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選挙に行かないと言っていた妹が選挙に行った理由とその感想

私の妹は18歳で今回の都知事選挙が初めて選挙権を行使する、チャンスだったのですが、直前まで「え~面倒くさい」と、行く気を見せていませんでした。

https://twitter.com/littlecyclamen/status/1278994769641791488?s=20

そして私自身は妹に「絶対選挙行けよ」などと押し付けるつもりもなく、「選挙に行かないんだろうなあ~」と思っていました。

(若い世代に政治に興味を持って参加してほしいとは思っているのですが、理想を押し付けるのは逆に民主的じゃないというか、自由な価値観を認めていることにならないと思っています)

そしたら当日朝、家族ラインで「これから美容院行くんだけどついでに投票の紙(投票整理券)持ってきた」「誰に入れるか決めてない」と言うのです。驚いた。

「え~~なんで急に行く気になったの!」とか言って逆にやる気をそぐといけないので、今の情勢に加えて、彼女がもともと関心を見せていたテーマ「環境問題」について候補者の立場が書かれてある画像を送りました。

(NO YOUTH NO JAPANのクリエイターさんに感謝です)

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<NO YOUTH NO JAPAN インスタグラムストーリーズよりスクリーンショット>

「はじめての選挙」感想

あとから妹に電話で聞いてみると妹は「え~、なんかめっちゃ楽しかった!」「あれはみんな行ったほうがいい!」「機械が投票券をウィーンって出すのがおもしろかった」「鉛筆が4Bでなんかウケた」と(観点がよくわからないけど)楽しかったらしいです笑

同時に「でもすぐ終わってなんだこれとも思ったわ、あれやったら投票率50%くらいで十分だと思う」とも。

でも「選挙に行ったから選挙の結果が楽しみになったわ!」と言っていたのはめっちゃよかったや~んと思いました。それはよかった。

選挙に行こうと思った理由

あんなに選挙に行く気がなさそうだった彼女はなぜ選挙に急に行ったのでしょう。

聞いてみると3つの要因がわかりました。

①「いや、もともと行ったほうがいいんやろな~とは思ってた」(選挙は大事だという意識)
②「(いつもは家が好きで外に出たくない性格だが)美容院に行くついでに、気が変わるかもしれないから一応かばんに投票の紙(投票整理券)を入れておいた」「自転車に乗っていたから面倒くさくなかった」(物理的なハードルの低さ)
③「家を出た後にもえちゃん(私)が画像を送ってくれて、環境問題について候補者の意見がわかったから選挙に行きたいと思った」(もともとの政治的関心と選挙がつながった)

逆にどれかひとつでも欠けていたら行かなかったかもしれません。

「選挙は大事だと伝える啓発」「物理的なハードルを低くすること」の重要性はよく認識されていると思いますが、「相手の話を普段から聞いて関心を引き出すこと」も大事なんじゃないかなと思います。

これは姉妹だからできることだったと思うし、もともと妹が政治に関心がないわけではなかったという事情もあるのですが、できれば家族や教師、友達など身近な人が、その人にあった投票先についてのアドバイス(と言ったら上から目線なので「対話」という言い方がいいかも)ができたらいいのではないかなあ、と思いました。

追記

今回は私は都民でないので選挙に行けなかったのですが、他の選挙の時に私が投票に行く理由は「政治に意見を伝える方法は他にもあるけど議員を選ぶ方法は選挙しかないから」「推し候補者を応援したいから」「選挙戦が楽しいから」「選挙で政治が変わる、とまでは言えないけど候補者の演説を聞くと何か変わりそうな気がしてしまうから」などです。

妹にはこれらの理由はなかったですね。

<関連記事「選挙への無力感」>


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