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マイキーワード(~20190323)

 今回は15個のリンクとメモをまとめました.「え?そこから学ぶの?!」と思うようなところからもキーワードを繰り出しているかと思いますが,「学び」の場は,どこにでもあるということに改めて気付いてほしいので,ちゃんと載せておきました.

 あと今回は,ところどころ長めのコメントを挟んでみました.言うまでもない,と思ったことは抽象的に,書き残しとくべきだな,と思った部分は具体的かつ,できるだけ簡潔に,という方針でログっているのですが,自分のポストにリンクを張るのは不思議な気分ですね.

▼ プラットフォームに多様性を

これは○○をするためのプラットフォーム,と決めつけずに,その性質を応用する姿勢は大事(cf. 「固定概念にとらわれず,性質を活用する」)

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▼ 忌み,秘匿することのリスク

もし全く知らないままだったら,大惨事に繋がった可能性がある一例.

・秘匿することのリスク,は情報技術に関しても言えること.
・例えば,AIとか暗号化のアルゴリズムなどは,一般に公開されることで,利活用や留意事項に関する研究が促され,その信頼性が維持・向上される.(cf. 「破壊的な技術はクローズドに,詐欺的な技術はオープンに」)

・加害者にならないための秘匿は,ある程度認めるとして,被害者にならないための秘匿は,偏った「安心」志向であり,「安全」志向ではない,ということに留意すべき.

・もっと言うと,忌む,ということのリスクは「脱原発」においても顕在化してきている.廃炉は,ただ建物を分解すれば良いというものではなく,実は高い技術力が必要な作業.だから,感情的な疎外ばかり進められていくと,廃炉する人材がいなくなって,「使うことも壊すこともできないバクダン」をほぼ永遠に抱えることに繋がる.

嫌いなものならばこそ,本質的な意味で,それを支援すべき

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▼ 現実を観察せよ

ヒントは日常に隠れている,ということを思い出させる記事.

「これ以上アイテムを持てません」という体験に限って言えば,戦略ゲームとしての楽しみ方もあり得るけれど,目的(objective)がそこじゃないなら,修正すべきだよね,と思う.

そして課題解決のヒントは,難しい論文や書籍を読まなくても,現実に対する観察の中から見つけることができる.

どうあがいても現実がベースであり,ソフトウェアは究極的にはハードウェア依存から抜け出せないし,VRも現実があってこそプレゼンスを知覚・構築できる,みたいな話とも繋がるかも.

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▼ みんなが対等に,同じ方向へ,気持ちよく動けるシステムを

汎用性の高そうな要素を抽出すると,「基準のベクトル(初期値)と,正のスカラー量(加数)と,それらを程よく加算する関数,の3つが揃ってれば,任意の結果が出るよね」という感じ.

※「正のスカラー量」は,「各メンバーが持つ感情の絶対値」という意味.
(ネガティブな感情は期待の裏返しなので,絶対値を取る,という考え方をすれば,相手のニーズを探るヒントになる(cf. 「プレゼン本に書いていない生々しい8つのプレゼン技術のご紹介(前編)」)

cf.

どの方向性でも,「一緒に戦ってくれる仲間」がいることは大事なポイント

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▼ データそのものではなく,データに紐づく結果と,その過程を評価しよう

統計情報を扱うときもそうだけど,数字そのものが示す,高い・低いといった情報には,あまり意味がないことが多い(体感).

なぜその数字が出てきたのか?ということを深掘りしていくことが大事なのだけど,なぜそれが難しいかといえば,習慣化していないことが原因の1つだと思う.

だから,学校現場で数字の扱い方を学ばせるとき,グラフの選び方や発表の手順だけでなく,その数字の背景を語る練習をさせたり,計画的な統計調査を実施する,といった内容を盛り込むべきかもしれない.(データは比較してこそ意味がある.cf. 「なぜひとは自殺するのか?」に対して、120年前に出された答え

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▼ 引き算の改革,隠れた資源の発掘

・「報・連・相」の,報告・連絡は電子媒体が楽.対話型で行われるべき「会議」でやることじゃない.ただし,相談は別.
・しかし,相談はハードルの高い行為→雑談できる関係作りから始めよう
→「雑・相」(ザッソウ)

形式的な報告・連絡を引き算して,雑談という隠れた資源を発掘することで,組織が自律的に回るようにしたよ,という話(一例)

新しい施策を増やすのではなく,必要なものと,持っているものを見直そう的な話でもある.

cf.
・心理的安全性
・倉貫 義人「管理ゼロで成果はあがる

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▼ 痛みから目をそらさないこと,自分事として向き合い,手立てを考えること

実はこの事故について,学校のグループワークで,イベント主催者側の立場で事後対応や再発防止策を考える,というのをやったことがある.そのときは授業として,意欲的に取り組むことに努めたが,この記事を読んで,当事者意識が足りていなかったなと反省している.

あのとき議論したのは主に2つ,誰が悪いのか,そして今後どうするか.

ドライな側面に偏った考え方をしていたように思う.具体的な施策も考えはしたが,「安全な作品を作るには:体験型作品展示の安全管理チェックリスト」のようなものについては,「規定を作り,順守させる」くらいのレベルでしか話題に挙がってこなかった.

本当に怖いのは,今後も,私は事故が起きる度に,他人事として受け流すであろうことだ.だから,忘れられないものになるよう,その弱みをここに晒しておく.

その上で,自分もVRを使った実験に関わる予定があるので,VR利用において注意すべき点として,いま考えつくものをリストアップしておく.

・周囲の人・モノへの接触:ケガをしたり,させたりする危険がある
→ 体験エリアに余裕を持たせる:セットアップの時点で,壁などとの距離を空けて,エリアを設定する/クッション材によるケガ防止

・HMD装着中,周囲の視覚・聴覚情報が制限される+非日常な状況が,仮想か現実か判断しにくくなる:周囲に危険があっても気付かない,気付くのが遅れる.
→ 周囲の状況を確認する画面への切り替えを可能にする./サポートする人員を置く./予め,体験内容を明確に示す.

・体験内容によっては,精神的負担を伴う:身体的影響もあり得る
→予め確認をとる./ある程度リアリティを抑える./いつでもリタイアできるようにする./影響の受けやすさについてテストする.

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▼ 突き詰められる人になれ

ジョブズはイノヴェーションを,クックは在庫管理を突き詰めた.押す力と支える力,両方があってこそ,高みを目指し続けることができる.加えて,長く続けるという点においては,やはりバランス感覚も重要.

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▼ 好奇心を忘れるな

最近,意欲が低下しがちなので,どうにかしたい

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▼ 作業工程も,シェア・カイゼン

As Code的な感覚で,働き方改革が進めば良いのになあと思うけど,地域・成員・業界とかもろもろのファクターが違うから簡単には真似できないのが難しいところ.あと,効率化した先は,人間にしかできない難しい仕事ばかりやらされるようになる,っていう悲観的な傾向も変えないといけないやつかなあ.自動化の波は,今までそうだったように,避けられないものだから,積極的に利用していきたい.

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▼ 感覚の解像度を上げる,まずは世界の全てを受け入れる

失敗もありのままに観ること,その中で,自身の経験を解像度の高い目で見ることで,失敗の原因をよく理解できるようになる.瞑想はその訓練.

余談:布教の方策は,低い敷居と,パッケージ化.

・サティ:自分で自然に身に着けようとする∵メッキがはがれない
・マインドフルネス:他者から教えられて,スキルを身に着けようとする
両方のアプローチの良いとこ取りが良さそう

自分の身体を意識に隷属させようと道具化すると,逆効果.
瞑想・座禅では,自分の身体を生き物として認識し,受け入れる.

人工知能には煩悩(悩み・しがらみなど)がない →主体的に課題を見つけることができないし,枠組みの外には対処できない cf. フレーム問題

> 仏教や東洋の瞑想の伝統は、解像度の高い目で自分の内的世界を観測する装置を開発したけど、西洋は外部を観察する解像度の高い望遠鏡や電子顕微鏡を開発した
> 西洋の哲学者は物事を分解して組み上げるところで知を形成するという考え方なのに対し、東洋の思想家は物事を区別しないところから知が生まれる、という発想

...うーん,話の筋がよく分からなかったけど,マインドフルネスの方向性をまとめると,感覚の解像度を上げよう,ありのままを観て,バイアスを丁寧に取り除きながら,見聞や知見を整理しよう,みたいなことになるのかな.

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▼ 作業内容と優先順位を論理的に組み直す

・確認作業も含めて短時間で終えられるなら,正確性は絶対ではない
・ロボットでも理解できる仕組みは,改善点も浮き彫りにする

正確性よりもスピード,という話は本当に耳が痛い.Done is better that perfect とも言うけど,つい,変な拘りを持ってしまったり,何となくで作業を始めがちなので,注意したい...

構造の分かりやすさ,みたいなところは,ルール作りだけじゃなくて,学問の世界でもある話.何かの概念などについて説明する文章を読んでいると,評価軸(説明のアプローチ)がブレブレだったり,抜けがあったりして,各項目の比較・対比ができず,情報の整理ができないことがある.情報の属性毎に列を分けて,表に書き出すと,それらの問題が「視覚的に」すぐ分かるようになるので,おすすめしたい.

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▼ 情報を重複させない

DRY(Don't Repeat Yourself)原則は,コードの重複を減らそうとするものというイメージがあったけど,本質は,同じ事柄について,2つ以上の情報を参照しなければならない状態を減らしていこう,ということらしい.

信頼性の高いソフトウェアを開発して、開発そのものを簡単に理解したりメンテナンスできるようにする唯一の方法は、DRY原則に従うことです。

すべての知識はシステム内において、単一、かつ明確な、そして信頼できる表現になっていなければならない。


何故これがDRY原則なのでしょうか?
DRY原則を破るということは、同じ知識を2箇所以上に記述することです。この場合、片方を変更するのであれば、もう片方も変更しなければならないのです。さもなければ異星人のコンピュータのようにプログラムは矛盾につまづくことになるのです。これはあなたが覚えていられるかどうかという問題なのではありません。これはあなたが忘れてしまった時の問題なのです。
このDRY原則は本書中のコーディングに関係のない部分でも何度も登場します。我々はこれが達人プログラマーの道具箱の中にある道具のうちで最も重要なものの一つであると考えています。

引用元: 達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道

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では,今回はこのへんで.

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