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ジャズで考える

私は最近ときどきたまたま聞いた曲が好きだと思うことがあり、ジャンルは問わないけれどそれがジャズだったりします。

ジャズと私。

この付き合いは結構長くて、それは小学生の頃。

私は子供の頃ヤマハ・エレクトーンを習っていて、7歳から15歳くらいまで毎年年一回のコンクールに出ていました。
ちびっこデモンストレーションとして、街中(商店街やヤマハ店舗前、商業施設の広場、岡山の後楽園のイベントなど)でデモンストレーションしたり、ちびっこ素人ながらも、ヤマハにいろいろ経験させてもらっていた子供時代でした。

今考えたら自分でも結構すごいをやっていたと思うのですが、コンクールに出るための選曲は自分でしていて、小学生の私が今年のコンクールでは近代のクラシックが来る!!!とか流行りを予測して(コンクールではジャンルは自由で、クラシック・ジャズ・ロック・フュージョン・ポップスなどなんでも選べました)衣装・見せ方のイメージはこれで!とか勝つための戦略を考え、
著作権が必要な場合は(クラシック音楽で、戦後何年以降の曲は演奏するのに著作権問題が出てくるとかっていうのがあって)
自分でJASRACに電話していました。(今思えばすごい小学生だな。。。汗)
曲も、ジャズだったら、誰かの演奏をCDから耳で音をとって楽譜におこしたり、
クラシックならオーケストラが演奏するための高価な輸入のクラシックスコアを買い、必要な楽器の音をピックアップして私が両手と両足で再現できる楽譜という形で書き換えていました。
しかも、クラシックスコアってト音記号・ヘ音記号だけではないのです・・・楽器によってハ音記号という表記で、オーケストラスコアの中に混ざっていて・・(今はもう全く覚えてませんが。。)
小学生の私はなんて無敵だったんだろう・・どうやって乗り越えられていたんだろうという不思議な気持ちです。。(コンクールに対するやる気!これ一本でした・・)

審査員の心理的な加点やオーディエンスの無形の盛り上がりを狙って、演奏時の衣装の演出とか、パフォーマンスの仕方も考えたり、コンクールという場で勝つことにただただ情熱があったのです。
小学校高学年では、塾の宿題をしながら、寝る間も惜しんで夜中にヘッドホンで練習したり、エレクトーンって最新機種が家になかったりするので、先生不在の先生の家に学校帰りに練習に行ったりしていました。

コンクール的に近代クラシックは勝てる!、けれども私が他の子と比べて得意だった分野はジャズでした。
アクセント?の強弱の取り方とか、ニュアンス的に楽譜では表せられない表現がなんとなく自分の中にあったからだと思います。

*

私は両親がジャズを聴く家で育ちました。
特に父からはサックスならこの人、トランペットならこの人、とか父のお気に入りがあり、なんとなく教えてもらっていましたし、父はムードを大切にする人で、家族のなんでもない普段の食事の場で、その日その時に合うBGMをかけたり、いいムードの中で食事を楽しめるようにアルコールランプを灯したりするような人でした。
(父、なんてロマンチストなんだ・・家族だけだぞ笑。と言いたい)

ジャズと私。
私はミーハーで、大学や社会人になってから、自分の小さな夢を叶えてみる♩という自分事業の一環でニューヨークやパリ、いわゆる一見ミーハーちゃんが憧れるような都市に滞在してみる、ということをしたことがあります。その時も、夜ジャズクラブに一人で行って階段に座って、これからの人生に思いを馳せたり、自分の中で情熱を膨らませたりしていました。当時、私は京都でタップダンスを習っていたので、ジャズを聴くと私は演奏したくなるより、踊りたくなるという気持ちで、いつもリズムを楽しんでいました。

ジャズのいいところは、一つは世界共通語・時代も超えた言語だということです。(まあクラシックもだろうけど)
昔からずっとある名曲があって、メロディとコード進行だけで、その場でその曲を知っている者同士でセッションが始まる。
国籍・言語関係なく音楽でつながることができる。
演奏はその瞬間だけのもので二度と同じ演奏は生まれない。同じメンバーで二回目をやったとしても。

ある曲は躍動感。自分はこれからなんでもできるという気にさせてくれる。例えば

(この曲なら航海を船でぐんぐんと進んでる感じがする、私は。)

ある曲は哀愁。ジャズのコードって例えばC(ドミソ)ならC6(ドミソラ)と弾いたりする。これはジャズ初めての人からすれば知識として始めることから始まって、ドミソにラを重ねることは、クラシックを一般とするなら、一般人は耳慣れていないので、これあってるの?って気分になります。しかしそれがジャズであり、ジャズの色を出すものであり、この和音とジャズのリズムがかけ合わさることでその音楽はジャズになります。

(Over the Rainbowも、あらま素敵)

で、何が言いたいかというと、ジャズのこの初めのあってるの?て思う6度の音の響きって、私は人の感情を表すことが最もできる(他のジャンルの音楽に比べて)と思うんですよ。人の感情って、いろんな複雑なものが入り混じっているじゃないですか。例えば嬉しいけど悲しい。会いたいけど会いたくないとか。切ないとか。単体のハッピー・アングリーとか、赤ちゃんが持っているクリアな一つの感情だけではないはずです、大人の感情ってやつは。それを表せられるのがジャズ、ジャズの6度という表現だと思うのです。
(だから子供がジャズをこなすって結構早熟なことだよリサコ)

面接でいかに面接官とジャズったか。取引先といかにジャズったか。
異性とジャズったら・・
(もう理由はないけど、それはもうイコール付き合ってください笑)

ジャズることが大切。

※ジャズる(リサコ語録では、会話の掛け合いでめちゃくちゃ盛り上がって双方にエネルギーが高まっていく状態を指す。そのためにはもともと自分自身がノリを良くしておいたり、双方がいつもポジティブなボールを返し合うことが大切)

もちろん相手との相性もあるだろうけど、
セッション的に言えば、誰とであってもそこにいる人で生きている曲を瞬間的に作っていき、全員で感じ合い、高次元に持って行くことができる。

それはなぜか。

高次元に持っていくことができる要素は何なのか。

私が想像するに、

それぞれが自分ができる楽器(役割)にとにかく瞬間瞬間、没頭し、自分ができる最大限のパフォーマンスを表に出して、ひとりひとりが楽しみを尽くすから。

だと思うのです。!

私、今この徒然ないジャズ考察的な記事を書きながら、これは自分で発見して、結構すごい発見でした。。!

自分の仕事にもジャズ的思考を応用しましょう。

早く、ドレスアップしてキラキラなブルーノートに行きたい。
ニューヨークとかもまた行きたい!躍動感に包まれたい。

ジャズ詳しい方、オススメのアーティストがいれば教えてください♩私が知ってるのはピアノだけなので、、
(ちなみに最近はギターの音色に興味があります。クラシックギターとか好き)

せっかくなので全く知らない人のために、ピアノの鉄板の人を紹介しておきます。
キースジャレット、レッドガーランド、オスカーピーターソン、ビルエヴァンス。他は有名な曲を少しずつ聴く感じで!

以上、他称キラキラ女子の徒然ないジャズ論でした!








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