サッカーワールドカップ、決勝戦アルゼンチン対フランス戦 その3

この決勝戦はメッシとエムバペ、どちらがワールドカップに愛されているかを問う決勝戦だと思っている。アルゼンチンが勝てば、メッシはマラドーナと並ぶあるいは超えることになる。一方、フランスが勝てば、エムバペがペレを超える可能性が出てくる。個人的にはメッシに勝ってほしい。

私がサッカーを40年見てきた中でもっとも偉大な選手がメッシである。あの足元から離れないドリブル、モーションが小さくひざ下だけでボールコントロールも完ぺきなパス、右45度からカットインしてカーブしながらゴール左隅に決まるシュート。ありとあらゆるスーパーなプレーを見てきた。個人的な動きが多いように見えて、ポジショニングも抜群。戦術の理解、センスもすごい。

しかし、アルゼンチン代表ではなかなか輝きを見せられなかった。2014年ワールドカップこそ決勝まで勝ち上がったが、この時はむしろGKロメロをはじめとするディフェンスの頑張りが大きかった。メッシ自体は、他の選手と連動していなかったし、浮いている感じすらあった。前回2018年大会はそのGKロメロが負傷し、GKが穴となったアルゼンチンはGLもぎりぎり突破、決勝トーナメント初戦でフランスと対戦するとあっさりRound16で姿を消した。

今大会も初戦のサウジアラビア戦に負けた時はメッシ時代の終焉と感じたが、そこからこの準決勝に至るまで右肩上がりでチームはよくなっている。よくメッシは神の子と言われていたが、今やメッシは神様、アルバレス等若手が神の子という雰囲気。ディフェンス時は散歩しているかのようなメッシだが、神様メッシに気持ちのよいプレーをしてもらいたいと他のメンバーの運動量が半端ない。もちろんメッシも散歩に見えて、相手の嫌なところを散歩しているわけですが。

アルゼンチンとフランスを比べた場合、タレントの数はフランスが勝っているが、千両役者(メッシ)がいるのはアルゼンチン。

ということで私はアルゼンチン推しです。

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