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ことばと深呼吸

う…、つらい。
外は晴天。
でも頭が重い。



54歳。父が死に、母が呆け、こころを束縛する人がいなくなった。
衣食住はどうにかこうにか足りている。
暖かい、静かな時空間が持てるようになった。
こうして一人、パソコンに向かって書く自由が降りてきた、今日この頃。


若いころ、「自分」がいったん「壊れた」。まだ、二十代のはじめだった。
それでもなぜか身体からだは生きていて、死んだ魂では自分を制御できなくなった。
「生けるしかばね
その言葉の意味を、感覚で味わった。
卒業論文を書き、就職を決めねばならない時期だった。

「食っていくため」という理由は、生きていく原動力にはならなかった。
未来を描く力が、完全に抜けおちた。

まさかこのとしまで、生き延びるとは想像できなかった。
一歩先の未来を見つめて歩みを決める、その力はどこから来るのか。

他でもない、私の命の中心から来るのではなかったか。
理屈ではわからない。
けれど、深く呼吸をするときに、すこしだけ、生きてる感じを取り戻す。



こんなの書いてるうちに、ちょっとラクになってきた。
言葉って、不思議。
書くって、不思議。

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