Living in Peace こどもPJ

Living in Peaceは「機会の平等を通じた貧困削減」を目指す認定NPO法人で…

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Living in Peaceは「機会の平等を通じた貧困削減」を目指す認定NPO法人です。専従職員を持たず、メンバー全員が本業の仕事を持ちながら、平日夜や週末を使って活動しています。 https://www.living-in-peace.org/kdpj/

マガジン

  • 認定NPO法人Living in Peaceマガジン

    • 130本

    認定NPO法人Living in Peaceの、全noteを詰め込んだマガジンです!

  • 代表中里コラム

記事一覧

固定された記事

働きながら、社会を変える – プロボノ集団、Living in Peaceのnoteをはじめます。

機会の平等を通じた貧困削減を目指してみなさん、はじめまして。認定NPO法人Living in Paece こどもプロジェクトです。まずは、簡単に自己紹介させてください! Living in…

成人年齢が引き下げられました! できること、できないこと、気を付けたいこと!

「大人」とみなされる成人(成年)年齢が、2022年4月から20歳から18歳に引き下げられました。 これから18歳になる、または最近18歳になった10代のみなさんが、成人になる…

綿あめと15周年

少し前のこと、実家で3歳になったばかりの姪がデパートで買ってもらったカラフルな綿あめを大事そうに抱えているのに出くわし、ついいたずら心がわいた私は、どんな反応す…

15年のときが流れ、そして

目の前に広がる道はきれいな方が気持ちいい。向かいにいる人は嬉しそうな方が気持ちもほころぶ。 だから、道に落ちているゴミを見れば、いやな気持ちになるし、そこに泣い…

「誇り」という松明をかかげ

先日、高校生の対話の場に参加したさい、価値観の違う人同士がどうしたら一緒にいられるのかについて、彼ら彼女らの真剣な語り合いを目の当たりにしました。 他者とともに…

コロナ時代の中高生向けオンラインプログラム!2年間にわたる試行錯誤の経験から得たノウハウのご紹介【後編】

こんにちは!認定NPO法人Living in Peace(以下LIP)です! LIPでは2011年より、児童養護施設で暮らす中高生を対象としたキャリア教育プログラム(「おしごとリップ」)を…

コロナ時代の中高生向けオンラインプログラム!2年間にわたる試行錯誤の経験から得たノウハウのご紹介【前編】

こんにちは!認定NPO法人Living in Peace(以下LIP)です! LIPでは2011年より、児童養護施設で暮らす中高生を対象としたキャリア教育プログラム(「おしごとリップ」)を…

ただそれぞれが、それぞれでいる

「三つ子の魂百まで」と聞いて胸中をよぎるものは、人それぞれに違うかもしれません。 私の場合、3歳(ばかりか小学生くらいまで)のことはすっかり覚えてなく100歳もひと…

楕円の軌道

一見して自分と遠く隔たったものから、忘れがたい示唆を受けることがあります。 1609年にヨハネス・ケプラーが発表し、「ケプラーの法則」として知られる諸定理は、夜空の…

声を聴くこと

およそ言葉というものが発せられるには、何らかそれを耳にしてくれるだろう他者が必要です。虚空に向かって言葉を吐く、といったことは文学的なメタファーに過ぎず、現実に…

〈からだ〉と〈からだ〉のあいだで生じること

いわゆる「幽体離脱」は、現在では心理的な「解離」の一種と解されています。その成立に多くの人が関心を寄せるのはなぜかと言えば、それはもちろん、通常、そんなことは起…

倫理は「痛み」を内包している

「これは○○だけのものじゃないんだよ。みんなのものだから、みんなで使おうね。」 おもちゃでも、ゲームでも、ぬいぐるみでも、ある子が「みんなのもの」をひとり占めし…

人を好きになる力

さして空想癖があるわけでもない私なのですが、真夜中によく散歩をするので、人通りのない大通りを見つけては、見えない「空気の車」が自分のからだを突き抜けるのを感じな…

「臨在」すること

先月、大寒の日の夜、家路半ばの横断歩道で前方に、不自由な足を何とかキャリーケースで支えながら一歩一歩まえに進まれる高齢の男性が、ある既視感とともに薄闇のなかを浮…

「明けましておめでとう」の言葉

新たな年が明けました。 新型コロナウィルスが猛威を奮って3年目、昨年に続き、私たちは今一度、新年を恐々と迎えています。 しかし社会が今ほど安定もしていなく、誰も…

みんながつながり合える場所をつくりたい!そのために必要なこととは?【後編】

認定NPO法人Living in Peaceは2022年4月15日(金)、「にしなり★つながりの家」設立を目指すクラウドファンディング「「おかえり」でつながり合える地域の実家を!西成子…

固定された記事

働きながら、社会を変える – プロボノ集団、Living in Peaceのnoteをはじめます。

機会の平等を通じた貧困削減を目指してみなさん、はじめまして。認定NPO法人Living in Paece こどもプロジェクトです。まずは、簡単に自己紹介させてください! Living in Peaceは「機会の平等を通じた貧困削減」を目標に、2007年に立ち上がったNPO法人です。 2007年の発足以来、誰もが金融サービスにアクセスできる世界を実現するため、途上国のマイクロファイナンス機関を支援する「マイクロファイナンスプロジェクト」、国内の困難な家庭環境にある子どもたち

成人年齢が引き下げられました! できること、できないこと、気を付けたいこと!

「大人」とみなされる成人(成年)年齢が、2022年4月から20歳から18歳に引き下げられました。 これから18歳になる、または最近18歳になった10代のみなさんが、成人になると何ができるようになるのか?どんなことに気をつけなければならないか?を簡単に見ていきましょう。 何ができるようになる?みなさんにとって一番大きな点は、親の同意を得なくても、自分の意思で様々な契約ができるようになることでしょう。 携帯電話を契約する、一人暮らしの部屋を借りる、クレジットカードをつくる

綿あめと15周年

少し前のこと、実家で3歳になったばかりの姪がデパートで買ってもらったカラフルな綿あめを大事そうに抱えているのに出くわし、ついいたずら心がわいた私は、どんな反応するか見たさに「わあ、おいしそう。いいなー、晋チャンも食べたいなー」と大人げなくもねだっていました。 案の定、いつも一緒に遊んでいる晋チャンからのお願いに困り気な姪を見ながらニヤニヤの私。結局すっごく迷ったあとで、「これはねー、あとでママと一緒に食べるって約束してるやつだから、晋チャンにはまた今度買ってきてあげるね」と

15年のときが流れ、そして

目の前に広がる道はきれいな方が気持ちいい。向かいにいる人は嬉しそうな方が気持ちもほころぶ。 だから、道に落ちているゴミを見れば、いやな気持ちになるし、そこに泣いている人がいれば、悲しい気持ちになる。 そうしたごく自然な機微の延長に、Living in Peaceの活動もある。 逆に、それが活動に関わる人たち一人ひとりの想いに根差していなければ、はた目にどんなに立派であれ、おそらくそれは無為な伽藍洞をもうひとつ作ったに過ぎない。 道にゴミが落ちている社会は、無価値なものが

「誇り」という松明をかかげ

先日、高校生の対話の場に参加したさい、価値観の違う人同士がどうしたら一緒にいられるのかについて、彼ら彼女らの真剣な語り合いを目の当たりにしました。 他者とともに生きるときに不可避な、居心地の悪さや衝突、そして分かり合えなさを、居心地の良さや支え合い、そして理解共感へと反転するにはどうすればよいか。 そこで若い人たちが、今問わねばならぬという切迫感とともに問うていたものは、顔ぶれのまったく異なる大人たちの間でもしばしば中心的な問いとなるものです。他ならぬわたし自身のうちでも

コロナ時代の中高生向けオンラインプログラム!2年間にわたる試行錯誤の経験から得たノウハウのご紹介【後編】

こんにちは!認定NPO法人Living in Peace(以下LIP)です! LIPでは2011年より、児童養護施設で暮らす中高生を対象としたキャリア教育プログラム(「おしごとリップ」)を実施してまいりました。 新型コロナウイルスが蔓延した2020年より、対面で実施していた「おしごとリップ」を、Zoomを使用したオンライン形式のプログラムに切り替えました。 今回はその過程で得た「オンラインプログラム」をより良いコンテンツとする為のノウハウを紹介します! 「当日までやる

コロナ時代の中高生向けオンラインプログラム!2年間にわたる試行錯誤の経験から得たノウハウのご紹介【前編】

こんにちは!認定NPO法人Living in Peace(以下LIP)です! LIPでは2011年より、児童養護施設で暮らす中高生を対象としたキャリア教育プログラム(「おしごとリップ」)を実施してまいりました。 新型コロナウイルスが蔓延した2020年からは、Zoomを使用したオンライン形式のプログラムに切り替えています。 今回はその過程で得た「オンラインプログラム」をより良いコンテンツとする為のノウハウを紹介します! 子どもたちの参画意識を高めるコンテンツを考える

ただそれぞれが、それぞれでいる

「三つ子の魂百まで」と聞いて胸中をよぎるものは、人それぞれに違うかもしれません。 私の場合、3歳(ばかりか小学生くらいまで)のことはすっかり覚えてなく100歳もひとまず彼方ですので、10代から今にいたるまで、ということにはなりますが、その諺を見聞きするたび、密かに「自由」の二文字を胸のうちに温めてきました。 思えば、「自由」という言葉が何を意味するかもよく分からない時分から、一心に自由を願ってきたような気がします。それは何も私に限らないでしょう。人が未来に向かって生きよう

楕円の軌道

一見して自分と遠く隔たったものから、忘れがたい示唆を受けることがあります。 1609年にヨハネス・ケプラーが発表し、「ケプラーの法則」として知られる諸定理は、夜空のはるか向こうで音もたてず運行する惑星が、太陽をひとつの焦点とする楕円軌道上を周遊していることを明らかにしました。 途方もない時間、太陽をめぐって変わらぬ運動を続けてきた惑星は、いつも変わらぬ距離にいたわけではなく、絶えず太陽からの距離を変え、運行の速度を緩め速めしながら、そのことで安定した軌道を描いていたのです

声を聴くこと

およそ言葉というものが発せられるには、何らかそれを耳にしてくれるだろう他者が必要です。虚空に向かって言葉を吐く、といったことは文学的なメタファーに過ぎず、現実にはだれも進んでそんなことをしようとしません。 しかし、言葉が発せられるには、ただ音に反応する耳(センサー)があってもだめです。言葉は誰かに向かって何かを伝えたい意図をもって発せられるからです。伝わらないかもしれないけれど伝わってほしい切なる願いを、どの言葉も携えて、口を越え出ていく。その果敢な出立は、音に反応する耳で

〈からだ〉と〈からだ〉のあいだで生じること

いわゆる「幽体離脱」は、現在では心理的な「解離」の一種と解されています。その成立に多くの人が関心を寄せるのはなぜかと言えば、それはもちろん、通常、そんなことは起きないからです。 実のところ私は、むしろそちらの方が不思議でならない口ですが、私たちの体は、どれだけ移動したとしても、私たち自身から離れません。私たちは誰もが自分(だけ)の〈からだ〉を持っています。 そして考えてみれば、私たちはみなそれぞれが固有の〈からだ〉を持つからこそ、互いに出会うのです。 超新星爆発から放出

倫理は「痛み」を内包している

「これは○○だけのものじゃないんだよ。みんなのものだから、みんなで使おうね。」 おもちゃでも、ゲームでも、ぬいぐるみでも、ある子が「みんなのもの」をひとり占めして、それを他の子が使えないでいるとき、大人であればこう言葉をかけるでしょう。そして、多くの場合、子どももそれを了解すると思います。 おそらくそれは、それが「正しい」ことと分かるからです。でももしかするとそれは、ずっと元をたどるなら、はるか以前にそれを拒んでしかられた経験があるからかもしれません。 好きな公園の遊具

人を好きになる力

さして空想癖があるわけでもない私なのですが、真夜中によく散歩をするので、人通りのない大通りを見つけては、見えない「空気の車」が自分のからだを突き抜けるのを感じながら、車道の中心線を歩いています。 あるいは歩道から、車道が運河と転じて、「空気の大汽船」がさざ波をわき起こしつつ、ゆったりと運ばれていくさまを一人眺めていたりもします。 むろんこれらは、現実ではありません。しかし、同時にそれらは私の日常をたしかに彩り、そこに私の生を(独自の仕方で)ありありと実感させるリアリティの

「臨在」すること

先月、大寒の日の夜、家路半ばの横断歩道で前方に、不自由な足を何とかキャリーケースで支えながら一歩一歩まえに進まれる高齢の男性が、ある既視感とともに薄闇のなかを浮かんで見えました。 それは、かつて数えきれないほど夢に見た私自身に重なる姿でした。10代後半から20歳過ぎまで私は、立ち上がることすらできない力に圧倒され、地面にへたり込みながら、それでも何とか必死で横断歩道を渡ろうとする夢を、繰り返し見ていたのです。 それゆえ(と言い切っては現実に困難の渦中にいる方にあまりに失礼

「明けましておめでとう」の言葉

新たな年が明けました。 新型コロナウィルスが猛威を奮って3年目、昨年に続き、私たちは今一度、新年を恐々と迎えています。 しかし社会が今ほど安定もしていなく、誰もが寄る辺なさを抱えながら生きざるをえなかったさほど遠くない時代まで、人はいつもそのような思いで年を越していたことでしょう。 身の周りを清め、厳かな面持ちで、来たるべき年と向き合うときに、私たちは「おめでとう」と互いに言い合うのです。 それは「良い年であれ」という願いとともに、「良い年にせん」という決意の表れでも

みんながつながり合える場所をつくりたい!そのために必要なこととは?【後編】

認定NPO法人Living in Peaceは2022年4月15日(金)、「にしなり★つながりの家」設立を目指すクラウドファンディング「「おかえり」でつながり合える地域の実家を!西成子ども食堂の挑戦」の協賛企画として、オンラインイベント第2弾を開催しました。 クラウドファンディングは、4月18日(月)に、総支援額19,790,000円と、当初の目標額12,000,000円を大きく上回る形で無事に終了することができました。ご支援・ご声援をくださった皆さま、本当にありがとうござ