『ヒットチャートをねらえ!』(テーマ:平成とは)
あと数か月後で専門学校の作曲科を卒業する僕は、この先に明るい未来が見えなかった。平成後期からCDが売れなくなり、音楽不況と言われてから市場は更に落ち込み、どこのレコード会社も頭を抱えている。音楽が好きでも生業とするのに令和は厳しい時代だ。
同級生の多くが音楽とは関係のない就職先を探している現状だったが、卒業作品を評価してもらった会社から楽曲制作の依頼を頂いた。新しいヒットクリエイターを探すために目ぼしい新人に依頼をして、ヒットしなければそれまで。これはいつの時代も変わらない。