアルバム。先行配信シングルだけでの売り上げでも1000万枚相当の売上を出しています。とにかくヒットシングルを収録しているのも特徴です。



Hollywood’s Bleeding

今作の表題曲です。『Hollywood's Bleeding』というタイトルはかつて住んでいたLAという街を生気を吸い取るヴァンパイアに例えており、これまで同様にダークなトーンがアルバム全体を包み、この曲とともに狼煙を上げます。


Saint Tropez

読み方はサントロペ。少し卑猥な表現が含まれるものの(Fワードではない)HIP HOP的な考え方の歌詞がかっこいいです。

この時をずっと待っていた、俺は高級車に乗って、ブランド物なんでも似合う男人るんだぜ、そのために俺は努力した。

そう歌っています。


Enemies (Feat. DaBaby)

先に歌詞だけ見たのでダークな雰囲気で、自分がスターダムに成り上がったための友人との亀裂について歌った曲かなと思いましたが、思ったよりも曲調はPOP。DaBabyの軽快なラップがいい感じ。


Allergic

ブルースっぽいバンドサウンドで展開されるナンバー。クラップサウンドなどもあり、ライブで盛り上がりそうですね!


A Thousand Bad Times

ものすごくPOPにヘイターに対してのあれこれを答えています。マローン鋼のメンタルすぎ笑。



Circles

恋人との分かれる寸前を切り取った極上のPOPソング。タイアップ先は忘れましたが、何かのCMに使われていたので聞き馴染みはあるかもしれません。メロディも素晴らしく美しい、MVもかなり作り込まれた傑作です。



Die For Me  (feat. Future & Halsey)

客演にFutureとホールジーを迎えての楽曲。とりあえずホールジーは以前ジャスティンのパーパスで紹介したためその声の美しさは割愛させていただきますが、Futureの声ってドスが効きつつもクールでかっこいいですね。そんな引くほど豪華な3人が裏切りをテーマにラップしています。



On The Road (Meek Mill & Lil Baby)

PVが王道でめちゃくちゃかっこいいので見てください。ビートもBPM比較的速めでノリやすい曲です。Meek Millの若干高めのボイスがいい感じ。成功について歌った曲です。


Take What You Want ( ft. Ozzy Osbourne, Travis Scott)

色々音楽の常識がぶっ壊れました。最強の逆ミクスチャーロックです。ただでさえトラヴィスがいるだけでやばいのに、、、、、

メタル界の世界的重鎮、Ozzy Osbourneを客演に入れて史上最強の世界観を作り出してしまいました。この曲はポストマローンの心を傷つけた女性について歌ったもので、その悲壮感をオジーのギター、歌声、トラヴィスの低音で表現しています。

I'm Gonna Be

マローン一人でラップしているナンバー。このアルバムで数少ないラップっぽいラップ。

Staring At The Sun (ft. SZA)

SZAはブラックパンサーというマーベル映画のタイアップ曲をケンドリックラマーと一緒に作り上げた女性アーティスト。二人の掛け合いが男女の悲しい運命を表現させています。


Sunflower (Post Malone & Swae Lee)

映画スパイダーマンのタイアップにもなった大ヒットソング。タイトル直訳のひまわりは、東に昇る太陽、西に沈む太陽を一日中追いかけています。愛し合ってはいるものの、その愛が重すぎるので喧嘩になってしまう、けれどお互いにそばにいないとダメなんだ、という暖かいナンバーです。

Swae Leeは、Rae Sremmurdという実の兄弟、Slim Jxmmiと結成したHIP HOPデュオにも所属しています。このユニットのPowerglide Ft. Juicy Jが疾走感あってめちゃくちゃかっこいいです。こちらもチェックしてください。



Goodbyes (Ft.Young Thug)

HIP HOPのFt.にはおなじみ、Wiz Khalifaの側近?ヤンサグを迎えたこちらも人気ナンバー。歌詞にニルヴァーナへのリスペクトやニッキーミナージュも登場します。

とにかくMVが豪華。映画『名探偵ピカチュウ』のヒロインに抜擢された注目の若手女優、キャスリン・ニュートンが恋人役を演じています。

寝る前のチルには最高なナンバー。


Myself

ドラムのシンバル音が鼓膜に刺さるいい感じのビート。スターになったマローンの価値観をゆったりと歌っています。

I Know

マローンの攻めたフロウが全体を等して楽しめます。俺はここまで努力で上り詰めたからお前は叶わないよ、といったメッセージでしょうか。

Wow.

あまりラストナンバーっぽくないトラックですが、そこがまたいい。このタイトルは一般のコさえもWow.っていっちゃうぜ!みたいなノリです。歌詞も今までデイ一番HIP HOPです。













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