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【CCI初心者用無料note:CCIの取扱説明書xCCI導入編】

■CCIについて

インジケーター「CCI(シーシーアイ)」。

MACD、ストキャスティックス、RSI、ADX、CCIの5つが代表的メジャーなオシレーターですが、CCIの人気は最下位でしょう。それはこのようなことを書いて、CCIのことをまったく理解していないひとが多いからです。

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「まず結論から言って、CCIは「使う場所」と「組み合わせ」が特に重要なオシレーター系のインジケーターです」というのも、そもそもCCIは他と比べると汎用性が低いので、使用方法や状況が限定されています。そのため用法用量を守って正しく使わなければ、ぶっちゃけ何の役にも立ちませんただ、裏を返せばCCIの力を発揮できる場所や組み合わせを知っていれば、コレまで攻略することが出来なかった状況を再攻略することが出来る、そんな可能性を秘めています。結局インジケーターというものは使い方によって効果に差が出る、ということですね。

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上記は初心者用にCCIを紹介していたブログからの引用ですが、自分に言わせれると何も分かってないなら紹介するな!という感じです。上記は凡人が最低限の知識だけ入れて適当に書いてることなので無視してください。CCIは使用方法や状況が限定されるということもありません。万能最速反応インジケーターなので使い勝手は自分に言わせると最強です。

CCIがこのように理解されてないのは専門書がないからです。MACDは開発者のジェラルド・アペル氏が、ストキャスティクスはジョージ・レーン氏がADXとRSIは開発者のワイルダー氏が専門書・解説書を書いてありますが、CCIの開発者のドナルド・ランバート氏は書いてありません。代わりに自分が専門書を書きますが、このnoteは導入編として初心者がCCIが有効性に気づかせる程度に抑えて書きます。もっと深く、応用した使い方も知りたい方は別の専門的に書いているnoteを見てください。また他の専門書も現代のし上に合わせて発展させたものを書いていくつもりです。最終的にはロウソク足、一目均衡表、フィボナッチ、ボリンジャーバンド、移動平均線、ダイバージェンス・リバーサルシグナル、モメンタム、ティックチャート、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードに加えて、脳力開発の仕方(食事、運動、サプリメントなど)、休息のとり方、専業トレーダーのあり方、兼業のトレーダーのあり方など色々書いている、フルタイムトレーダーという本を含むすべてのトレード本の上位互換を書く予定です。

■CCIのすべて。応用・独自の使い方・CCIと他のイジンケーターの組み合わせ・CCIの応用インジケーターの紹介

■CCI(Commodity Channel Index)とは?CCI(Commodity Channel Index)とは、ドナルド・ランバート氏が開発したオシレーター系テクニカル手法である。CCIは相場の値動きには一定のサイクルがあることを基本的な考えとして用い、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断する指標である。

「CCI」は、商品チャンネル指数(Commodity Channel Index)の頭文字を並べた、オシレーター系のテクニカル指標で、商品、株や為替の値動きには一定のサイクルに着目したものです。
このような一定のサイクルを前提として、商品価格や株価の売られすぎや買われすぎを判断します。
また、オシレーター系のインジケータは、100~0までで天井と底が存在するものが多いですが、CCIには天井、底がありません。
±400等の数値もありえます。
CCIのラインが天底をポジション取りの判断基準としたり、CCI自体にラインを引く等のトレード手法あります。

CCIの計算式は、CCI=(基準値-基準値の移動平均値)/0.015×平均偏差(20日間)

CCI (シーシーアイ)のエントリーは、CCI 自体が100のラインをー100の下部ゾーンから再度ー100以上に上昇したらロングでトレード、+100の上側から再び+100を下抜けしたらショートがベーシックなシグナルです。そして、CCIの0ラインの上の場合、上昇トレンド、100ラインの下に位置する場合は、ダウン・トレンドと一般的に言われています。また、他の時間足の併用と複数の解析ツール を併せて活用することでダマシを防止できることもありです。

■CCIのパラメーター
CCIはMT4に標準で入っています。基本は14で自分は14のまま使っていますが、18や50などの人もいます。自分なりにパラメーターを色々変えて元の14に落ち着いたの14でいいと思っていますが観察・研究してもっといい数値があったら教えて下さい。
MetaTrader4に標準搭載されているCCIのパラメーターは、基本的に「期間」のみです。デフォルト設定では「14」となっているはず。これは何を意味するのか?
ところで、CCIの計算式は次の通りです。


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「一定期間のTP=Typical Price(平均値)のMD=Mean Deviation(平均偏差)」を算出する際の「一定期間」を定めるパラメーターが、デフォルトで「14」となっています。
ざっくり言えば、現在価格における「移動平均線との乖離」が、14日間の乖離平均値に対して、どれくらい離れているかを示しているインジケーターがCCIです。
価格の周期性から、乖離幅が大きければいずれ収束に向かうという考えをベースにしています。つまり上に乖離すれば「買われすぎ」であり、下に乖離すれば「売られすぎ」と判断するわけですね。

▽CCIのパラメータが14がベストな理由
さて、CCIにとっての最適なパラメーターですが、まずはデフォルトの「14期間」にどれくらい意味があるのかを考えてみましょう。
「14」という期間ですが、実は多くのテクニカル指標で使われています。
「期間14」が一般的に使われるようになったのは、J. Welles Wilder Jr.(J.ウエルズ・ワイルダー・ジュニア)の影響が大きいというのが一般的な見解です。
J. Welles Wilder Jr.(J.ウエルズ・ワイルダー・ジュニア)は、RSIやATR、ADX、パラボリックSARなどの有名なテクニカル指標を開発した人物です。「テクニカルの父」ともよばれています。彼が開発したテクニカル指標のデフォルト期間は、ほぼ全て「14」です。14本のローソク足を一つの周期と考えてそこに規則性(優位性)をを見出そうとしてるわけです。
今や、ワイルダーが考案・開発した様々なテクニカル指標(RSIやATRなど)は、世界中のトレーダーに使われています。結果的にワイルダー推奨の「期間14」が、他の多くのテクニカル指標の期間に影響を与えたのです。
CCIの期間「14」も、ワイルダー推奨期間「14」に準じているわけですね。
実際のところ、CCIを他のテクニカル指標(例えばRSIやATRなど)と併用する際に、他が期間14ならば、CCIの期間も「14」に設定しておいたほうが、ロジックの整合性は取れます。CCIの期間を変更することは”愚行”
結論から述べれば、CCIのパラメーター(デフォルト14)をむやみに変更することは、やめておいたほうが良いです。
「期間14」のままで使うことをおすすめします。


▽パラメーターの”最適解”を探し求めることの危険性
ネット上には、インジケーターのパラメーターの最適解を求める記事などがよく見られます。
しかしながら、様々なパラメーターを自分なりに検証することは、ほとんど意味がありません。
なぜなら相場は「美人投票」だからです。
より多くの人が相場が上がると考えているならば、素直に上がる方に賭けるのが勝つコツです。つまり多くの人が使用しているテクニカルと同じものを使い、同じ場所にラインを引き、同じポイントを意識することが重要なのです。
パラメーターをデフォルトて使うこによって、その他大勢のトレーダーが意識するポイントを捉えやすくなります。つまりパラメーターの最適解は、常にデフォルトであるということです。
また、むやみに期間を変更することは、カーブフィッティングにつながる恐れがあります。過去チャートに過剰に合わせたテクニカルが、今後も通用することは稀(まれ)です。
これはボリンジャーバンドや移動平均線などでも言えることです。大手ディーラーが使っているもの、大抵の一般トレーダーは数値をいじらない。ならパラメーターはいじらないのが無難です。
パラメーターを惟一いじる利点はより敏感に反応するようにすることですが、CCI自体が全オシレーター中、最速で反応するのでパラメーターはいじらなくていいと思います。

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■上級者はパラメータを変えてもいい
矛盾になりますが、よくCCIのパラメータは何使ってるですか?と聞かれるのでデフォルトの14にしました。世界で一番大きな仮想取通貨取引所のバイナンスではデフォルトは18でした。RSI、ATR、ADX、パラボリックSARの「テクニカルの父」のワイルダーがほぼ14に数値を設定した結果、その後のテクニカル分析開発にも影響を与えて、CCIでも14が使われるようになったのでしょう。

テクニカル分析が流行するようになって、みんながより早く反応するものを探しだしたからでしょう。自分もMACDはデフォルトのパラメータは使っていないですし、移動平均線も昔は5日、14日、25日の3つが短期移動平均線ではメジャーでしたが今ではSMAより反応が早いEMAが使われますし期間も短くなってます、自分は21EMAをメインに色々使っています。200SMAが上限に使われやすいですが、自分は研究した結果それより上に機能する数値を見つけて使っています。自分にとってCCIとMACDと移動平均線が三種の神器なので移動平均線に興味をもった方はぜひみてください。また5日SMAと14日SMAをクビにした代わりに一目均衡表の転換線と基準線も使っています。大抵の方がロウソク足の近くに短期の移動平均線を3つ表示しますが、自分は転換線、基準線、21EMAといった感じです。またトレードの流れもわかりやすくまとめてあるので参考にしてください。

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■CCIの計算式と主要な使い方
CCIは「価格変動を過去と現在で比較して、現在どの程度割安なのか?割高なのか?」を教えてくれるインジケーターです。
上下に「±100%」のラインがあり、変動幅が過去よりも広くなると±100%ラインを超えるという仕組みです。
移動平均線乖離率やボリンジャーバンドに似ています。実際±100はボリージャンバンドのσ2、±3はσ3に相当します。
-100より下なら安値でまだ上にボラティリティがあると判断できますし、+100ならもう買われすぎと判断できます。これをMTF(マルチタイムフレーム)で複数時間枠で見ることによってより精度を高めることができます。RSIみたいに上下には張りついたままというのがないのがいいですね。

「CCIは価格変動を現在と過去で比較している」というざっくりとした全体観がつかめたところで、次に計算式を見ながら「どんな視点で過去と比較しているのか?」を詳しく紹介します。
まずは下の画像を御覧ください

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簡単にいうと

1. 1本のローソク足の「高値」「安値」「終値」の平均(中値)を出す
2. 中値の単純移動平均線を計算する(中値平均)
3. 中値と中値平均の差を出して、(0.015×(14日間の絶対偏差の平均))で割る

上記の流れになります。
「現在価格がその日の高値・安値・終値の平均値の移動平均から、どれくらい離れているのか」を示しています。

計算式は難しく見えますが、移動平均線の計算式を知らずに使ってる人が多いように、使い方さえしってればいいので計算式は別に覚えなくていいです。
画像ではロウソク足AのCCIが「133.33%」になっていますが、これは「基準値よりも133.33%高い」という意味です。
まとめると、CCIは「基準値からどのくらい割高なのか?割安なのか?を表示している」インジケーターなのです。それならRSIがあると思われる方もいると思いますが、詳しいことはこの無料noteにも書いていますがより、応用した使い方は有料のnoteにたくさん書いてあります。とにかく使えるインジケーターなのです!

▽補足:CCIはボリンジャーバンドと同じ?

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ボリンジャーバンドはは「価格変動が収まる範囲」を表示するのに対し、CCIは「価格変動の規模」をそのまま表示してくれるツールです。両社の特徴を覚えておくと後々便利です。
「CCIは移動平均線との価格差を現在と過去で比較した数値」というのがイメージと思ってください。

■実践編
▽① CCIのシグナルは「±100%超え」ではありません。「超えた後に頂点で折り返してから」がエントリータイミングになります。


下の画像を御覧ください。

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コチラはCCIのエントリーシグナルの画像です。
CCIのエントリー判断は「±100%を超えたあと、±100%以下まで戻ってきたら」になります。これはWボトム・トップの「ネックライン抜け」をエントリーシグナルとするのと原理原則は同じ。
確実性を上げるために価格が反転したことを「確認してから」エントリーするのです。移動平均線のサポートを抜けたがいったん戻してくるけど次は抜けた移動平均線が抵抗線と機能したのを確認してから使うのと一緒です。

▽±200を天井や底として使う。
為替では、±200が天井や底になることが多いです。ビットコインでは270当たりが自分の観察した様子では多いように思います。
もちろん、±300、±400を超える時もありますが、そういう急騰、暴落したときは1時間足のCCIに注目するのが無難です。短期では300超えすることはたまにありますが、1時間足で300超えは滅多にありません。


■ダイバージェンス

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* 赤線が上昇中のダイバージェンスでショート
* 青線が下落中のヒドゥンダイバージェンスでショート

もちろんダイバージェンスだけで勝っていくことは難しいと思いますが、ひとつの指標にはなります。

■インジケータライントレード

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移動平均線乖離のダイバージェンスを活かして、エントリできそうな部分です。
黒線では、価格上昇、移動平均線乖離の下落でダイバージェンスが起きています。
赤線では、価格下落、移動平均線乖離の上昇でダイバージェンスが起きています。

■CCIと他のインジケーターの組み合わせ

CCIは全インジケーター中最速で反応するオシレーターです。その代わりに単独での仕様は上級編の本編を理解していない人にはおすすめしません。とくに自分の場合はスキャルピングメインなので、最速で反応してくれるCCIがお気に入りなのもありますが、それは上級編で書いてありますので、ここではCCIと他のインジケータを組み合わせて、すでに使っているインジケーターとのフィルターとしてCCIを使う方法を紹介してみます。自分の場合はCCIとMACDを組み合わせているのでここでは、一番メジャーなオシレーターMACDとの組み合わせを紹介します。

▽参考例

ポンド円でのCCIとMACD組み合わせでの解説です。CCIが-200をつけてから-100を何度か超えていますが、なかなか上昇に転じません。単独で使っていたなら騙しにあっていたでしょう。またMACDもゴールデンクロスしますが、この角度からのゴールデンクロスは失敗する確率が高いです。そのことについてはMACDだけについて書いたMACDのnoteを見てください。MACDがゴールデンクロスしたものの再度デッドクロスしますが、CCIが-100より上に転じたのと同時にMACDも再度ゴールデンドクロスしてかなりの価格はかなりの上昇に転じています。また二度目のゴールデンクロスは強いのと自分ではWボトムに見えるためこのMACDはWボトムでのゴールデンクロスと命名しています。MACDだけについた書いたnoteかCCIとMACDの組み合わせについて書いたnoteを見ていただければその点は分かりやすいと思います。


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■MT4のカスタムについて

MT4は標準では水鉄砲のような武器ですが、改造するとグレードネードランチャーや核ミサイルのような強力な武器になります。すでに自分では満足するほど自信をもって完成形というレベルにカスタムしてるので、もし自分と同じMT4の画面で分析したいという方はこちらをご覧ください。

■スキャルピングについて

1分チャートの横にティックチャートが表示されていますが、ここではティックチャートを利用したスキャルピングについては書きません。あくまでCCIの簡単な紹介が目的なので。スキャルピングはマスターすれば上げも下げもpipsをとれるので1日1万pipsもたいして難しくないで。あくまでフルタイムでトレードした場合ですが、冒頭にある程度説明が書いてあるので興味がある人は読んでみてください。また「FXスキャルピング ――ティックチャートを駆使したプライスアクショントレード入門」という本でボブ・ボルマン氏が書いたことをかなりブラッシュアップしているのであまり広める気もないので限定数にしてあります。

■CCIのすべて。

ここまでは基礎の基礎で。本編ではより詳細に応用・独自の使い方・CCIと他のイジンケーターの組み合わせ・CCIの応用インジケーターの紹介などを紹介しています。無料部分でもかなり読み応えがある内容になっているのでぜひ読んでみてください。



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