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お風呂を好きになってみた話。

 こんにちは。ご無沙汰です。お風呂が苦手だった円井零です。

 何年も前から在宅で仕事をしていて、あまり家からでなくて済んでしまうこともあり、なかなかお風呂に入る習慣がつきませんでした。
 ヒドい時には、週に2回くらいしか入っていないことも。

 しかし長くお風呂に入らないのは不衛生。臭いだってしますし、お肌にも良くない。
 本当は「お風呂に入りたい!」、その気持はあったので、どうにかお風呂が好きになれないか、いろいろ試行錯誤してきました。

 その結果、ここ2、3ヶ月くらいは、ほぼ毎日お風呂に入れるようになったので、どうしてお風呂に入れるようになったのか、書こうと思います。
 同じ様になかなかお風呂に入れない人のため、そしていつかまたお風呂に入らなくなってしまうかもしれない自分のために。

なんでお風呂が苦手なんだろう?

 そもそもですが、なぜお風呂が苦手なのか。入りたくないのか。
 考えてみると、ひとつではなく、複数の理由がありました。

・ほぼ在宅だから必要性が薄い
 やっぱり人間、外からのプレッシャーがないと、怠けるもので。他人に「臭い」「汚い」と思われる環境にないと、「まぁいっか」と思ってしまったり。流石の私も、外に出る予定がある前日はお風呂に入っていましたが、そんな日のほうが少なかったため、必然的にお風呂に入る日が少なくなっていました。

・“洗うだけの時間”が苦手
 お風呂に入ったら、大半は“体を洗う時間”です。この“洗うだけ”の時間が大の苦手。湿気でモワモワしている風呂場で、体を動かすのに疲労感を感じることも手伝い、「なにしてんだろ……ダルい……」という感情に。さらにお風呂の必要性があまり感じられていないので、「別に洗わなくても……」という気持ちが湧いてきて、途中で「体は洗わなくていいか」となってしまうこともしばしば。

・お風呂上がりの着替えが苦手
 お風呂に入って上がった後、体を拭きますが、これが苦手でした。「苦手も上手もあるのかい」と思われそうですが、拭いても拭いても水が……。さらにその後、服を着ますが、特に夏場、うまく着れなかったり、暑くて蒸れたり。結局また汗をかいてしまって、「風呂に入った意味……」とテンションが下がっていました。

・体が動かない
 毎日ではないですが、夜、お風呂に入らなきゃ、という時間に、全く体が動かなくなっているときがあります。エネルギーが残っていなかったり、強烈な睡魔に襲われていたり。ベッドから起き上がることもままならない、そんな時がしばしばありました。

 と、大体こんなところ。必要性の薄さと苦手意識が相まってお風呂に入りたくなかったようです。

 そんな自分がお風呂好きになるために、効果があったな、と思える5つの方法を書き残しておきます。

シャンプーを自分で選んで買ってみた

 私が「最近、お風呂に入れてるな」と実感したのは、自分でシャンプーを買ってからでした。

 現在、親と同居で、子どもの頃から親が買ってきたシャンプー類をなんにも考えず使ってきた私。
 しかしある時、「自分に合ったシャンプーを使ってみたい」という欲が突然現れました。
 ネットでシャンプーの選び方、シャンプーの種類等々を調べ、「これが合ってそう」と自分自身で決断を下し、購入しました。

 使ってみると、ドンピシャ。「シャンプーひとつでこんなにサラサラになるん!?」と驚きの結果に。
 こうなったらもう、シャンプーするのが楽しくなりますよね。お風呂が好きになる要素がひとつできました。

 そこからは、同じラインのコンディショナーを買ったり、毛穴汚れに効く洗顔フォームを買ったり、さっぱりするボディソープを買ったり。
 気づけば全身一式、“自分専用”のものを揃えていました。

 新しくものを買うと、早く使いたい、という気持ちになりますよね。さらにそれがいいものだったら、使い続けたい、に。
 お風呂に入るきっかけがほしいなら、なにかお風呂で使うものをひとつでいいから買ってみるといいかもしれません。
 シャンプーやボディソープ以外にも、体を洗うタオルだったり、入浴剤だったり。

 重要なのは、“自分で考えて、選んで、買うこと”。
 どんな効果が得たいのかを考えて購入すると、「これを使うことで理想に近づける」とハッキリ意識できるので、使い続けることができます。

『ボトルでToDo方式』でゴールを視覚化してみた

 ただ洗っているとダレてしまう。そんな面倒くさがりな自分に効果があったのが、『ボトルでToDo方式』。名前は適当。
 ToDoリストで、終わったものには線を引いていくと、後はこれだけ、とわかりやすく、最後の線を引いたときには達成感も得られますよね。
 それをお風呂場で再現してみました。

 方法は簡単。まず、シャンプーなどのボトルを洗う順番に並べます。
 私の家の風呂場には、鏡の下に台があるので、そこに右から置いています。
 そして使ったボトルは別のところに移す。私の場合は、右手にある浴槽の蓋の上に置いています。

 こうすると、次に使うものも、あとどれくらいで終わるのかも、一目瞭然。
 こんなことしなくても……と思われそうですが、「次なんだっけ」と悩んだり、漠然と「まだやんなきゃ」と疲労感を感じたりせずに済むのは、ストレスフリーで結構効果があるのです。
 しかもお金かからないし。すぐできるし。簡単です。

防水イヤホンとスマホで楽しい時間を

 お風呂が苦手なら、好きなことを持ち込んでしまえばいい。
 ということで、お風呂で何かしらの動画を見ています。使っているのは、防水のイヤホンとスマホ。

 体を洗っている時とお風呂に使っている時は、常に動画を流しています。
 見ているのは、ドラマやアニメ、あるいはYouTubeでゲーム実況など。本当に好きなものを見ています。

 動画は別にお風呂でなくても見られますが、なんとなく「このシリーズはお風呂で見る」と決めると、「早く次みたいから今日もお風呂入ろう」とワクワクできます。
 アニメやゲーム実況動画などは30分前後のものが多いので、お風呂時間に丁度いい。
 ドラマも、『勇者ヨシヒコ』シリーズなんかは30分弱なのでピッタリでした。1シリーズ約12話で、3シリーズもあったし。面白いし。見ることが主目的ではないので、「次何見よう?」と悩まなくて済むのはよかったです。

(なお、注意点ですが、たとえ高い防水性能を持つ電子機器でも、お風呂での使用は推奨されないものが多いです。
 基本的に常温の真水に対しての性能なので、お湯や石鹸水には気をつけてください。
 また、ジップロックなどに入れた場合でも、内部が結露する、という話もありますので、その辺を理解した上でお願いします。
 ポータブルテレビの中には、お風呂OKと明記されているものもあるので、そういったものを使ってもいいかもしれません。)

マイクロファイバータオルとシーブリーズで風呂上がりが快適に

 風呂上がりの“苦手”は、グッズの力を借りるのが手っ取り早かった。

 まず、体を拭くのが下手すぎ問題は、マイクロファイバーのタオルで一発解決。
 吸水力が全然違う! 今まで体を“拭いて”いたのが、“そっと押さえる”くらいでスイスイでした。

 体がベタつく問題も、シーブリーズのデオ&ウォーターであっさり解決。
 体を拭いた後、シーブリーズをなじませると、スーッとして暑さがなくなり、服もサラッと着れます。
 ただし冬には寒いかも。

 これだけ。簡単。

「今日は入らない」宣言

 体がもう動かない。そんな日の解決策はただひとつ。
 「今日は入らない」と宣言することでした。

 体が微塵も動かない時、「入らきゃ、入らなきゃ……」と思ってお風呂に入れたことはほぼありません。
 それはもう、入れない状態です。無理。不可能。
 それなのに、「お風呂に入らなきゃ……」と思うのは、後々悪影響を及ぼします。
「入らないといけなかったのに、入れなかった」というのは、メンタルにマイナスです。
「自分はお風呂に入れない人間」という思考に繋がり、本当はちょっと頑張れば入れるのに、「自分はできない人間だから……」と、諦めてしまう。と、また入れなくなる。

 ならば、本当に入れない時は、「今日は入らない! そう決めたのだ!」と、心の中で宣言してしまえばいい。そうすれば、罪悪感や自己嫌悪が起きません。

 そしてもう、ベッドから起き上がることもせず、電気を消してしまえばいいのです。そして寝る。それが最適解。

 もしも、お風呂には入れないけど、少しだけ動ける、という時には、お風呂の代わりを用意しておく、というのも有効でした。
 大したものではなく、ボディシートひとつあればOK。それで体中拭いて(私が使っているのは顔・体兼用なので顔も)、さっぱりして、そして寝る。
 実際にお風呂に入るのに比べれば全然でも、今できる最大のことをした、と考えられれば、それいいのです。

自分はお風呂が好きかもしれない

 そんな風に思えるくらいには、自分を変えることができました。
 お風呂に入るのって、人に迷惑がられないためだけでなくて、体を清潔にするとか、自分の体をチェックするとか、本当は自分のためにすることだったんですよね。
 私の場合、エネルギー切れが頻繁に起こるので、なかなか入れないことが多くて。それで「自分は風呂に入れない」と、「風呂が嫌い」と、勘違いをしていたような気もします。

 ただ「風呂は毎日入ったほうがいいから、入らなくてはいけない!」と自分を脅迫するのは、実は思考停止だったんだなぁと今では思います。
 なぜお風呂に入れないか。どうしたらお風呂に入れるか、そして好きになれるのか。それを考えたら、案外スルッとできるのかも。そう実感できました。


円井零

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