見出し画像

映画を半年ぶりに映画館で観て気づいたテレビ放映との違い

 こんばんは。もう眠いのですが、気づいてしまったので、今日は手短に。というかグダグダです。ご容赦。

 今日(2020年6月26日)から、全国の映画館で「一生に一度は、映画館でジブリを。」が始まりました。
 ジブリの言わずと知れた『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』の4作品を上映。
 上映期間は映画館によって異なるようで、終了日はまだ未定、という状況の映画館も多そうです。

 このキャンペーン(という言い方があっているのかわかりませんが)を知ってすぐ、「観に行きたいな」と思ったのは、作品タイトルに惹かれた、というより、正直なところ“映画館に行きたい”という気持ちの方が強いものでした。

 昨年、2019年、私は毎月、1本の映画を観ました。合計12本。
 毎年こう、というわけではなく、去年は「毎月1本観るんだ!」という目標を立てていたので、見事達成したわけです。
 しかしそれ以前から映画館で映画を観るのが好きで、高校3年生の夏休み、本来なら受験真っ只中の1日に、3本の映画を立て続けに観たりしていました。ちなみにこの時の感想は「疲れた」。

 ともかく。映画を映画館で観ることが好きな私でしたが、今年に入って新型コロナウイルスという予想していなかった脅威が世界中をかき乱しました。
 映画館は休館に。
 今年は特に去年のような目標を立てていなかったため、休館前から映画館に行っておらず。気づけば半年近く映画館から離れていました。

 映画館で映画が観たい。その思いで、『千と千尋の神隠し』を観てきました。

 場所は東京日本橋。TOHOシネマズさんで12時40分の回を。
『千と千尋の神隠し』に特段思い入れがあるわけではないものの、これまで何回も観てきた作品。
 公開年が2001年なので、私は当時まだ小学校に上がったばかり。映画館で観た記憶はないのですが、そういえば家にパンフレットがあったので、もしかしたら観たのかもしれない。でももう記憶がない。
 そうなると、作品を観た記憶はやはり、「金曜ロードショー」のイメージ。なんと公開から19年で9回も放送していました。
 そのうち、少なくとも3、4回は観たような。なので当然、ストーリーやキャラクターはもちろんのこと、セリフや構図もだいたいなんとなく頭に入っている。
 正直観る前は、もう面白く感じられないかも、と不安でした。

 でも違いました。今まで気づかなかったところに目が行く。「これってなんなんだろう」と気になる。「これはこういう意味なのでは」と考えを巡らせる。
 途中で気が付きました。これは没入感だ。
 テレビ放映ではなかった、作品だけに集中しているこの感じ。隅から隅まで観てやろうという気持ち。なにかに気づく瞬間。

 私はテレビで映画を観る時も、基本、ながら見はしません。というかそんな器用なことができない。
 でもやっぱりCMが入ると気持ちが落ち着いてしまうし、その間はスマホをいじったりもする。
 どうしてもテレビだと、作品に没入しにくい。没頭できないとわかっているから、無意識的に没頭しないようにしている気もします。

 テレビでも映画館と同じ様な没入感を得られる人もいるのかもしれません。
 もしいたら、その方法を知りたい。

 映画館では、途中でCMが入るなんてこともないし、周りにたくさん人はいるのだけど“一人”の状態だし、時計やスマホの通知がちらつくこともない。映画のことだけを考えられる。
 ある意味拘束されていて、約2時間は目の前の映画を観るしかない。だからこそ、映画に集中できる。端々まで見たくなる。
 中にはそれが退屈に思えて、途中でスマホを出したりする人が今はまれにいるようですが、多分、見えている部分がほんの少しだけなんだろうなと思います。

 私はこれまで、テレビで何回も『千と千尋の神隠し』を見ても、あんまり考察とか気になりませんでした。
「そういうのもあるんだなぁ」くらいに知識を持っていたりもしましたが、それをよく考えてみる、ということをしませんでした。
 でも今回、映画館で観て、気になる点がいっぱい出てきて、「誰かと観ればよかった! 共に考察したい」と、2020年の今思っていたりするのです。
 なんというか、繰り返されたテレビ放映によって『千と千尋の神隠し』が一般化しすぎてしまった、というのもあるのかなぁと思います。
 本当は『千と千尋の神隠し』ってそんなにわかりやすいものばかりではないのに、テレビで繰り返され、誰もが知っている映画となり、「こういうものだよね」と認識してしまっていたような。
 映画館で映画と自分の1対1で観て、ようやく“考える”ということをしたような気がします。

 うーん、やっぱり眠くて、書きたいことを書けていない気がしますが。
 というか、半年前までは当たり前に感じていたことなんですよね。それをすっかり忘れてしまっていた、という話で。
 とにかく、やっぱり、映画館が好きです。
 しっかりマスクと除菌をして楽しむ、というのがしばらくのスタンダードになるのでしょうが、やっぱり映画館が好きです。

基本的に、お気軽に読んでいただければ、と思っています。 それでもサポートしていただいたお金は、好きなもののために使わせていただきます! 今欲しいものは……ボドゲの『CANVAS:Finishing Touches』