見出し画像

アンティークジュエリーに込められた想い

あなたには受け継いだジュエリーや大切な人から贈られたジュエリーはありますか?

先日、イギリスアンティージュエリーのバイヤーさんのテレビ番組を見ました。
アンティークというと、例えば銀食器好きの人が過去に作られたお宝と言われる物をコレクションのために探したり、値打ちがあるから集めている、といった少しマニアックな趣味の世界だと思っていてさほど興味はありませんでした。

しかし番組を見ていてその魅力にどんどんひかれていきました。

アンティークジュエリーとして骨董市や蚤の市に並ぶものは古い時代に生産された工業品と思っていたのですが、その中にはハンドメイドの一点ものがあり、さらにファッションのためではないジュエリーがあることを知ったのです。

ファッションではないジュエリー

身に付けるものとしては古くは勾玉などのような儀式のためやお守りとして、
そして婚約指輪や結婚指輪をはじめ、恋人達がお互いの絆のために持つジュエリーや大切な人の写真を入れたペンダントのように想いがこもったジュエリーが今もあります。
それとは別にファッションのためにあるジュエリー。
番組ではその中の個人の想いが込められた一点物のアンティークジュエリーをバイヤーさんが探していました。

想いを込めたジュエリー

あるハンドメイドの一点ものジュエリーにはパーソナルな想いが込められていました。
戦場に行くときに恋人に必ず戻ると想いを託した渡り鳥のジュエリー(渡り鳥は必ず戻ってくることから)
忘れな草モチーフのジュエリー(私を忘れないでの花言葉があります)

なかでも驚いたのが、自分の目のイラストを書き込み、愛する人へ
「あなたを見つめています」という想いを込めた瞳のブローチ。
さらに故人を想うために身につけたモーニングジュエリーの歴史があり、故人の髪の毛で編んだジュエリーや髪の毛を埋め込んだブローチなどが紹介されていました。

そのジュエリーのどれもが大量生産で作られたファッションの為ではなく、深い愛が込められたジュエリーでした。

アンティークジュエリーは古い時代のものだから、歴史があるから、今では作る人がいないから貴重なだけではなく、
その中には強く深い愛が込められたジュエリーがあることを知りました。

そのジュエリーのことを想像すると、様々な歴史の中でそれを作った人と贈られた人はどんな人だったのだろうか、どんな想いでこのジュエリーを作り贈ったのか、贈られた人と贈った人のその後の人生を想像し胸が熱くなりました。

私は両親や祖父母からジュエリーを受け継いだことはありませんが、もし受け継いだことのある方は質屋やネット販売をする前にそのジュエリーに込められた想いを感じてみると素敵なエピソードがわかるかも知れませんね。

このことを調べていたらある日本人ジュエリー職人さんに偶然辿り着きました。
そのことはまた次回書いてみたいと思います。

この先、骨董市や蚤の市に出会ったとき、見る角度が変わると思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?