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森に囲まれた癒しの空間【智頭町民泊インタビュー Vol. 5】

こんにちは!
鳥取県智頭ちづ町の民泊家庭へのインタビューをお届けしているこのシリーズも、いよいよ後半戦です。

第五回は、「ちづの宿 てん 小林」の小林さんです!
※「天」は正しくは丸囲み文字です。

ちづの宿 天 小林
土師はじエリア
家族構成:ご主人、奥さん、おばあさん、ご長男
ペット:犬
体験:農業体験、林業体験、薪割り体験


お家に到着すると、小林さんが少し離れたところで農作業をしていました。

棒を使って豆をさやから出していて、緑の豆はきな粉に、黒豆は正月に使うそうです!

玄関に入ると、92歳のお母様が作成されたというとても精巧なビーズのアートに出迎えられました。

そして、すぐに元気なワンちゃんの鳴き声が聞こえてきました!
小林さんが飼われているチワワとペキニーズのミックス犬「オレオくん」が登場。

それでは、オレオくんに見守られながらのインタビューの様子をお届けします。


インタビュー

今回はそらが、民泊を始めた経緯や体験について、ご主人にインタビューしました!
智頭町観光協会の矢部さんにも同行していただいています。


Q. どういった経緯で民泊を始めたのですか?

ご主人:妻が智頭町職員になってから、全国村落学会という100人くらいの方が集まるイベントがありまして。民泊の収容人数の関係でその方々が泊まれないということで、町職員に協力してほしいという依頼がありました。その時に女性の大学の先生4人が泊まってくださって、楽しいなぁという印象を受けたことがきっかけでした。

そら:なるほど。

ご主人:それからそのあと、もう2人泊めていただきたいという依頼があって。いよいよ登録しませんかということで県の審査を受けました。それで正式に登録したのが多分平成23年ぐらいだったと思います。それ以降継続してやらせていただいています。


Q. 智頭町で民泊をする魅力は何だと思いますか?

ご主人:私はこの山の中ですから、間伐や薪割りの体験をしていただいています。あるいは、山を一緒に歩くとか。

そら:森林セラピー(※)のような感じでしょうか?

小林さん:そうなんです。ある時、女性の方にこの奥の森林公園を案内したんです。天木あまぎ森林公園です。こういう植物があって、この匂いを嗅いでみてください、といって案内しながら、遊歩道を歩きました。クマの足跡もありましたね。ベンチに足跡も付いていて、爪でひっかいてあったんです。実際この辺りはクマがいますからね。今年は山の生り物が沢山生ってるみたいで、一度も姿は見ていません。

そら:すごいですね!

小林さん:まぁ、とにかく智頭の自然を楽しんでもらいたいな。やっぱりそれが魅力じゃないかと思います。毎朝、飼い犬と新聞を配ってから散歩するんですよ。今はまだ朝暗いでしょう?最近はもう満天の星なんですよ。

そら:へー!素敵ですね。

小林さん:昨日は満月で、今朝もまだ月明かりでものすごく明るかったです。

森林セラピー
森を散策し、運動、リラクゼーション、ライフスタイル指導などを受ける“一歩すすんだ森林浴”です。
ちづの宿 天小林の近くにも約2kmのセラピーロードがあり、散策を楽しめます。


Q. 「ちづの宿 天小林」ではどのような体験ができますか?

ご主人:間伐体験とか、薪割り体験です。時期によるんですけど、野菜も収穫してもらったりします。草取りをしてもらえば一番いいんですけど(笑)。

そら:なるほど。

ご主人:田んぼの作業も体験してもらうことができます。


Q. これまで民泊を受け入れてきたなかで、印象的だったエピソードはありますか?

ご主人:本当に良い方ばっかりですね。アメリカと韓国の二か国だったと思うんですけど、外国の方にも泊まっていただきました。つい先日も、環境大学と交流してるアメリカのミドルベリー大学の男子学生さんが泊まっていました。アメリカの方は生魚を食べられる方と食べられない方がいらっしゃいますが、その方は刺身もOKでした。

そら:すごいですね。

ご主人:別の海外の女子学生さんはやっぱり生魚は、ということだったのでお肉や加熱したものを出すようにしました。そのあたりは事前にちゃんと観光協会が確認をしてこちらに知らせていただいてるので、安心してそれに基づいて食べ物を提供させていただいています。


Q. 民泊や智頭町に関心がある人にメッセージをください!

ご主人:もちろん自然を楽しみに来ていただきたいということもありますし、智頭の郷土料理も楽しんでもらいたいです。今漬物も漬けてあるんですけど、やたら漬けといって、智頭の伝統の漬物があるんです。基本は大根やカブで、きゅうりやトマト、なすなどの夏野菜も塩漬けしておくんです。

矢部さん:家によって入れるものとか味がちょっとずつ違いますよね。

ご主人:「やたら」、とにかく何でもいいんです。

矢部さん:やたらめったら。

そら:その「やたら」なんですね!

ご主人:智頭のやたらは、芋茎ずいき、里芋の茎を入れます。これがないと、智頭はやたら漬けとは言わない。そういうものを楽しんでもらえたらなぁと思います。


インタビュー後記

インタビューを終えてから、漬物が置いてあるお蔵も見せていただきました!
気さくなご主人のおかげで、様々なお話を伺いやたら漬けなど新たな智頭の魅力も知ることができました。
本当にありがとうございました!


最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のインタビューもお楽しみに!


※記事の掲載にあたってはご家庭から許可をいただいております。

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