作品の約半分が 「先生の遺書」という構成 。夏目漱石の代表作『こころ』
Kindleに夏目漱石全集が入っているけど、
やっぱり紙で読むのが好きだな。
しかも角川文庫の夏目漱石の本はどれも
カバーが可愛くてつい集めてしまいたくなるし…笑
作品の約半分が
『先生の遺書』
になっている「こころ」。
グイグイと引き込まれるように読んでしまうのは何でだろ〜
この作品で印象深かったのは、
ラストのほうで乃木大将の話が出てくるところ。
『私はそういう人にとって、生きていた三十五年が苦しいか、また刀を腹へ突き立てた一刹那が苦しいか、どっちが苦しいだろうかと考えました。』
罪悪感を抱えながら生きてきた
『先生』と乃木大将が重なり何だか切ない。
そして、私は個人的にこの作品の終わり方がとても好きなのです。
たまにこうして文豪の本を読むと
気持ちがしっとりと、落ち着くような気がします。