Lisally

自分の音楽を奏でる人、心を鷲掴みにする映画を撮る人、楕円球を追いかける人にめっぽう弱い…

Lisally

自分の音楽を奏でる人、心を鷲掴みにする映画を撮る人、楕円球を追いかける人にめっぽう弱い。猫の肉球とモフは永遠。

最近の記事

ライブがくれるもの

思い起こせば、わたしがライブの醍醐味に初めてふれたのは、幼稚園児の時に親戚のお姉さん(ヒロコちゃん)に連れて行ってもらった西城秀樹のコンサートだった。当時のわたしはおませながらもヒデキの大ファンで、「あの子ったら四六時中ヒデキのレコードを聴いているのよ」と母から聞いたヒロコちゃんは、友人と行く予定のコンサートで私の分のチケットも取ってくれたのだ。 会場に入って席に着くと、私以外はどこもかしこも20歳前後のお姉さんたちばかりで、場違いなところに来てしまった感がハンパなく、ヒロ

    • 藤井風『帰ろう』MVの赤い風船に想いを寄せて

      藤井風さんのファーストアルバム「Help Ever Hurt Never」に収録されている重要曲『帰ろう』のミュージックビデオが9月4日23:00に公開された。 監督は日本を代表する映像アーティストの児玉裕一監督。 ==================== 4月、アルバムを発表する直前のライブ配信によるリスニングパーティーで、風さんはこの曲についてこう語っていた。 この曲を発表するまでは死ねない。 死ぬためにどう生きるか、人生の帰り道に重ね合わせ自問自答した楽曲。 日

      • 藤井風(Fujii Kaze) as Artist on the Rise

        「なんかどっかポジティブだったり、いい気分になれるような曲を、 愛を込めて創り続けていこうと思っとるんで、 それを感じてくれたら嬉しいです。」 2週間ちょっと前に告知された、YouTube制作による藤井風くんのドキュメンタリーが、予告通り8月7日(金) 8:00pm、YouTubeでプレミア公開された(現在も9分強の全編をアーカイブ↓↓で鑑賞できます)。 「ここでもうずっといましたね。ここで基本的に、創ったり弾いたりしてました。」 岡山県里庄町のご実家にあるピアノを前に

        • スルメなミュージシャン、スルメなアルバム

          先日、ドリカムの中村正人さんがラジオ番組で藤井風くんを取り上げ、「気に入ってすごく聴いている。Princeみたい。」とおっしゃってた。 中村さんと言えば、以前インタビューで一番好きなアーティストとしてPrinceを挙げていて、ものすごく嬉しくなったんだけど、そんな中村さんが私と同じように風くんの音楽にプリンスとの接点を感じているんだってわかってますます嬉しい。 以前のnoteでも書いたが、人として醸し出す雰囲気はとても異なる二人だけど、ミュージシャンとしての深いところではす

        ライブがくれるもの

          なぜ Kaze Fujiiではなく Fujii Kaze なのか

          バリバリ昭和育ちな私としては、名前をローマ字で書くときは【名→姓】で書けと教わってきた。でも平成になって、【姓→名】が学校教育でも取り入れられているらしく、現在の学校の現場ではその辺り臨機応変らしい。学校でどちらもありと教わってきた今時の人にしてみたら全く違和感ないことなんだろうけど、昭和な私はすごく気になった。ミュージシャン藤井風くんは、なぜKaze Fujiiと表記せずにFujii Kazeにしているのだろうかと。ファーストアルバム『HELP EVER HURT NEVE

          なぜ Kaze Fujiiではなく Fujii Kaze なのか

          Princeと藤井風(Fujii Kaze)①

          「私たちは毎日、何かしら新しいものに出会いながら暮らしている。それは人だったり、音楽だったり、本だったり、映画だったり、文房具だったり、料理だったり、お店だったり、道端の花だったり、種類は無数に存在するし、計画した結果として出会うものもあれば、本当に偶発的に出会うものもあって。でも全ての出会いが感動的なわけでもないし、逆に次の日もそのことが気になって仕方がない出会いは、実はとっても少ないんじゃないかなと思う。だから、もし貴方が次の日もその次の日も気になって仕方がないものに出会

          Princeと藤井風(Fujii Kaze)①