80年代 湘南バラード『六月の片想い』

17歳の6月、男女4人で鎌倉の海に遊びに行ったことがある。

小雨が降っていて、友だちと彼の彼女はひとつの傘に入っていて、
僕とその人は、それぞれ透明のビニール傘を別々にさして海で遊んだ。

彼女とは、その後、何度か二人で出掛けたこともあったけど、
結局、友だち以上の関係になることはなく、
高校を卒業してからは会うこともなくなった。


振り返るとたぶん、あれは片想いだったんだと思う。

そして数年後、


--- 彼女は僕の友だちと結婚した


・・・片想いで良かったんだと思った。


この歌は、高校を卒業して車の免許を取った頃に、
17歳の6月に彼女と一緒に行ったあの鎌倉の海を思い出して書いた曲です。

ボーカルは、セカオワのFUKASE(ボカロ)さんです。


『六月の片想い』

そう・・・
ただひとつ
君と夢 分け合えたら

もう・・・
僕は何もいらないよ

小雨降る 六月の海に見とれて
はにかんだ ファインダー越しの君

まるで 通りすがりの風に似て


そう・・・
街並みは
駆け抜ける日々に似て

うん・・・
ざわめいた その後に
手を振る君がいた

思い出は 少しだけ海に返して
振り向くと はにかんだ君がいた

明日 きっと会えるだろうか


六月にめぐり会う恋人たちは
しあわせの指定席とれるという

明日 もしも雨が上がれば
サイドシートを空けておくから

作詞 / Kei
作曲 / Kei
歌  / Fukase(ボーカロイド)

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