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a.11 フィンランド建築ツアー

旅っていうのはきっと家に帰ってくるためにするんです。家=どこよりも心地いいところ、部屋、建物ですね。今回の展示を終えるにあたって、もっと自分の暮らす家のことを考えてみたいなと思いました。ひとまず旅に出てみるのもよいかもしれません ──。

フィンランドの建築業界では、再びサステイナブルな木材に注目が集まっています。これは伝統的な素材へのノスタルジア的な回帰ではなく、木材構造の研究や新たな設計原理を用いて、現代的な建築を実現するものです。

また現在の大規模な建築は、分業化や細分化、専門知識の重要性から建築設計事務所によって行われています。そこで最後に、フィンランドの代表的な建築設計事務所とその建築を紹介したいと思います。

Maritime Centre Vellamo, 2008

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Lahdelma & Mahlamäki Oy

ヴェラモ海事センターには、フィンランド海洋博物館、キュメンラークソ博物館、沿岸警備隊博物館、コトカ文化センターが入っています。巨大な波を模したファサードはシルクスクリーンのガラスパネルとアルミの枠によって構成されています。また鉄骨構造と照明で建築賞を受賞しています。

Kampin kappeli, 2012

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K2S Architects

「静寂の教会」と呼ばれるカンピ礼拝堂は、ヘルシンキで最も忙しく賑やかな場所にあって、人々が沈黙を得ることができる建物です。外壁はトウヒ、内壁はハンノキ、建具と扉はセイヨウトネリコと3種類の木材でできています。ヘルシンキがワールドデザインキャピタルに選ばれた際に、建設されました。

Löyly, 2016

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Avanto Architects

ロウリュは、ヘルシンキのヘルネサーリにある公衆サウナです。レストランやバー、講堂などがあり、テラスから美しい海の景色を眺めることができます。使われている木材が経年劣化することで、岸辺の岩など周辺の環境と馴染んでくるように考えられています。オーナーは俳優のヤスペル・パーコネン。

T2 (West Terminal 2), 2017

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PES-Architects

ヘルシンキの西港にある旅客ターミナル2は、ヘルシンキとタリンを結ぶ大型フェリーの就航のために建設されました。担当したPES-Architectsは、ペッカ・サルミネンにより1968年に設立されたフィンランドを代表する建築設計事務所で、国際的にも活躍しています。

Amos Rex Art Museum, 2018

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JKKM Architects

Amos Rexは、ヘルネサーリ地区にあるラシパラッツィに建設された美術館です。当初はラシパラッツィの建物自体を利用する予定でしたが、新たに建設されることになりました。美術館の部分は地下にあり、広場の窓から展示物を覗き込めるようになっています。

Oodi Helsinki Central Library, 2018

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ALA Architects

ヘルシンキ中央図書館は、木材とガラスを用いた伝統と現代的な要素を融合した建築です。ファサードの部分はフィンランドの伝統的な材木であるトウヒが使われています。図書館やワークショップ、音楽スタジオ、イベント施設など、子どもから大人まで、すべての利用者にとって寛げる場所になっています。

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マイッカ灯台美術館【建築編】いかがでしたか。これまでこちらで取り上げた建築を実際に見てまわったら、どのくらいの時間がかかるのでしょう。これまでの記事を片手に、いつか自由に旅することができますように。

というわけで、フィンランド建築ツアーを企画しますので、 いつでもご連絡ください! 次回は【テキスタイル編】でお会いしましょう〜。

カバー写真以外、画像は全てWikimedia Commonsから。
ありがとうございます!
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Moi|フィンランドをもっと好きになる|トントゥ検定3級です!http://moicafe.com

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