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Live2D社デザイナー座談会vol.4-アニメーション制作の精鋭たち-

こんにちは。
Live2D公式デザイナーチーム、Live2D Creative Studioです。

ロゴ_トリミング

4月27日(火)に採用募集説明会と同時に、第四回目のLive2D社デザイナー座談会を開催しました!

このnoteでは座談会の内容を一部抜粋しつつ、Live2Dのデザイナーとして働く社員の紹介と社内の雰囲気などをお届けしていきます。


自己紹介

國定さん

1人目(MC) チーフデザイナー 國定さん (以下、國定)
アニメーション制作会社の制作進行を経て2010年Live2D入社。
入社後はしばらく社長と2人の期間が続きましたが、
現在は30人規模のチームをとりまとめています。

雲井さん

2人目 デザイナー 雲井さん (以下、雲井)
手描きアニメーターから転職し2017年Live2D入社。
映画トライアル作品のコアスタッフとしてヒーローベータ等を制作。映画制作に向けての研究業務の他、映像作品の監修やアニメーション研修を執り行っています。

宮下さん

3人目 デザイナー 宮下さん (以下、宮下)
アニメの撮影を経て2018年Live2D入社。
映像関連の業務でのコンポジットや映画制作へ向けた機能の研究、Live2D Creative Studio、映画研究ユニットのリーダーを努めています。


入社したきっかけ

雲井 元々手描きのアニメーターをやっていたんですが、アニメーションのスキルを活かしてできることを探しているときにLive2Dに出会いました。3Dよりもハードルが低くて取っつきやすく、ちょうど社員を募集していたので入社したという流れですね。

國定 雲井さんの課題制作の内容にびっくりした思い出がありまして、Live2Dのコマ打ち機能を使ってモーションを作ってくれたんですよね。

 要は手描きアニメーションに寄せた表現なんですけど、ちょうどLive2DのEditorにコマ打ち機能が必要かどうか検討しているときに、雲井さんが「コマ打ち機能は使えます!」と証明してくれたことによって、コマ打ち機能が返り咲いた『コマ打ちの救世主』というエピソードがあります。

雲井 コマ打ちについて簡単に補足しておくと、映像っていうのは大体1秒間に24枚の絵を表示させてアニメーションしているんですね。
 手描きアニメの場合は1秒間に8枚とかをベースに考えていて、その動きの中で表示させるフレームを変えて、「ここだけフレームレート10にしたい」「ここは24にしたい」というような使い分けして動きを豊かにするんですけど、そういった機能がLive2Dにあるのに使っている人が当時あんまりいなかった、という感じですね。

 実は一度Cubismのバージョンが上がるときに無くなった機能なんですけど、復活してよかったです。

國定 いや~よかったよかった。そのおかげで『Beyond Creation』でコマ打ち機能を駆使して制作できました。こんな感じで、雲井さんはアニメーションのノウハウを活かして、チームのスキルを基礎から支えてくれています。

座談会4_コメント01

宮下 アニメの制作会社でずっと撮影をやっていて、映像関連の情報を仕入れているときに「Live2Dっていうイラストを動かすやつがあるらしいぞ」ぐらいの認識でいたんですよ。

 僕はイラストを描くのは得意じゃないですが、見るのはとても好きで、何か新しく面白いことしたいな~という気持ちでネットの海を漂っていたら「コンポジター募集しています!」っていうのを見かけまして。
 今持っている技術を活かして新しい技術で面白い仕事ができるし、イラストを動かすという面でも僕の好きな方向性だったので、門を叩きました。

國定 その頃社内でコンポジットに詳しい人がいなかったので、「わあ~、ついに来てくれた~!」という気持ちになりましたね。


会社に入ってどれくらいで仕事が出来るようになったか

雲井 私は印象的なエピソードがありまして、入社して三か月目にソーシャルゲームのオープニング映像を作ってみないか、というお話を頂いてディレクションをやらせていただきました。

國定 雲井さんと採用時の面接で「ゆくゆくはどんなことをやりたいですか?」って聞いたときに「オープニング映像とかをやりたいですね」って話をしていたので、入社して三か月で夢が叶うっていう、最速で夢を叶えた男みたいな。

雲井 アニメーションの作画やオープニング映像とかが好きでずっと見続けている趣味があるので、入社して三か月で憧れていた仕事に関われて嬉しかったですね。

國定 とても印象的なエピソードでした!宮下さんは少し特殊でしたよね。

宮下 僕が入ったころは社内の研修制度が無く、チュートリアルを見て頑張って覚えてくださいみたいなところから始まり、三か月くらいで制作案件のキャラクターを何体か制作させていただきました。
 そのあと『Live2Dで映画を作ります』ってプロジェクトが動き出し、映像の仕事をしていたのもありまして、映画研究関連の業務にメインに携わりながら、Live2Dのコンポジット作業があれば映像を作っているという感じですね。

宮下 今は研修制度がしっかり出来ているので、研修をこなせば安心して戦えるよ、心配しなくても大丈夫だよって思います。

國定 宮下さんはスクリプトも書けるんですよね。Live2Dに持っていく素材を切り分ける作業があると思うんですけど、その効率化を図れるスクリプトを社内向けに沢山作ってくれて…非常に助かっています!


仕事のやりがいや印象に残っている作品

雲井 今までにないことをやっている、Live2Dでアニメーションを作るって過去遡っても無いことなので、1からアニメーションを作る仕組みづくりとか表現の発掘とか研究だったりと、0から1を作り出すような仕事をしているな、という実感があります。

 もちろん仕様書がかっちり決まっていてそれを枠内でやっていく、ということにやりがいを見出せる人もいると思いますが、それよりは0から自分で「こういうものを作りたい!」って描いて妄想を膨らませていく、アイデアを出していくような仕事ができているので、そういうことが好きな方は是非うちに来てもらえると、楽しめるんじゃないかなと思いますね。

宮下 開発の方と密接に協力しながら映像を作るにあたって「こういうことができるようになったらEditorが使いやすくなるな」とか「こういう表現をするためにこんな機能ができたら作れるぞ」みたいなものがいっぱいあって、チームのメンバーや開発の方と相談して、実際に出来た機能で思い描いていた新たな表現ができるのはワクワクしますね。

國定 どれもうちの会社ならではのやりがい・楽しさですよね!いや~二人とも良いこと言うな~!笑


Live2Dの進化を感じたこと

雲井 やっぱり開発会社で作品制作ができるってところで「こういう表現がやりたい!」という要望を開発の方がすぐ隣で叶えてくれる、っていうのは開発会社ならではの強みだと思います。時代の最先端を行っているという感覚で物作りができて楽しいです。

宮下 まだ世に出ていなくて具体的に話せることが少ないんですが、たとえばアートパスって機能がありまして、研究していく中で「動かしやすい線の表現必要だよね」ってところから生まれて、実際に製品として使えるようになりましたね。他にもいろいろありますが、Live2D社で働くと進化しか感じないですね。

國定 進化スピードが早いので、付いていくのは大変だよね。笑
 自分が使ってて思うこととかしたい表現とか、3Dをやっていてこの機能をLive2Dでも使いたいとか、そういう提案もすごいウェルカムなので、自分で進化を促していくことができる環境だと思います。

作品づくりで大事にしていること

雲井 動きを作るにあたって研究することですかね。自分で動きをやってみたり、お芝居をする上で役者的にキャラクターの立場になって考えてみるということを大事にしています。

國定 雲井さんは本当すごくこだわってくれていて…例えばBeyond Creationのスキップするシーンとかね。

雲井 そうですね。映像を作るうえで絵コンテっていう設計図があるんですけど、絵コンテに書いてあることはあくまで設計でそれをどうより良くするかっていうのも踏み込んで考えています。
 たとえば、キャラクターが楽し気に走っているというカットがあるんですが、「これは本当に走るという動きで良いのか?」「スキップさせたほうがキャラクターのワクワク感や楽しさが伝わるのでは?」と、実際に自分でスキップしてみたりして演出の変更を提案させていただいたりしました。

國定 手を繋いで走るシーンでは私とサブリーダーで実際に走りましたね~。

雲井 ちょっとよく分かんないんで会社の外の公園で走ってください。って。

宮下 僕はコンポジットすることが多く、最後の仕上げの作業なので元の素材を活かしつつ、いかにかっこよく可愛く魅せられるか気にしながら作っています!あとは作品の最後の雰囲気を決めることになるので、求められたコンセプトに沿うものを意識して仕上げを大事にしています。

國定 宮下さんは常にキャラに愛情を持って接してくれますね。ぎさうとか好きですよね。

宮下 ぎさう僕結構好きです。

ぎさう01

國定 作中(Beyond Creation)に出てくる少年がうさぎのマークを描いたんですけど、イプシロン(作中の女の子)が動かしたら、上下逆になっちゃったねっていう。ぎさうについては後日noteで記事が出ます!これを使って宮下さん結構遊んでくれていますよね。

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宮下 『Showreel』っていうTwitterに投稿している作品やほか映像などをまとめた映像を年に一回作っています。2019年の動画はぎさうをいっぱい使いました。Live2DのAEプラグインを駆使して制作していますが、とても便利なので是非使ってみてください。


最近の業務内容について

雲井 映画のプロジェクトに向けて研究をしたり、試作を作ったりという日々を送っています。それに加えて自分はアニメーション研修のために、資料を用意したり手描きアニメーションの講座をさせて頂いています。

國定 この研修、本当にしっかりしているんですよね。うちの会社に入社してくる方って「イラストはやってきたけど、アニメーションはやったことないんです」って人の方が多いんですよ。なので、一般的なアニメーションの知識などをこの研修で学んでもらいます。
 Live2Dのモーションって結構、「気持ち良く動いていれば」「可愛ければ」みたいな感覚で付けているけど、そこを分解していくとセオリーがちゃんと息づいていたりするので、しっかり学べるのは良いですね。

雲井 古き良きアニメーションから続く、積み上げた手描きアニメのノウハウや歴史といったものを拾い上げながら、Live2Dにも通ずる部分を応用していきたいという考えでやっています。

宮下 僕はBeyond Creationやヒーローベータに続く新しい映像の制作に関する取りまとめをさせていただいています。映像制作に向けた機能開発を開発の方と協力しながら進めていますし、あとはクリエイターさんの要望の吸い上げやまとめも担当しています。

國定 現場のみんなが感じたこととかを気軽にチャットに書いてもらって、それを宮下さんがまとめてくれています。


社内の雰囲気

宮下 リモートワークになる前はやりたい人が集まってフットサルやボルタリングに行ってました。個人研修費を健康のために使うことも可能なので、活用しています。

雲井 次の日筋肉バキバキになりながら出社してました。

宮下 あとはゲーム部もあって、気軽に「何時にひと狩り行こうぜ」みたいな募集が飛んでいたりと、楽しくやっていると思います。

國定 楽しいよね~!またみんなで宇宙人狼やりたいなあ。


ーありがとうございました!

今回掲載している内容はほんの一部ですが、座談会の雰囲気をお伝えできたら幸いです。

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もしご興味を持っていただけましたら、ぜひ一度採用説明会・座談会にお越しください。

それではまた次回の更新でお会いしましょう!

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