見出し画像

おススメインディーゲームをただおススメしまくる

こんにちは。ぜんあです。

去年から今年にかけて様々なインディーゲームをプレーし、幸運にもその中で心動かされる多くの作品と出会うことができました。そこでその一部を紹介したくなったため、この記事の執筆に至りました。

今回紹介するゲームの一部はよく配信を視聴するぱせりまんという方のオープンサーバー内のおすすめ紹介の一つ、ゲームチャンネルでいくつか挙げています。

ですが、それよりもさらにゲームの魅力について長文で語りたい・一人でも「やってみたい」と思ってほしいため、noteでの投稿を決めました。

チャンネルで紹介しきれていない良作を追加でおススメすることはもちろん、ネタバレを避けながら進めていきます。

これらのゲームの中にあなたにとって光る作品があり、手に取ってプレーしてくれることを切に願います。


はじめに

この記事ではストーリーが特に印象に残ったゲームと、難しい分達成感が強い高難易度ゲームの二つの作品を紹介していこうと思います。

また、ゲームを選ぶにあたり、ストーリーやシステム的なことはもちろんですが、BGMの良さも加味して選出しました。

このゲームはちょっと合わないかも……と思ってもお気に入りのBGMと出会えるかも。曲名もぜひ検索して聞いてみてください! (プレーしようと思っている方はお控えください! ネタバレと出会いがしらする恐れあり)

結構な長文となってしまったので、どうぞごゆっくり読み進めて下さい。


ストーリーが魅力!なゲーム編

①OMORI

まず一つ目はOMORIというゲーム。戻れないし変えられない、愛の物語。

タイトルロゴと男の子、その他全ての表示が白黒の淡泊な画面。
どんな物語が展開していくのか、この時点では予想が難しい。

ホワイトスペースという寂し気な場所で一人目覚めた主人公のオモリは、扉の先のお友達が待つオトナリルームへ向かう。トランプでいざこざはありながらも仲睦まじく遊んでいたのは、勝ち気な女の子オーブリー、やんちゃ坊主のケル、お兄さん気質のヒロの三人。

画面中央辺りの人物たちに注目。
左:ヒロ、右:ケル、下:オーブリー。白黒のキャラクターは主人公のオモリ。
今話しているのはオーブリー。かわいい。

オモリは三人のお友達と先にある広場で待つ内気な男の子のバジル、底抜けに優しいお姉さんのマリとピクニックをすることに。その後バジルの家に招待されたことをきっかけに、物語は隠された違和感を確実な異変に変えながら少しずつ紐解かれていく。

以上があらすじ。

ジャンルはコマンドRPGとなっており、戦闘画面は以下が一例。

敵を中央に、四隅にお友達が一人ずつ。

ここで、キャラクターの上に「ふつう」と書いてあることにお気づきでしょうか?

このゲームではいわゆるポケモンのタイプ相性のような、三すくみが存在します。

ここに、このゲーム独自の魅力があります。それは、「感情」です。

喜びを顔全体で表している「にこにこ」、怒りで表情が歪む「いらいら」、悲しみに暮れて落ち込む「しょんぼり」。それぞれがそれぞれに影響を与え合い、有利と不利が噛み合うという戦闘システム。

さらに、この表情変化は複数の段階があり、キャラクターごとに見れる表情は様々。その差分の表情を確認することでキャラクターに愛着が生まれること間違いなし。多彩な表情を、ぜひあなたの目で。

ここまで一通りあらすじや戦闘システムを説明しましたが、一点注意点を。

このゲームはCEROがCとなっており、15歳以上が対象のゲーム。この辺りでおおよそ察しがつく方もいると思いますが、明るいだけのゲームではありません。

PVはこんなかんじ。

御覧いただくと分かるように、前半の夢心地のような和やかな雰囲気とは打って変わり、後半は悪夢でも見ているかのように暗くて鬱々とした様子に。

さらに、メニュー画面前のロードにはこんな注意書きも。

……

……苦手な方はお控えください。

あくまで自分の所感ですが、ビックリ要素は少なめ(ないことはない)、グロ要素少なめ、ゾクゾク要素多めと感じました。世にも奇妙な物語が怖くて見れないという自分ですが、なんとかクリアできました。

また、クリア後の余韻にどっぷりと浸かるのもこのゲームの特徴。

自分の場合、プレー期間は一週間ほどと、比較的早いペースでクリアまで漕ぎつけました。

しかし、そのクリアスピードに反してストーリーが頭から離れず、その後一か月はキャラクターについてぼんやりと考えたり、ネット記事の考察を読み漁るといったことに没頭していました。

これはあくまで個人的な体験に過ぎませんが、それほどに記憶に残るゲームであると読み取っていただければと思います。

人を選ぶゲームではあると思いますが、ぜひプレーしてみてほしい作品。

このゲームで好きなBGMは「You Were Wrong. Go Back.」、「Lost Library」、「By Your Side.」

↓My Nintendo Store ページ
OMORI ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)



②One Shot: World Machine Edition

次に紹介するのはこのゲーム。たった一度の冒険譚は、ニコとあなたが紡いでいく。

太陽が失われ、ゆっくりと破滅が進んでいる世界へ突如やってきたニコ。ニコは手にした電球がその世界の太陽に代わる存在となる可能性があることを知り、世界の復活と元の世界への帰還という二つの目的の達成のために冒険を始める。というゲームを、プレーするゲーム。

まるでホーム画面!

このゲームは、あなたがパソコンの中に内蔵されているゲームをプレーしていく形で進行していきます。

特徴的なこととして、あなたはニコをサポートするその世界の「神様」となり、ニコとコミュニケーションをとることが可能という点が挙げられます。

画面越しに話しかけてきている。第四の壁を越えたコミュニケーション。

ニコとは、猫のような人間のような、可愛らしい生き物。黄色の瞳に、紺色のスカーフ。電球を前に抱えて移動します。

ホットケーキを前に喜ぶニコ。かわいい。

ゲームジャンルは、手に入れたアイテムを組み合わせたりパズルを解いて先へ進んだりといったような、謎解きが中心のゲーム。

太陽を失うことはその世界の住民にとっては希望を失うことと同義であり、行く先々で会う人々は皆どこか悲観的。

そして、その世界では太陽の消失に伴ってそれを復活させる「救世主」が現れるという預言が広まっています。

ニコは会う人全員に「救世主」と認められ、助けを得ながら長い道のりを進んでいきます。人間だったり、ロボットだったり、鳥人だったり……種族の垣根を越えた交流があなたを助けてくれるはず。

ロボットに助けてもらい、舟で移動するニコ。

そして、このゲームのタイトル、「One Shot」は和訳すると「一度きり」という意味。その言葉はストーリーに大きく関わっていると断言できます。「一度きり」のニコの勇気溢れる冒険を、ぜひあなたが手を貸しながら共に最後まで歩んでみませんか?

また、プレーしてもらうにあたって、どうしてもお願いしたいことがあります。すぐ上で「一度きり」と言いましたが、ぜひ二周目もプレーして下さい。矛盾しているようですが、ぜひやってほしい。

そして、このゲームは今までプレーしてきたゲームの中で、相当収まりが良い作品だと思いました。大きな疑問点や矛盾点も特になく、エンディングを見た後、純粋な気持ちでまた会いたいと余韻に浸ることができました。

好きなBGMは「Niko and the World Machine」、「Eleventh Hour」、「Self Contained Universe」

↓My Nintendo Store ページ
OneShot: World Machine Edition ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)


③7 Days to End with You

三作目はこれ。彼女を知ろう、言葉を理解して。

ベッドで目覚めたあなたは、見知らぬ女性と出会います。彼女はひたすら何か話し掛けてくれていますが、彼女が何を言っているのか、全く分かりません。このゲームは、彼女の話す言葉を理解していくゲームなのです。

図の下にそれぞれ記号が一つずつ。どういう意味だろう……?

このゲームの最初は全て予想。この女の人はこう言ってそうだな、このシチュエーションならああ言いそう。こんな感じで推理を進めていきます。

その中で、分からないなりに記号に意味があることが見えてくるかと思います。そんなときはその記号に対応しそうな言葉を当てはめる。そして、彼女の言わんとしていることを考察する。

記号が二つ。女性は自身に向けて指を立てている。
これが意味することは……?

それを繰り返していると段々と彼女の言葉がつなぎ合わさり、一つの文章として意味を伝えてくれていることが分かるはず。

それらの解読を通して、言葉を知り、世界を知り、彼女を知る。ひいては、自分の存在を知る。そんなゲームです。

面白いのが、ゲームに触れていない何気ない瞬間に「あれ? 埋められてないあの記号って実はこういう意味なんじゃね?」と思いつくことが度々あるんです。

行き詰ったときは気分転換がおススメ。一見遠回りに見えるけど、もしかしたら無意識のうちに攻略に近づいているかも。

好きなBGMはDAY1から流れている曲、最終日で流れる曲です。すみません、曲名分かりませんでした……

↓My Nintendo Store ページ
7 Days to End with You ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)



歯応えばっちり!なゲーム編

以上まではストーリーが特に印象的なゲームを紹介してきましたが、高難易度ゲームも愛してやまないため、この場を借りてお勧めします。腕に自信あり、という人にぜひプレーしてほしいです。

①Hollow Knight (ホロウナイト)

高難易度ゲーム一本目はこれ。広大なフィールドを探索し、強敵を打破しよう。

放浪者のあなたは、廃れつつある村にある一つの井戸から、かつて地下で栄華を誇っていたムシの王国へ向かい、探索を進めていくゲーム。

ご老人と電灯とベンチ。どこか寂しい村。
右へ進んでいくと井戸がある。

ムシと言ってもデフォルトされた見た目なので虫嫌いの人でも安心。そして驚くべきことに、全て手描き。温かみのあるデザインで広がるフィールドは幻想的。

井戸の下にはこんな自然に覆われたエリアも。
美しく、神秘的。

ジャンルはメトロイドヴァニアのアクションゲームとなっています。メトロイドヴァニアとは、今は自身の能力が足りないところであっても、後に手に入る能力によって探索の範囲が徐々に拡大していくというもの。

今までは行けなかった場所へ行けるようになったときの視界が広まった感覚は、このゲームを通じてまず感じてほしいというところが正直なところ。

また、歯応え抜群である所以として、140種以上の敵と30種のボスがいること。その全てが攻撃パターンが異なっており、戦闘にあたり毎度対応を求められるので難易度は相当高い作品です。

プレイヤースキルを高めてボスたちを迎え撃つことはもちろんですが、それに加えて自身の力を高めることのできる「チャーム」で好みに合わせた戦闘スタイルに変更可能。強みを活かしたバトルで攻略する爽快感は抜群。

好きなBGMは「Greenpath」、「Resting Grounds」、「Truth, Beauty and Hatred」

↓My Nintendo Store ページ
Hollow Knight(ホロウナイト) ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)


②Celeste

歯応え二作目はこのゲーム。シンプルながらも奥深い。最高の景色を眺めに出発。

あらすじとしては心の病を持つ少女マデリンは、自分探しのために霊峰セレステ山を登頂することを決意する。しかし、この山はいわくつきであり、登山者の内面を映し出すという不可解な現象が発生する。それによって現れたもう一人のマデリンとどう向き合っていくか。アクションを駆使して最高地点からの景色を見渡そう。こんなかんじのゲームです。

赤い髪の方が主人公マデリン。じゃあもう一人の紫色の髪の方は……?

ジャンルは純粋なアクション。ただし、「アイワナ」のように、一発即死の高難易度ゲーム。

ダッシュや壁キックといった軽快なアクションで感覚的に進めることができる点がこのゲームの魅力。

さらに、やられても三秒後には復活してすぐに操作が可能となるロード時間の短さがかなり気に入っている仕様。なかなかクリアできなくて苦戦してもすぐに復活できるため、ストレスが少ないことがこのゲームの特にありがたい点。

ギミックも多彩であり、バネや動く壁、泡に雲など様々。それぞれを上手く利用してゴールを目指す。

ただならぬギミックがいっぱい!

また、コースの途中途中にイチゴがあります。隠されていたり、アクションが必要だったりと手に入れるための手段は様々。ステージクリア以外にも目標があるため、ストイックな方はぜひ。

好きなBGMは「Mello - Mirror Temple (Mirror Magic Mix) 」、「Resurrections」

↓My Nintendo Store ページ
Celeste ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)


③Slay the Spire

高難易度三作目はこれ。カードの力とあなたの選択が勝利を導く。

それぞれの目的を持ち集まる四人の力を駆使し、目の前にそびえ立つ塔を攻略せよ。

一番下の五枚のカードが手札。これを駆使して敵を倒そう。

このゲームはローグライクとデッキ構築という二つのジャンルが掛け合わされているゲーム。

ローグライクとはやられたら振り出しから戻る、まさに高難易度なジャンルのゲームこと。しかし、経験値は引き継ぐため繰り返しプレーすればするほど強化されていき、クリアに近づいていくジャンルを指します。

でも繰り返しプレーすると飽きない? そういう疑問が当然出てくると思います。

しかし、このゲームはそのローグライクにデッキ構築が合わさった代物。

戦闘終了時に三枚のランダムなカードから一枚を貰う権利を得られる。そのため、手に入れるカードの組み合わせによって戦略は千にも万にも変わっていく。

どれを選ぶかはあなた次第。


さらに、マップの配置もランダムに生成されるため二度と同じ戦いとはならない。

どこから始めよう?

さらに、カードの他にもレリックと呼ばれる能力があり、攻略をサポートしてくれます。もちろんこれも数十種類あり、手に入るものも毎度異なります。

もし負けても次始めた時には全く新たな組み合わせが見つかることも。このように、自分の力で相性のいい組み合わせを見つけられたとき・上手く効果を発揮したときの爽快感がこのゲームがスルメたる理由。

また、個人的に面白いと思った要素は、「カードを取らない」選択肢があること。

このゲームでは山札のカード枚数に制限がありません。もらおうと思えば何枚でもデッキに加えることができます。

そうなるといいカードはじゃんじゃん貰った方がお得だと感じるかと思います。事実、自分も始めたての頃はそう思っていました。

しかし、デッキがカードで膨らんでいくと、「今ここで来てほしい」そんなカードがなかなか手札にやってこない。結果として邪魔なカードが増えてしまい、攻略が上手くいかない。そんな苦労に多々直面しました。

このように、このSlay the Spireというゲームには自分で選び取れる選択肢とランダム要素の塩梅がちょうどよく、プレーする人を飽きさせない作りがなされていると言えます。

とんでもない時間泥棒ゲームなので、プレーする時は時計をお近くに。

好きなBGMは「Battle With the Champ」、「Battle Trance」、「Mind Bloom」

↓My Nintendo Store ページ
Slay the Spire ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)



終わりに

以上では自分が愛してやまないゲームたちを、心のままにおススメしてきました。

これらの作品の中に、あなたにとってこれだ!と感じる作品があればとてもうれしいです。

ここまで読んで下さりありがとうございます!!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?