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「働き方改革」が奴隷解放だと思ってる人危険すぎ。

何かと最近「働き方改革だね〜」なんて言葉が飛び交うことに違和感を感じるのでその中身を分解したい。

残業が減って、残業がなく先に居酒屋に到着してる友人に「うちの会社も働き改革でさ〜」なんて言われたことないスカ?

近年よく見る「働き方改革」とは何か、考えてみましょう。

近年よくテレビで見聞きする「働き方改革」。
そもそも働き方改革とは、なんなのか。厚生労働省によれば、

「働き方改革」は、(略)働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。
厚生労働省HPより抜粋)

これらは「長時間労働の是正」、「正規・非正規の不合理な処遇差の解消」、「多様な働き方の実現」という三本の柱が元になっている。

それに向けた具体的な取り組みとして

(1)非正規雇用の待遇差改善
(2)長時間労働の是正
(3)柔軟な働き方ができる環境づくり
(4)ダイバーシティの推進
(5)賃金引き上げと労働生産性向上
(6)再就職支援と人材育成
(7)ハラスメント防止対策

が挙げられる。

なーんだ、これって「長時間労働がなくなって、非正規の不当な扱いもなくなって、多様な働き方が実現する良い取り組みなんじゃない?」と思った人は超危険。

「働き方改革」の本当に意味するもの

ではその「働き方改革」が本当に意味しているものとは。

それは「副業解禁の流れ」からも繋がってくるが、
もう一つ隠された狙いは

解雇に関する規制の緩和“だと思う。

つまり、要らなくなった労働力は簡単に切れるようにする。
そして質の良い労働力を“部分的に(副業)“はめ込む。

日本トップの大企業トヨタの社長ですら終身雇用終了を宣言している。

これに強く反論する人もいないはず。
高収入の中高年世代を若い世代が支えているなんてよく見る構造だろう。
それに気付いた優秀な若者は会社を離れる。
バブル期のように成長を続けている時代でもなく、このままの構造では崩壊することは明らかだ。

しかし日本の法律では簡単にクビを切ることはできない。

今回ここにメスを入れたものこそ「働き方改革」だと思う。

もはや終身雇用がなくなった今、
正規雇用というものの方が珍しくなっていき
個人はフリーランスとして自分の力を部分的に売り買いしていく時代に突入するのではないかと思う。

これまでの当たり前の社会

これまでの当たり前の社会といえば、
終身雇用・退職金・年金のフルセット。

終身雇用も年金もこれからの社会ではないことなんてわかってるよ。

なんて人も多いと思う。

ではなぜこの働き方改革の真意を読み解くに至らないのか。
それはDNAレベルで会社に勤めるのが当たり前という考え方が染み込んでいるから。

「(正規雇用として)働いている中で、その働き方を改革していこう
と言っているのではない。

まず、会社に勤めるというその根本の社会システムを変えていこう
と言っているのである。

会社勤めの文化

そもそも会社勤めが当たり前になったのは18世紀半ば〜19世紀の産業革命からのここ100年から200年の歴史しかないもの。
そして我々はそのマス(歯車)の一部として従順に動くよう教育されてきた。(=義務教育)

それまでの人々はどう暮らしていたかというと、まずは自分で狩りに行っていたし、そのあとはぶつぶつ交換をした。
そしてお金を経由するようになり、みな自営業で暮らしてきたのではないか?
これは発展途上の東南アジアに行けば肌で感じることができる。至ってシンプルな構造だ。

こうして少し読み解くだけで今の“当たり前“がこの人類の歴史で考えれば全く薄っぺらいものであることに気づく。

そして私たちは時代の変化の境目を生きている。
ちょうど産業革命の時代の人々が違和感を感じていたように。

「残業が減って良かった〜」なんて思っている人

⚠️要注意🚨**
企業と正規雇用という構造の改革はすでに始まっています。
このまま定年退職まで数年逃げ切り戦略をとれる人以外はプランBの作戦を立てることは超重要事項!!!**

右に習っていればそれなりの老後が送れる時代は終了しました。

奴隷解放といえば解放だが
違う側面から見れば担保がなくなったわけです。

好きな人生を選択できるようになった分、
“普通“がなくなったこれからの社会をどう生きるか。

現代を生きる日本人全員の課題であると言える。






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