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しししし編集部の報。

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記事一覧

室井光広・特別エッセイ「モトをとる」(『多和田葉子ノート』『詩記列伝序説』刊行記念)

「モトをとる」室井光広 高校の世界史の授業で、ルネッサンスは「古代」の「再生」であり、ラテン語一色の学問の世界において、ギリシャ語が学ばれはじめたことに特徴がある、と習った。世界史の先生には申しわけないけれど、年間を通した授業内容で印象に残っているのは、このルネッサンスの特徴と、付随のエピソードくらいのものである。  ボローニャ大学で、あるギリシャ語の教師が学生に講義をボイコットされた。ギリシャ語を学習する者は「危険分子」とみなされたからだという。ローマカトリック教会のラテ

(後編)「僕は本当は」なんだったのか 中原中也を語ること(ゲスト:小田晃生*佐藤yuupopic 司会:宮崎智之)

*この記事は、Twitterスペースで行った『「しししし4」刊行記念スペース配信〜音楽家と詩人による対話〜「詩と音楽と中原中也と」(ゲスト:小田晃生*佐藤yuupopic 司会:宮崎智之)』を加筆・再構成したものです。前編・後編の2回に分けてお送りしています。*前編はこちら。 「中也について書くことは自分の実存について告白すること」 小田 『しししし4』では、特集の中原中也についてさまざまな人が寄稿しているのですが、僕は中也をあまり分からずに読んでいたんですよね。そこで感

(前編)「言葉だけで音楽する」 音楽の視点から見る中原中也 (ゲスト:小田晃生*佐藤yuupopic 司会:宮崎智之)

*この記事は、Twitterスペースで行った『「しししし4」刊行記念スペース配信〜音楽家と詩人による対話〜「詩と音楽と中原中也と」(ゲスト:小田晃生*佐藤yuupopic 司会:宮崎智之)』を加筆・再構成したものです。前・後編の2回に分けてお送りします。 中也は「詩に音楽をつけて歌ってもらいたい人」だったのでは 宮崎 本日は、普段から「言葉」をテーマに音楽や詩のリーディングをされているお二人と、言葉が氾濫するこの時代、中原中也を問い直す内容のトークをお送りできればと思いま

しししし4の覚書3

どうも、双子のライオン堂の竹田です。なかなか更新できずすみません。できる範囲のスピード感でやっていこうかなと思います。でも、一日に何回も更新しないと次号が出るまでかかりそうだなと焦りもあります。どうなることやら。 表紙のことを書きましたので、次は巻頭言なんですが、すでに全文公開しているので、そちらをお読みいただければと幸いです。 なので、さっそく中原中也特集の宮崎智之さんから編集こぼれ話的なことを書いていきましょう。 宮崎智之さんは、『モヤモヤするあの人 常識と非常識の

しししし4の覚書2

こんにちわ。2回目です。毎日更新とか嘘すぎました。すみません。頑張ります。 まずは表紙からはじめましょう。装丁作品は、草獅子からししししシリーズすべて提供してくれている大槻香奈さん。これまでは、絵画やイラストを使わせていただいていたのですが、今回は初の立体作品です。「しししし」は固定化せず常にアップデートしていこうと、変化していこうという思いを込めて選んでいる時に、大槻さんの絵画以外の作品が目に止まりました。さらに、詩的な雰囲気とポップさが同居していて、「しししし」全体

しししし4の覚書1

こんにちは、双子のライオン堂の竹田です。 昨年12月に発売した「しししし4」の魅力をお伝えするための断片的なメモを公開していきます。たぶん毎日更新したい気持ちです。温かい目で見守ってください。本当はキリのいい月初から始めようと思っていたのですが、なかなかタイミングが合わず。とにかく始めちゃおう、と今日からスタートします。ひとりでも多くの人に「しししし4」を手に取って買ってもらえるようにしたいです。

朝陽館のリニューアルオープン記念として「しししし3」に掲載したインタビュー記事を全文公開します!

*この記事は、2020年4月27日刊行の「しししし3」に掲載したインタビューの1部です。 2021年12月にリニューアルオープンした朝陽館を記念して、少しでもお店の魅力を知っていただければと思い、「しししし3」に掲載したインタビュー記事を全文公開することにしました。 読んでみて、面白いと思っていただけたら、ぜひ新しくなった朝陽館荻原書店へ行ってみてください。そして、ぜひ「しししし」を買ってください!! 「100年先輩に聞く。」朝陽館荻原書店 荻原英記さん(聞き手=竹田信弥

「しししし4」巻頭言

*この文章は「しししし4」に掲載されたものです。 「しししし4」をお送りする。 今号は、本屋として新型コロナの影響をもろにうけたため、発行自体をどうするか考えざるをえない状況でのスタートだった。始動は遅れ、編集部会議を立ち上げスタート宣言をするも、何度も中断することとなった。まあ、疫病を理由にしたが結局は編集責任者のわたしの優柔不断のためだ。 前号は、「好き勝手に作る」を掲げて詰め込めるだけ詰め込んだ。今回もその思いを引き継いで作ろうと最初の企画会議が行われるまでは考え

「しししし4」本日から全国書店で販売開始!

しししし日録077(2021.4.3)

今年の連続する読書会は、「資本論」を読みます。そのための準備として、解説本などを読む本の読書会も開催。今回がそのシリーズの最終回。さて、「資本論」を読むことはできるのだろうか。

しししし日録076(2021.4.2)

金曜日は忙しい。朝はラジオの生放送。終わってすぐにアルバイトへ。それが終わったら、お店へ。気を抜くと後の仕事に影響するので、ずっと気を張り続けているので、より疲れる。でも、一番順調に物事が進む日のような気がする。予定がないとちょっと余裕がある気がして気を抜いて、気がつくよ夜になっていたりする。忙しい日は、テキパキ動くので、忙しいけど、色々出来ている気がする。この違いは何か。時計をよくみることだと思うけど・・・。ほんとのところはどうでしょうね。

しししし日録075(2021.4.1)

自店刊行物とは別の本の打ち合わせ。いい本にするぞ、早く書き終えるぞ、というのは毎度思うのだけど、どうなることでしょう。頑張ります。ししししの打ち合わせも少し。色々見えてきたかも。

しししし日録074(2021.3.31)

モンテーニュの「エセー」を読み始める。手元にあるのは中公クラシックス。すっかり記憶を無くしていたけど、これはちょっと訳者によって編纂されているバージョンのようだった。大学の時に先生に借りた版で読みたいな、と思ったので調べてみたのだけど、ちょっとわからず。もう少し探してみよう。ししししの進捗はちょっとあり。

しししし日録073(2021.3.30)

編集・・・と言っても音声ファイルの編集を1日中ずっと。あと、急遽バイトの部署移動があり、スーツが必要になったので、買いに行く。なんだかんだで結構な出費。時給換算する心が死ぬので考えないことにする。ししししの進捗はなし。